JR三ノ宮新駅ビル

JR三ノ宮駅ビル新築他工事 駅ビルの成功は約束されているが大成功でなければならない


三宮の新ランドマークとなるべく作業が着々と進むJR三ノ宮駅ビル新築他工事。ミント神戸の建設時に適用された三宮駅前第1地区都市再生事業の認定に続き、三宮駅前第2地区都市再生事業として、国土交通省から民間都市再生事業計画の認定が行われています。



先行する北東側の人の広場の整備工事と南西側の新駅ビルの建設工事の双方が同時に進行していますが、15年以上も前から待ち望んでいたプロジェクトの進行も旧駅ビルの三宮ターミナルビルの解体から合わせて既に延6年も達しており、流石に待ちくたびれてしまいました。



それでも一歩一歩着実に建設工事はその歩みを前に進めています。三大プロジェクトの大阪西も広島も新駅ビルの開業はそれぞれの街に大きなインバクトを与える事に成功を納めました。



三ノ宮でも確実に駅ビルは街の在り方に大きな一石を投じる事になるでしょう。先行した二つの最新駅ビルが試金石にもなるので、成功策をそのまま転用できる事が後発開発のメリットです。



広島駅ビル「ミナモア」のコンセプトは、「全館カフェ」。大阪西駅ビル「イノゲート」も低層部の商業フロアは「バルチカ03」として全面飲食ゾーンとしました。三ノ宮駅ビルもこうした「食」や「コト消費」を基本に、滞在時間を長期化させる施設を目指すものと思われます。



プレキャストコンクリート板が積み上げられています。地中深く掘削された北東側の地下部で使用されているのでしょうか。



JR大阪駅ビルのサウスゲートビルでは、大丸梅田店の売場面積を大幅に縮小し、ノースゲートビルの中核施設であるルクアが南側にも拡大する形で、全館をルクアサウスとしてリニューアルオープンさセル計画が発表されました。



やはりJR三ノ宮駅ビルの商業フロアもルクアとなる事が濃厚でなのではないかと思われます。そしていまだ三宮にはセンター街のジュンク堂のみであるブック&カフェが必ずや入る事になるのではないかと思います。



バルとフードコート、レストラン街の充実化も間違いなく行われるでしょう。物販やサービス系のテナントがどれだけ入るかが未知数ですが、センター街のテナントの相当数が移転する可能性やトアウェスト等から神戸発祥のセレクトショップの誘致も行われるのではないでしょうか。



三宮から姿を消した東急ハンズの復活も高い確率でこの駅ビル内で実現するのではないでしょうか。この辺りまでは想定内ですので、これ以上に我々を驚かせるサプライズがある事を期待したいと思います。神戸、兵庫、関西初出店のオンパレードも考えられるかもしれません。



三宮再開発の急先鋒として先行開業した神戸三宮阪急ビルもコロナ禍中のオープンから早4年が経過しましたが、ビル運営は非常に好調なようです。ホテルの稼働率も高く、エキゾも高い集客力を保ち、駅前の賑わいに大きな貢献を果たしています。立地上、駅ビルの成功はほぼ約束されていますが、その成功はそこそこではなく、大成功でなければならない宿命を背負っています。

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