ジーライオンアリーナ神戸・TOTTEI KOBEの開業特集の最終回は第1-2突堤間水域周辺の再整備完了の様子をお届けしたいと思います。
傾斜護岸として再構築された水域間の基部。既存の護岸の先を砕石で埋め立て、垂直だった護岸をなだらかな傾斜のある護岸へと改造。水辺をより身近に感じられるように再整備されました。
護岸の広さも数倍に拡大。第1突堤からのアクセスアプローチとしての機能も発揮する為、非常に広々としています。
護岸に沿って新たにカウンターが設けられたデザイン柵が設置されています。
傾斜には階段も設けられ、その段差を利用したベンチも備え付けられました。
ジーライオンアリーナ神戸を望む開放感に溢れる海辺の親水空間が誕生しました。
中央はウッドデッキ化され、護岸内のアクセントとして色調に変化を与えています。
護岸越しに望む新港突堤西地区のビル群。神戸の新しいウォーターフロントを飾るフレッシュな名景です。
護岸に沿って続くコンクリートの防潮堤はそのままだと殺風景なので、木板で覆ってベンチとする事で機能的にも景観的にも効果を発揮するナイスアイディア。
護岸から穏やかな水域内を望みます。2年後にはこの水域内に大型艇の集う様子が見られる予定です。
その水域内の海面に穏やかさをもたらしているのが新たに突堤先端に構築された波除堤。まだ閉鎖中ですが、水域の再整備後には先端まで行けるようになります。
アリーナの北側周りも緑地として整備が完了しました。TOTTEI KOBEのエントランスゾーンにあたる為、シンボリックな印象を与えるエリアになっています。
ここは防潮堤を取り壊し、階段状にする事で防潮機能も持たせながらも公園としての機能と景観も維持するこれまたナイスアイディア。
護岸の北側も東西プロムナードとして整備されています。
TOTTEI MAPが掲示されています。
残念ながらフェリシモステージまで整備されている歩行者デッキは延伸されませんでした。住友倉庫跡地の再開発の際にはデッキを延伸して欲しいと思います。
メリケンパークのとはまた異なった美しく気持ちの良いシーサイドパークが出現しました。アリーナでの興行イベントには広域から多くの人々が訪れる事になり、それらの人々がこの新港エリアの素晴らしさを伝えて欲しいと思います。
暫定広場として整備された住友倉庫跡地。ただ広場化されたのは全体の3割程度。7割は更地のままです。アリーナとTOTTEI、水域エリアの集客性が定着し、地域全体の付加価値が向上した段階で再開発に乗り出すべきでしょう。
未開発の一つの利点はアリーナからこの景観が望める事。大型の高層建築が建設されると、新港町の建物の大半は見えなくなります。
水域内のマリーナの整備工事の着工時期は来年でしょうか。
第2突堤の再開発が完了した為、再整備の軸足は再び第1突堤へと移されます。緑地の北側にはPlan・Do・Seeが運営するレストラン・カフェが建設されます。水域を囲むように多くの飲食店が集い、賑わいを生む空間が形成されます。
スーパーヨットが集積するマリーナはまだ国内には珍しく海外からも熱い視線が送られる事になります。クルーズ船に続く新たなカタチでのインバウンド需要を生む可能性もあるでしょう。
水域の再整備を除けば、ジーライオンアリーナ神戸の完成によって新港地区の再開発は一旦、ひと区切りを迎えました。次のフェーズは住友倉庫跡地の開発と新港町東地区の再開発へと移行します。そのフェーズへの移行には西地区が十分に集客力を発揮する実績を積み重ねていく事が重要です。
ジーライオンアリーナ神戸・TOTTEI KOBEがグランドオープン!開業特集Part3 水域周辺の再整備も完了 次のステージは水域のマリーナ整備へ
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