元町商店街は元町通5丁目にあったふとんのつゆき神戸もとまち店。23年5月に閉店し、その後、建物は解体撤去が行われました。
商店街に沿って解体工事の際に設置された仮囲いがそのままになっています。この土地を購入したのは和田興産です。同社による新たな開発プロジェクトが始動します。
つゆき跡地の西側数軒隣にも小さな間口の解体跡地が存在します。この二つの土地に関連性があるのか。
南側に回ると、商店街に面した土地はそのごく一部であり、南側に渡って大きく開けている事が分かります。
敷地面積は489.02は平方メートルとそこそこの大きさがあります。また前述の飛地もこの土地の一部に含まれているようで、開発の対象となります。
計画されている建物の規模は地上15階 延床面積2,830.62平方メートル。分譲マンションではなく、68戸の賃貸共同住宅と店舗から構成される建築となります。
設計は和田興産御用達の大土呂巧設計建築事務所です。
主体となる住宅棟は鉄筋コンクリート造ですが、一部が鉄骨造となっており、鉄骨構造は店舗棟に採用される想定のようです。恐らく間口の広い東側は住宅のエントランス、狭い西側が店舗になるのではないかと推測します。
7月に着工し、2027年9月に完成予定です。今回の計画が分譲マンションではなく、賃貸マンションとされた背景は立地条件でしょうか。ただ和田興産はこれまでも同エリアに新築マンションを分譲した実績はありますし、現在も近隣の栄町通5で物件を販売しています。
三宮の再開発・再整備が進む中、元町以西は今後、どのように時代の変化に対応していくのでしょうか。現状、店舗が撤退した土地は住宅に変わる例がデフォルトになっています。今回の計画も土地の一部は店舗棟になった事は幸いですが、旧居留地同様に都心エリア内の商店街や主要な商業地域の1階に住宅や共用施設を配置する事を規制する条例を設けられないでしょうか。
元町通5丁目・ふとんのつゆき神戸もとまち店跡地で新規開発計画が始動
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