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地域探訪:大阪・夢洲IR施設事業開発の設置運営事業予定者に米MGM、オリックス連合を選定 初期投資1兆円超の空前規模プロジェクト



大阪府・市は港区の人工島の夢洲に誘致を計画するIR(カジノを含む統合型リゾート)事業開発の設置運営事業予定者にMGM・オリックス コンソーシアムの選定を発表しました。

大阪のIR誘致については当初、米国MGMリゾーツ・インターナショナルの他、同じく米国のラスベガス・サンズ、香港のギャラクシー・エンターテインメント・グループ、シンガポールのゲンティン・シンガポールも進出を検討していましたが、横浜市のIR誘致参入表明やコロナ禍を受けてMGM以外はいずれも断念。大阪府・市もMGMの断念は避けたかった為、開業予定時期の延期等、条件の緩和を行い、オリックスや他関西企業との連合という形でIR設置運営事業者として事業提案・応募に至り、これを最終決定した形です。



驚くべきはその開発規模と投資額です。連合の初期投資は1兆800億円を試算。800億がおまけに感じてしまいます(これだけでJR三ノ宮新駅ビルを建設できるのではないかと思います)。

国内民間企業の投資でこのような巨額プロジェクトはほぼあり得ず、国家予算によるインフラ投資のような規模です。

オリエンタルランドの運営する東京ディズニーリゾートでさえも、ディズニーランドとシーを合わせて事業費は5,000億程度。現在、開発している拡大エリアを含めてトータルで8,500億円。これは1983年の開園から約40年で費やされた累計投資額です。

この夢洲のIRには1兆円という驚愕な投資が行われます。



巨大なMGM大阪とMUSUBIホテル(仮称)で合計2500室の客室が提供されます。MGMにはラスベガス・ベラージオで有名な巨大な噴水ショーが夢洲でも見る事ができるようになるようです。この噴水ショーを初めてラスベガスで見たのは20年前ですが、圧巻と感動でいつまで見ても飽きませんでした。サラ・ブライトマンの「Time to Say Good Bye」に載せて、優雅に、そして時には迫力溢れる力強さで表現された水のショーは寒気を感じる程の感動を覚えました。あの感動を大阪でも味合う事が出来るようになります。



IR施設はカジノを主体としていますが、ラスベガスがそうであるようにテーマパークを彷彿し、凌駕さえする一大エンターテイメントゾーンとなります。ギャンブルをしなくても有料、無料のショーやアトラクションによって老若男女が楽しめる趣向が凝らされています。



カジノやホテルに加えて、6,000席の国際会議場、国際展示場、シアター、商業施設、関西ツーリズムセンター、ジャパン・フードパビリオン、バスターミナルやフェリーターミナル等が広大な敷地に建設され、総延床面積は約77万平方メーメルにも及びます。



国内のIR施設誘致を巡っては横浜が立候補を取り下げた為、大阪、和歌山、長崎と西日本に集中する形となりました。開業当初の年間来場者数は約2,050万人を見込んでおり、コロナ前まではただでさえ、訪日客から人気の高かった大阪はこのIR出現によって更に強力な吸引力を持ち合わせる事になります。その恩恵はこれまで以上に関西一円にもたらされる可能性を秘めています。関空のキャパ逼迫が再燃し、神戸空港の国際化もこのIRなくしては実現しないでしょう。このIR施設は大阪のみならず、関西経済の起爆剤の要として、大いに期待しています。

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  1. S.Y. Kobe より:

    日本版IRは首都圏で候補地が確保出来ていないこともあり今後もすんなりと現候補地の中から本命の大阪を含めて2ヶ所程度選定し、設定スケジュール通り前に進むとはとても想像しにくいです。またコロナ禍であることも足を引っ張り、海外の大手IR事業者の相次ぐ撤退を思えば、事業実現へのハードルは結構高そうです。

    大阪IRの投資額が1兆円を超えるということですが、完成予想図ではその投資額に見合う魅力は残念ながら?です。既存IR施設のネタを寄せ集めて適当に取りまとめた程度のものに見えます。現時点では事業実現性も確実ではないので、この程度の絵を見せておこうといったところでしょうか。

  2. 枝豆とビール より:

    こんばんは。大阪・IR予定者にMGM・オリックス コンソーシアム。事業投資1兆800億円とは、凄まじいですね。民間の資産・ノウハウを活用しないと、とてもじゃないが実現出来ません。ジジイの私は、70年EXPOで大阪がガラッと変わったのを覚えてます。

    当時、神戸の人はエキスポで潤う大阪を羨ましがってましたっけ。記憶が曖昧なので調べ直すと、やはりあの当時の大阪は、東京を超えてました!(笑)。何の事かと言うと、伊丹空港対羽田空港の利用客数です。なんと、1970年は伊丹空港の方が多いんです。その前後数年も拮抗しています。思えば関西から首都圏にヒトモノカネすべて移転する直前だったんですネ。

    戦前から64年東京五輪〜70年大阪万博迄は東西の横綱都市と言われたのに、その後、一極集中で首都圏が膨張し、大阪はアカン、汚ない、臭い、ガラ悪いと散々な扱いでした。いつの間にか「寝に帰るだけ」の横浜市ベッドタウンにも人口で負け、西の横綱の地位まで奪われました。大阪は力士で言えば、ズタボロのサポーターと湿布だらけのベテラン大関に陥落。

    このまま駄目になるかと思いましたが、10〜15年ぐらい前から、徐々に変わって来ました。大阪駅前の再開発、USJの開場と拡大、ミナミのイメージ一新。私見ですが、横浜市はぜんぜん大した事ないです。人口の割に商業集積が小さ過ぎる。何処がメインなのかも分からない。横浜駅前の高島屋か中華街(高いだけ。不味い)とかぐらい。また新横浜はゆったり過ごせる場所ではありません。なんて言うか、新横は生活感が無い。皆、東京に行って働いてモノを買っているのでは?とさえ思います。

    嬉しい事に、大阪が再度横綱を張ってくれました。神戸もこの機会を逃さず、これから10年で大都市としての整備を続けて欲しいと思います。フットワークの軽い(都心に近い)神戸空港には大いに期待してます。関空の邪魔をしなければ、中距離海外はスグにでもOKです。台湾、ハワイ、グアム、サイパン、シドニー、ケアンズ、デンパサール、クアラルンプール、バンドン、シンガポール、ニューデリー、香港、ハノイ、、幾らでも就航都市はあります。国内線も意外に東日本遠隔地や九州の新幹線の無い県、松山、高知は狙えます。

    このチャンスを是非つかむよう、願いたいものです。

  3. ゆう より:

    1兆800億円の投資ということはそれだけ日本人がギャンブルで負けてリターンがあるという事ですからね。

    納付金もGGRの15%と足元を見られました。

    神戸は着実な投資を望みます。

  4. sirokuma より:

    最終規模はともかく大阪のIRは実現すると思います。この手の施設の場合反対意見が必ず先行しますが大阪のIRは官民が、実現へ向けガッチリ協力し合っているのが最大の強みです。
    関西三空港の運用を担うオリックスが中核企業であり、完成予定頃には湾岸線の長田までの延伸整備も終わるでしょうし、民間活力を上手に引き出せれば、神戸経済の大きな追い風になるでしょう。
    残念ながら、万博然り、IR然り、このような超が付くビッグプロジェクトを企画立案し実行する能力は現在の神戸市にはありません。目鼻の効く人が神戸市にいたら、今すぐ神戸空港の整備・鉄道を含めた神戸空港から新神戸へのアクセスの再構築、そしてPIの国際会議場・ワールド記念ホールなどとホテルを含めた拡大的再整備に取り掛かりMICE機能をさらに充実させた都市へと生まれ変わらせるでしょう。このPIの施設群は全国に先駆けて整備された全国最大規模のMICEの走りのような施設群でこれは当時の神戸財界の先見の明を現在に伝える施設だと思います。かつては、神戸市の政財官界が協力し強力に開発を促進させていたのに今や完全に縮志向の行政に代わってしまった。
    他都市のように、有力民間企業が集まり行政とタッグを組み将来の為に活発に動いて行くそういう姿を見ると神戸は益々置き去りにされそうで悔しいな。
    大阪は知事・市長が維新となって以来、劇的な変化を遂げた。神戸もこれらプロジェクトを積極的にサポートしオール関西で共に伸びて欲しい。

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