旧居留地

三共生興スカイビル跡地再開発構想 複合開発が行われる可能性



旧居留地・江戸町筋に鎮座する重厚なオフィス・住宅の複合ビルである三共生興スカイビル。大阪の老舗の繊維専門商社である三共生興が保有していましたが、昨年9月に売却されました。建物の土地を取得したのは都市環境開発社。



地上10階 地下1階の複合ビルで1階は店舗、2-3階はオフィス、4-10階が共同住宅という構成です。外観はリニューアルされていますが、1973年築と老朽化が否めません。土地の敷地面積は1,829.87平方メートルあり、建て替える場合には規模の大きな建物を計画する事が可能です。



現在、テナントの退出が進行しています。建物の閉鎖と解体が予定されている可能性が高まっている状況です。



1階には人気カフェのYURT神戸店が営業しています。こちらもポトマックが運営するカフェチェーンです。旧居留地内で移転先を見つける事になるのでしょうか。あまり飲食店の無い居留地にあるので、地区内への再出店を是非ともお願いしたい次第です。ポトマックも本社を居留地内に構えているので、思い入れも強いのかもしれません。



建て替えによる再開発が行われる場合、どのような規模でどんな内容が望ましいでしょうか。旧居留地内では震災復興の建設ラッシュ以降、あまり大きな建設工事は行われていません。都市環境開発社は元来、マンション開発を主としているデベロッパーです。しかし敷地面積が1,000平方メートル以上の開発においては建物内の住宅が占める容積率は400%にこの7月から制限されています。よって敷地を分断して面積を減少させない限りは建物の大半を分譲マンションにする事はできません。また居留地内では低層階は店舗とする事が義務付けられています。



周辺には江戸町・東町ビルのようにオフィスや店舗を下層階に、共同住宅を上層階とした複合ビルが点在しています。



元来、このビル自身もオフィス・店舗と住宅の複合用途の建物です。同様の新築ビルにするというパターンも考えられますし、和田興産が三宮伊藤町ビル跡地の開発を行った際のように土地を南北に分割するという選択肢もあるでしょう。その場合、一方をオフィスやホテル、もう一方を敷地面積1,000平方メートル以下にしてマンションという開発となるものと思われます。



姫路の姫路フォーラス跡の再開発がまさに都市環境開発社が取得した上で土地を二分してホテルと分譲マンションを建設する手法でした。今後の動向が注目されます。

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