三宮再整備

地下鉄西神・山手線三宮駅東コンコース内装改修他工事 2024年9月末のリニューアル完成予定 まもなく工事に着手


神戸三宮阪急ビルやサンキタ広場、そして三宮北交差点等、地上の再整備が進められる中、地下鉄西神・山手線三宮駅東コンコースについてもリニューアルが計画されており、既に21年秋にはデザイン改修工事設計業務を担当する事業者まで決定していましたが、その後、実際の着工時期については定まっていませんでした。しかしながらようやくこのリニューアルが開始される模様です。

改札内外のコンコースを刷新



工事の対象範囲は、改札内外のコンコースエリアであり、上記図面の白で塗り潰された部分です。

工事の概要は以下となります。
  1. 地下1階東コンコース内装改修工事
  2. 東トイレ改修工事
  3. スイーツステーション撤去・新設工事
  4. 上記工事に伴う、サイン・広告物の改修工事

「うねり」の天井と「光のランウェイ」



改札外コンコースを西側から東に向けて眺めたイメージパース。自然や都市の躍動感を「うねり」として表現した立体的な曲面天井パネルが特徴です。柱には全てデジタルサイネージが設置される模様です。床材は花崗岩タイルを用います。



既にコンコース南側の柱にはデジタルサイネージの導入が完了していますが、シート貼付によって柱の再装飾によってデザインの統一を図る予定です。



コンコース中央には「光のランウエイ」と呼ばれる空間を創り、このランウェイを縁取るフレーム部にはライン照明が埋め込まれ、視覚的にもエッジの利いた床が誕生します。

スイーツステーションを全面リニューアル



コンコース南側に並ぶスタンド店舗区画「スイーツステーション」は一度、完全に撤去を行った上で再構築による全面リニューアルを実施する計画です。



新しいスイーツステーションはデザインを統一して、スタイリッシュにコーディネート。区画割して、新たにテナントを入れる事になります。

視認性の高く分かりやすいサイン類



改札外コンコースの天井にも発車案内のデジタルサインが導入される予定です。ビジュアル的にもインパクトがありそうです。



天井に設置される全ての案内表示・サイン類も黒基調のパネルに白の文字をベースとし、コントラストが強く視認性の高いデザインを採用。


既に一部の柱は試験的にこのサインデザインを施しています。



柱や壁にも同様のデザインサインシートが使用されます。

改札内外統一デザインのコンコース



改札内も改札外とひと続きとなるデザインで統一されます。うねりの天井は壁にも連続して繋がる形になっています。



改札内の東トイレもリニューアルされます。

既に改修完了済エリアとの調和



この東コンコースには、既にリニューアルが完了済の三宮駅東西の改札コンコースを結ぶ連絡通路が西側で接続しています。



また改札外コンコースにダイレクトに広範囲で接している神戸三宮阪急ビルの地下階や地上への連絡動線もあり、美しく生まれ変わっているこれらとの調和も図られる事になります。

16ヶ月の工事スケジュール



予定されている工期は16ヶ月間です。最初の半年間はほぼ解体工事及び仮設トイレの設置に費やされます。残りの半年で、大部分の仕上げが進められる予定です。スイーツステーションは別工程で進められる為、この工事が最後まで残される為、完成は2024年9月末を計画しています。

閉店した上島珈琲店跡の店舗区画についてはどうなるのでしょうか。リニューアルに合わせて後継テナントの出店誘致が望ましいところです。



来年はさんちかの2番街のリニューアルも控えています。今回の改修の対象ではありませんが、さんちかと地下鉄駅コンコースを結ぶ南北連絡通路も今後のリニューアルが必要になってくるでしょう。
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