神戸駅周辺

ABCハウジング神戸駅前住宅公園が閉鎖へ 跡地利用の行方は?



JR神戸駅前の東側にあるABCハウジング神戸駅前公園が7月22日(月)をもって閉場する事が分かりました(SY Kobeさん、情報ありがとうございました)。長年に渡って営業してきた同展示場の土地が転換される可能性が高まります。



現在はありがとうキャンペーンを開催中です。土地の敷地面積はおよそ2,500平方メートル程かと思われます。土地の保有者はNTTグループです。同社は自社ビルを含めて周辺に不動産を複数保有しています。



この住宅公園は4年前にリニューアルオープンしたばかりでしたが、土地の賃貸契約が満了を迎えたのでしょうか。もしNTT側が契約更新を認めなかったのだとすれば、跡地利用についての目算があるという事になります。



この土地も神戸市の定める都心機能活性化地区に指定されており、都心機能誘導の為、1,000平方メートルを超える敷地面積のある土地には建設される建物において住宅の占める容積率は400%未満に抑制されます。従ってタワーマンションを含めた住宅建設は事実上不可能です。ではこの土地の最適な有効活用方法は何でしょうか。



この住宅展示場は元々、更に大きな土地で5,000平方メートルを超える大きさがありました。その西側の約半分の敷地はNTT都市開発が神戸駅前JUSTスクエアを建設。サンテレビ本社とホテルを組み合わせた複合ビルです。NTT都市開発が新港第2突堤、神戸三宮プロジェクトに次ぐ新たな開発計画の始動を目論んでいるのでしょうか。



斜向かいには日本郵便が保有し、現在は駐車場として暫定利用されている開発用地があります。



駅前広場の再整備が計画されるJR神戸駅から至近距離にあり、新快速が停車する非常に貴重な環境が整っているにも関わらず、有効活用されていないこれらの開発用地は、高いポテンシャルを有していると言えます。老朽化しているNTT神戸ビルの機能代替と賃貸床を有するオフィスビル+低層階に近隣で増加するマンションの需要に応える食物販のテナントを入れる開発はいかがでしょうか。もしくは再び企業の本社機能移転に活用する可能性もあるでしょうか。

関連記事
神戸駅周辺

「神戸駅前広場再整備設計業務」公募型プロポーザルにおける委託候補事業者の決定 再び株式会社E-DESIGNを代表企業する企業グループに

2022年1月28日
こべるん ~変化していく神戸~
再整備基本計画が策定されたJR神戸駅前広場の再整備プロジェクト。この設計業務を担う事業者を公募型プロポーザルで選定すべく、事業者から …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です