ハイアットセントリックが神戸への進出を検討　候補地は？

米国の高級ホテルチェーン「ハハイアット ホテルズ コーポレーション」が2015年に立ち上げた新ブランド「ハイアット セントリック Hyatt Centric」。現在までにシカゴ、マイアミに出店していますが、今後、ニューヨークやパリ等、欧米主要都市にも進出予定です。日本には2年後の2018年に「ハイアット セントリック 銀座 東京(上記パース)」を開業予定。

これを皮切りにハイアットリージェンシーを含めた同社グループの進出空白地区である日本の地方都市への開業を検討しているようです。日経新聞はこの候補都市として金沢、広島、そして神戸を挙げました。

日本1号店となる銀座は朝日新聞社が所有・開発する地上12階建ての複合ビル「（仮称）銀座朝日ビル」の3階から12階の10フロアを計画。客室数164に加え、テラス席を設けたダイニング＆バーや小規模なイベントスペース、最新のフィットネス機器を揃えたジムを備えたホテルになる予定です。

ハイアットセントリックのコンセプトは「その街の最もエキサイティングな魅力発信源への玄関口（＝旅先の中心的存在）」に立地し、モノより体験に価値を見出すミレニアル世代を中心とする、行動的なトラベラーをターゲットに設定ということで、都心の利便性の高い場所への出店が必須となります。

それでは神戸への進出を検討する場合、どこを出店候補とするのか考えてみましょう。



①JR新駅ビルの高層階
立地としては最高のロケーションです。温泉も湧き出ましたし文句なしの環境です。ただJRは自社ホテルブランドを入れる可能性が高い＋駅ビル構想が具体化しておらずいつ進出できるか分かりません。計画が決まっても工期が長く出店時期が読めません。
>



②阪急新駅ビルの高層階
JR駅ビル同様に最高のロケーション。計画が動き出すのも数年内の可能性が高い。しかし阪急は自社ブランドのREMMを入れることを示唆。ビルの床面積も限られるのでハイアットが求める客室数を確保できるかが課題。
>



③市役所2号館建て替え施設の高層階
規模や立地条件的にも優良物件になりそうですが、上層階はオフィスになる話も出ている。集客施設を誘致する方向性は示されており、可能性は悪くはないか。
>



④三宮中央通りの播信三宮支店跡
取引が頻繁でホテル進出も噂されている場所であり、繁華街の中心に立地するのでハイアット新ブランドのコンセプトにも合致。敷地面積もそれなりに確保されているので、土地を取得できればかなり可能性は高いのではないかと思われます。
>



⑤TOYOCARMAXパーキング
播信跡の向かいにある用地。④と並んで立地も敷地面積も条件としては◎。土地の所有者が分かりませんが、売却や再開発する意思があるのであれば可能性が出てくるかも？
>



⑥元町GSパーキング(旧銀泉神戸ビル跡)
大型複合開発の中核テナントの一つとしてハイアットが進出できる形であれば可能性も。銀泉一社では恐らく厳しいので他デベロッパーや斜向かいの大丸神戸店を運営するJフロントを巻き込んだ複数デベロッパーによる複合開発として再開発ビルの高層階に誘致できれば面白いかもしれません。
>

個人的には③、④、⑥のどれかが実現する事が好ましいと思っています。

もしハイアットセントリックが進出すれば、シェラトン以来の外資系ホテル進出となり、世界に向けた神戸の観光地としての株も上がることになります。