三宮再整備

さんちか1・2番街閉鎖中 3番街のリニューアルオープン 今後3年間の改造工程はどうなる?



前月いっぱいで閉店・閉鎖されたさんちか1番街と2番街。街区内の約半数の老舗が閉店・廃業し、残り半分は移転による営業継続を選択しました。多くの店舗が移転先として選らんだのは同じさんちか内。特に3番街への移転例が数多く見られました。



これらの複数店舗の移転を機に、さんちか3番街のリニューアルオープンの形をとって新たな再出発を盛り上げるイベントが行われています。



去る4月15日には改装区画が一斉に開業しました。



閉鎖された2番街の南東側入口です。ガラスにはシートが貼られて内部の様子は見えません。内装の解体撤去が開始されているものと思われます。



2番街は北側の一部が撤去されて通路・広場の一部に転換される予定です。構造に手を付ける事になるので、耐震補強を含めた大掛かりな工事になる事が予想されます。



1番街も地下鉄駅方面の通路に直結する中央通路が整備されるので、北側の壁の一部撤去が必要になります。1・2番街はこれまでのように壁で仕切られた街区としての運用を継続するのか、それとも通路に店舗が直接的に面するオープンモール型にするのか。



夢広場は前回のリニューアルでは内部の改修は進んだものの、円型照明以外には外装の大きな変化はありませんでしたが、今回の大規模改修では全面的な刷新が行われるでしょう。床材についても更新が進められるのではないでしょうか。デザインコードが適用される地上とも連携して、シックな雰囲気に生まれ変わって欲しいと思います。現在の赤い床材によってどうしても古さを払拭できません。



ウインドーショッピング型の構造は「ザ・昭和」の名残です。この構造だと人々は通路としてこの地下街を使用してしまい、店舗内に足を踏み入れずに通り過ぎてしまいます。さんちかも南側は通路に面して店舗区画が配置されています。1・2番街もそうした構造に転換するべきかと思います。



3番街はHOME&LIFEのコンセプトでテナントがまとめらていましたが、今回の移転でファッションテナントが増えたので、コンセプトとの乖離が生まれています。



リニューアルを機にさんちかホール周りも美装化が行われました。



以前はジュンク堂書店だった大きな区画は・・・



複数のテナントで区割りされて生まれ変わりました。



リニューアル後のさんちかのイメージでは黒の天井に石タイルの床材という構成で「今風」の装いに生まれ変わった様子が描かれています。



今後、三宮南側の地上部が劇的に変化を遂げます。JR新駅ビルの建設によって地下へのボイド空間も整備されます。地上とのギャップが生まれてしまわないように、地下も次世代仕様への変化が求められています。今回の改造は世代交代と新陳代謝を促進する大きな一歩である事を実感します。構造改造を含めた改修は3年という想像以上の長期を要しますが、その工程はどのように想定されているのでしょうか。

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