昨年10月の新通路供用開始によって可能になった既存ビル残りの西側部分の解体が進み、地上部は完全に消滅しました。暫定ビルとして建てられましたが、実に20年以上に渡って存在し続けてきました。この場所に2年半後には高さ120mの複合ビルが聳え立ちます。
営業中だった頃の神戸阪急ビル東館暫定ビルです。一部低層部が完成済の新ビルと見比べると、歩道の幅員が大きいですね。新ビルは歩道側に建築面積を拡大させています。
旧東館の建屋解体が終わっていますが、西館の外壁一部が剝がれています。この西館もまとめて建て替える事は出来なかったのでしょうか。やはり駅舎を含めた将来的な活用の為に初期段階の今回は東館のみの建て替えという位置付けなのでしょう。
東館の建て替えに伴って西館の外装の美装化とデザインの共通化は期待したいところです。
解体された東館跡の全容です。地下の障害物撤去工事に今暫くの時間を要しそうです。またその後は基礎と地下階の構築にも相応の工期が割かれます。この三角状の変形地に超高層ビルが建設されるのですが、2000年代初頭に一旦計画されて白紙撤回された建て替えプロジェクトも新計画と同様に東館のみの建て替えでした。前計画が実現していたら今の三宮に与える影響はどうだったのでしょうか。地上22階建で店舗、映画館、オフィスというフロア構成だった筈ですが、シネコンが入っていたのであれば、ミント神戸にはOSシネマはオープンしていなかったでしょう。また現在の開発機運に乗じた大改装が実施されていたかもしれませんね。
現在、建設現場の一部として閉鎖されているさんきたアモーレ広場のデザイン案が募集されていましたが、仮囲いにも募集内容の提示が行われていました。
すでに募集は先週18日(金)に締め切られました。どのように楽しい案が出されているのか気になるところです。このコンペの最優秀作品を選定するプレゼンも昨年末の税関前歩道橋同様に休日の公開式に是非ともお願いしたいですね。
神戸阪急ビルの東館建て替えと共に美装化が予定されている阪急神戸三宮駅。高架駅の外観や低層階のリニューアル、店舗入れ替え等がどのレベルで検討されているのかにも興味が尽きません。市営地下鉄への相互乗り入れが検討されているとは言え、実現するにしてもまだ10〜15年先なのではないかと思われます。国交省の新設補助金制度を活用して阪急の が地下鉄乗り入れを打診したのが2005年。当時は10年後の2015年の直通運転開始を目指していましたが、その目標からもすでに4年が過ぎました。市の検討プロセスは一体どこまで進んだのでしょうか。
神戸阪急ビル増築工事 既存ビルの地上部解体は完了し、地中障害物撤去に移行
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