駅前広場内の地上、地下の既存施設の解体撤去が行われているJR三ノ宮駅南側。新駅ビルの本体建設を開始する為の大規模工事が敷地全体で進行中です。
4月より駅ビル本体工事に着手とされていますが、その内実はまだ既存施設の解体です。再開発工事の場合、既存施設や地中障害物撤去も含めて着工とするケースが多く見受けられます。
その解体工事ですが、夜間の作業がメインとなっているようです。南西側の地下駐車場の撤去が大胆に進められています。
幾度かしか駐車した事はありませんでしたが、意外に大きい地下パーキングだったようです。更に北東側にも地下空間が広がっています。閉鎖された南北地下通路は更に深度のある駐車場の下を通っていた事になります。
しかし駅前広場からすると地下駐車場という位置付けですが、中央幹線から見ると実は同じ地上レベルです。駅舎と中央幹線の間には土地の高低差があります。三宮ターミナルビルの地下1階は中央幹線からは地上1階だった事になりますが、同ビルはそこまで南北幅のない建物だったので、これを意識する事はありませんでした。
しかし新駅ビルは中央幹線に沿っても建てられるので1階のレベルを南北どちらに合わせるのか。
これを踏まえて再度、1階の平面図を確認すると見えてくるのが、公共通路と書かれている上に描かれている階段やエスカレーターの存在です。これは駅舎と南側の高低差を克服する為の措置でした。よって1階は南側に合わせられる形に変更されます。
不思議なのが、解体されている地下駐車場のアプローチだったスロープがまだ残されている事。地下に入る重機の搬出入路として暫く活用される為でしょうか。両側の擁壁や天井梁は強化且つ白に再塗装までされており、仮設にしてはしっかりと整備されています。
これと合わせて東側の盛り土を支えている擁壁も補強工事が行われています。駅前広場の整備には不要な存在です。解体中に崩れる事を防止する目的でしょうか。
新駅ビル立面図を確認すると、再び地下に整備される駐車場には駅前広場からスロープが設けられる事が分かります。ただ前述の1階平面図にはこのスロープの存在は認められません。謎は深まります。
交差点周りの旧三宮センター交番の残りの部分もいよいよ撤去が進むようです。
掘削されていたミント神戸前の部分も再び埋め戻しされました。
しかしながら駅前広場内の解体は進むものの、肝心の三宮ターミナルビルの残存部はい未だに外見上、手付かずに見えます。内部では解体が進み、あくまでも外壁のみが残されているのでしょうか。
難工事なだけに工程に様々な工夫が必要とされる本工事。色々な疑問は工事の進捗と共に回答が得られていく事になるのでしょう。
JR三ノ宮駅ビル新築他工事 駅前広場地下の解体が進行 南北の高低差をどう克服する?
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平面図の右側、上向き緑矢印のニ分岐している直進側、図面で水色になっているところが入庫スロープ、その右側の下向きから右に曲がった緑矢印の部分が出庫スロープではないでしょうか?