地下鉄長田駅前で営業していた三井住友銀行長田支店は2022年に閉店し、支店ビルは閉鎖されたままの状態で約3年が経過していましたが、遂に建物の解体工事が開始されました。
建物は地上4階建で、東西方向の奥行きが大きく、敷地面積は700-800平方メートルと推測され、意外に大きな開発用地が生まれる形になりそうです。気になるのは解体工事を手掛けるのが中堅ゼネコンの新井組で、更に労災関係保険成立票による期限が来年の12月下旬までと、その期間がとても長い事です。
建物規模から考えると、1年を超える解体工事は考え難く、既存建物解体後の用地開発も含めての受注の可能性もあるのかもしれませんが、地下躯体の解体に時間を要するのでしょうか。もし解体完了後に銀行支店ビル跡地に新たに建設される建物が計画されているとすればその用途は何か。
建物の西側には建て替えが完了したばかりの彩星工科高校が立地。
周辺には駅前立地という事で商業用テナントビルが複数ありますが、問題は空きテナントが長期に渡って埋まってない事。駅直結の山陽長田ビルは建て替て後、既に11年が経過しようとしていますが、3-4階には一度もテナントが入っていません。
駅前エリアでは老朽化したビルや店舗の建て替えが進み始めていますが、やはり建て替え後の用途は賃貸マンションになっています。1階は店舗区画のようですが、テナントは入っていません。
長田神社前商店街沿いの後背地では大型の賃貸マンションプロジェクトが進行しており、タワークレーン2機を使った建設工事が進められています。
賃貸マンション建設と運用が主事業のプレジオが、地上15階 150戸のファミリータイプの賃貸マンションを計画。
既に地上躯体構築工事が進行しており、来年8月に竣工予定です。
商店街内にはスーパーや飲食店もあり、利便性の高いエリアではあります。三井住友銀行長田支店ビルもテナントビルは厳しい環境なので、跡地計画があるとすれば、やはり賃貸マンションと1階にテナントを入れる建物になるのではないかと推測します。リニューアルを終えた駅前広場前の立地の為、にぎわいを生む活用が望ましいですが。また同行は湊川エリアにも閉鎖した支店ビルを抱えています。今後はそちらの動向も気になるところです。
三井住友銀行長田支店ビルの解体工事が開始される 跡地の開発計画はあるのか
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