こべるん ~変化していく神戸~
新神戸・北野

コトノハコ神戸開業 主要施設はオープンしたがこれで開業と呼べるのか? 今後のテナント開業は?



7月4日(木)に新神戸駅前の複合商業施設・新神戸オリエンタルアベニュー内にコトノハコ神戸が開業しました。オープン式典には井戸兵庫県知事や神戸副市長も出席する等、単なる商業施設の開業の枠には留まらない感もありました。ただ6月中旬のオープン前にリニューアルの状況確認の取材に訪れた際には改装工事がオープン日に間に合うのかといった状態でした。



地下鉄新神戸駅からの動線は地下階がまだリニューアル中とあってエレベーターでのアクセスになります。



新幹線駅からは施設の3階にダイレクトにアクセスが可能です。入口付近の施設案内もコトノハコ仕様に更新されていました。



エントランスホール的なこの場所は前回の取材時からは大きな変化はありませんでした。



今回のオープン式典に井戸知事が出席した一番の理由は3階にこの施設が開業したからです。また施設内には既に同じく兵庫県が出店した神戸ビーフ館が営業しています。



兵庫県おみあげ発掘屋です。兵庫県が兵庫をアピールするためのアンテナショップを開店。兵庫県の特産品を一挙に集めて販売しています。



新神戸駅コンコース内でもアントレマルシェで神戸土産は購入できますが、兵庫県全域の土産物を取り扱うとあって知名度が高まれば、観光客が新幹線乗車前に立ち寄るという需要が出てくるかもしれません。観光雑誌やサイトでの露出を増やし、存在を知って貰わねばなりません。我々も現地を訪れなくても入手できる各地の名産品を目当てに訪れてみたいものです。



おみあげ館から奥に進むと幾つかの物販店と既存の飲食店が営業中ですが、天井の配管がまだ剥き出しで照明も無く、店舗内の照明のみで館内営業をしている状態でした。



物販店も恐らく既存店かと思いますが、改装して今回のオープンに合わせています。



今回の開業におけるもう一つの目玉が新神戸オリエンタル劇場跡にオープンしたAiiA 2.5 Theater Kobe(アイア2.5シアターコウベ)。2.5次元ミュージカル専用劇場として再出発します。こけら落としは「魍魎の匣」。



劇場前には専用カフェもオープンしました。



先週は内装工事が進められていた店舗区画は皆、仮囲いに覆われていました。



通路やベンチのみが供用されています。



内装工事を進めている模様なので何らかのテナントが開業するのは確かのようです。



これらのテナントは基本的に”コト消費”を主体としている筈ですが、どんなテナントなのかは全く想像がつきません。



2階については完全に閉鎖中です。



これまでは閑散としていたこの吹き抜けもコトノハコ神戸開業後の最初の週末を迎え、それなりに人の賑わいを感じさせました。しかし大型商業施設の新装開業と考えるとまだまだ寂しい限りです。



1階にオープンした新神戸メディカルビレッジ。健診センターをサービスの主とした医療モールです。



新神戸コトノハコ薬局も併設しています。



最初の週末を盛り上げる為にマルシェやミニコンサートが開催されていました。しかし集客性に乏しく盛り上げようにも盛り上がりには欠けました。

正直、施設として何故、全体オープンの形を選んだのでしょうか。もしくは何故、他のテナントの開業と合わせられなかったのでしょうか。やはり今回はオープンというには開業テナントの数が少な過ぎました。焦ってオープンさせずに、神戸ビーフ館の際ように単独施設の開業という形に留め、全体開業は半数以上のテナントを一斉にオープンさせるべきだったと思います。



地下鉄新神戸駅構内の駅名案内板にもコトノハコ神戸前が新たに追加されました。

施設を保有するフレイザーズホスピタリティトラストは過去3年を掛けて建物内の改装を進めてきました。シンガポールに本社を置く同社は2021年に建築家・隈研吾氏とタッグを組んで地上20階 190室のホテル「カプリ・バイ・フレイザー銀座」を開業する予定です。日本での投資はじっくりと進める傾向があるようです。新神戸オリエンタルアベニューはANAクラウンプラザホテルが安定した収益をもたらす為、腰を据えて少しずつ施設に相応しいテナントで埋めていくという戦略なのかもしれません。今後の動向に注視したいと思います。

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POSTED COMMENT

  1. いまちゃん より:

    全く関係ないのですが、今朝の神戸新聞の第一面の神戸空港の記事はかなり興味深かったです。松本座長が大変苦労されたことが伺えます。官民一体となって関西経済、日本経済のために頑張ってもらいたいと思います。

  2. なみき より:

    AiiAのこけら落としは、京極夏彦原作の舞台『魍魎の匣』でした。ご参考までに……。
    https://mainichi.jp/articles/20190704/k00/00m/040/351000c

  3. とがみん より:

    天井の配管がむき出しの所なのですが、もしかしたらこのままなのでは。。。?
    照明の位置が配管より上に見える気がするのは写りの加減でしょうか

  4. sirokuma より:

    商業施設は第一印象が大事です。構造的に新幹線とホテルと地下鉄の動線は、寂しくて愛想の無い通路により分断され賑わいは途絶え、物産品店迄わざわざ迂回してくる観光客は僅かだと思います。それでも”コトノハコ”という言葉に魅かれてせっかく訪れた先がこれじゃぁ失望感は倍加します。
    行政側のスケジュールに従いオープニングセレモニーを行ったのでしょうか?
    『笛吹けど踊らず。』…都市計画(都市再整備・未来創生)は、現実の市場の意思・要望を無視した行政の夢想・独り相撲ばかりです。

  5. 摂津国人 より:

    以前コメントしましたが、やはりコトノハコ神戸に名称変更並びに改築しても新神戸の発展にはつながらないでしょう。
    記事内でも仰ってですが、これでオープンにしたのは間違いです。
    せめて、既に開店した店は取り急ぎプレオープンとしておいて、後日8割、9割の店舗がオープンした時点でグランドオープンとしてイベントを実施すべきでした。
    この状態でオープンイベントを開催してしまったのなら、もう新神戸周辺住民以外の人は来ないでしょう。

    新神戸の問題点は以下になります。
    1.周辺住民が新神戸駅とコトノハコ神戸を利用することが前提として街が作られていない
    そもそも、地下鉄新神戸駅は三宮から新幹線に乗り継ぐために建設された感が否めません。
    特に駅周辺の地上の道路の作りが複雑で、駅周辺からの新神戸駅へのアクセスが悪いです。
    この周辺は新神戸トンネルと山麓バイパスの出入り口があり、原田線も山手幹線の裏道として使われるので交通量も多いです。
    生田川東岸にはタワーマンションが建っていますが、はたして子連れファミリー層があの交通量の多い道路を渡って西岸のコトノハコ神戸にまで来てくれるでしょうか(私ならイヤです)。
    生田川の東西をペデストリアンデッキで結んで、両岸を徒歩で安全に行き来できるようにしなければ、タワーマンションの住民もコトノハコ神戸に来てくれないのではないでしょうか。

    2.地下鉄―新幹線間の動線が悪い。特に地下鉄から新幹線に移動する際の動線がコトノハコ神戸(の中心部分)を経由する前提で作られていない。
    これは地形的な理由もあると思いますが、地下鉄―新幹線の乗り換えルートがコトノハコ神戸の中心を突っ切っていないのが大きな問題です。
    例えば、新幹線側からアプローチを考えても、新幹線の駅を出て、一旦目の前のタクシー乗り場をスルーして西に向かい、コトノハコ神戸の3Fに入らなければなりません。
    仮に観光客がコトノハコ神戸の3Fの「兵庫県おみあげ発掘屋」に行けたとしても、お土産は復路に購入されることが多いので、神戸に入った往路の時点での購買は期待できません。
    逆に復路の地下鉄から新幹線へのルートはもっと問題で、地下鉄新神戸駅の北側の改札口から出て、まっすぐエスカレーターに進み新幹線新神戸駅に向かえばコトノハコ神戸を通ることはありません。
    この問題点を改善するには、コトノハコ神戸が両駅の間に存在する必要があり、地下鉄新神戸駅の大幅な改築が必要ですので難しいでしょうね。
    コトノハコ神戸を観光客向けにするのではなく、1で述べたように新神戸駅周辺住民が来てくれるような施設を目指すのが現実的と考えます。

    3.大阪への通勤に一旦三宮に出る必要があるので不便
    しかも、1で述べたように駅周辺から駅へのアクセスが悪いので、三宮に通勤するなら地下鉄新神戸駅を使わずにバスを使うか徒歩、自転車でしょう。
    毎回のご提案で恐縮ですが、阪急が新神戸駅から神戸市営地下鉄西神・山手線に乗り入れるのであれば解決する問題です。
    しかしながら、新神戸接続を阪急が望むかどうかの問題の加えて、他のブログでも言及されているように相互乗り入れ自体が本当に実現するのかが怪しくなってきました。

    神戸市は市街地への居住を事実上規制していながら、商業施設を発展させることも、交通を整備することもうまくできないようです。
    状況は想像以上に悪いですね、明るい話題がほとんどありません。

  6. 文京移民 より:

    オリエンタルパークアベニューがオープンしたときのことを未だおぼろげに覚えている元住民としては寂しい限りです・・・

    OPA(いまでもOPAと呼びたい)の弱点は道路が複雑すぎて駐車場へのアクセスが悪く、広域で人を呼び込みづらい点だと思います。いっそ広すぎる床をオフィスに改装してしまってもいいんじゃないかと思いますが。いまはラサールでしたっけ?わざと価値を下げて自分で安く買おうとしているのではないか、とまで疑いたくなるようなリニューアルだったようですね・・・

  7. ラッキー より:

    私も行きましたが、まったく新規オープンだとは言えず、名称変更だけのように思えました。地下2階や地下1階はまだ完全閉鎖していますし、2階も閉鎖。まだまだ廃墟感は抜けません。天上の配管もそのままでは薄暗いしイメージが悪いですね。なんとかしてほしいものです。1階などはほとんどが仮囲いのおおわれており、おそらく店舗が入居するのでしょうが、やはりそれらの店舗もオープンしてからこそ新規オープンだと思います。

  8. イセ より:

    そもそも新神戸駅という立地が良くないです。
    新幹線のぞみ停車駅で有りながら、150万都市の玄関口とは思えません。
    阪急を新神戸へ早期接続をし、神戸三宮を経て
    ポートアイランド、神戸空港まで延伸という誰でも絵が描ける開発はできないものなんですかね。
    神戸の負け癖がこれからも続くのでしょうか?

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