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令和6年度の神戸市予算案特集 Part2は神戸空港に関する予算編成案を取り上げます。昨年の神戸空港の利用者数は過去最多を記録しましたが、神戸経済の浮沈には神戸空港の今後の成否がカギを握っていると言っても過言ではないでしょう。それだけに来年度の空港機能拡張と更なる利用者数増は必至であり、重点的な投資によってこの正念場を支えなければなりません。
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神戸空港への投資
神戸空港国際化への対応
空港機能の強化 178.72億円
- 空港基本施設整備(エプロン⻄側拡張:R6年度⼯事完了予定)
- 新ターミナル整備(R6年度⼯事完了予定)
- 駐⾞場・周辺道路整備
- 保安検査機器等整備
- 航空需要の拡⼤(神⼾市以⻄の市場開拓、エアライン誘致)
- 新ターミナルとポートライナーを結ぶ歩⾏者デッキの基本検討
また当初は既存ターミナルとサブターミナル間のアクセスはバス輸送が想定されていましたが、新ターミナルの配置変更によって徒歩での行き来が可能になりました。ポートライナー神戸空港駅と新ターミナル駅間に歩行者デッキを整備する事によってサブターミナルビルへのアクセスを整える検討も行われます。今年度には海上アクセスと既存ターミナル間に歩行者デッキの整備検討が行われましたが、まずはサブターミナルへの最良のアクセス確保がより急務です。
交通アクセスの強化 6.2億円
- 朝ラッシュ時におけるポートライナーの混雑緩和に向けたバスによる輸送⼒補完
- 新交通三宮駅のホーム拡張(R6年度⼯事着⼿、R9年度供⽤開始予定)
- 新交通三宮駅の美装化
- ⽣⽥川右岸線の機能強化(R7年度以降完了予定)
同駅のホーム拡張はもう何年も前から計画されていたにも関わらず、全く着手する気配がありませんでした。来春の空港発着枠の拡大により、空港利用者数は1.5倍になる試算もあり、駅舎内の朝夕ラッシュ時の混雑は更なる熾烈を極める事になります。来年度にようやく着工しますが、工期は3年を要する予定です。加えて駅舎の美装化も予算が付きました。隣接してJR新駅ビルの建設工事がスタートしており、新交通駅舎の西面には新駅ビルに直結する新改札も整備される計画ですので、これらを機にリニューアルが行われる格好です。
発着枠が120便に拡大されると、スカイマークをはじめ、FDAやソラシドエアー等、現在、神戸空港に乗り入れている航空各社が既存の就航路線の増便や新規就航都市を増やす可能性もあるでしょう。また神戸空港から撤退した日本航空の乗り入れ再開も実現するかもしれません。その為にはサブターミナル機能を確実に整えていく必要があるでしょう。
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神戸空港までの新路線を検討と大々的に報じられてからもう1年以上が経過しましたが、あれから需要調査の結果も公表されず話がどこまで進んだのか分かりませんね。
そして予算の項目にないという事はもう作らないということが確定した感じでしょうか。
市長は空港にLRT走らせると何度も公言していますが、なぜポートライナーよりも遅いものを整備して空港アクセスを改善できると思っているのか謎です…。
TO:KRTさん
昨年9月に神戸商工会議所が
>南北アクセス強化に向けた地下鉄導入の早期検討
>抜本的な南北アクセス強化策となる『新神戸~三宮~神戸空港間を結ぶ地下鉄導入』について、神戸市が主体的に検討を進めること
との要望書を提出したのに対し、久元市長は、
>ポートライナーを増強したり、短期的にバスの便を増やしたりといったことはあろうかと思うが、より抜本的に踏み込んだアクセスについて検討はできていない
>2030年を見据え、もう少し検討を加速する必要があると感じた
>ポートライナーの増強も含めて鉄道輸送という面でも対応を考える必要がある
https://firemountain.hatenablog.jp/entry/2024/02/04/000000
商工会議所のほうも今まで「南北アクセス強化(鉄軌道整備)」なんて漠然とした表現ではいつまで経っても市長はポートライナー以上のものを検討してくれないので、今回は「地下鉄導入」とハッキリ指定しているのに、上記のような市長の返答では新線建設は望み薄ですね。
鉄軌道としてはポートライナーで十分立派であると確信しているのでしょう。悲観的な見方ですが、在任中は意地でも地下鉄建設には踏み込まないぞと決意を固めているのかもしれません。
『ポートライナー三宮駅の美装化』が一番気になります。どんなデザインになるか、続報が待ち遠しいです。
神戸空港国際化は関西圏の大半の利用客から熱望され、国内外の航空会社からも注目されていて大変有難いことです。就航する航空会社も増加が予想され国内有数の大型国際空港へと成長が期待されます。将来的には現滑走路の延長もしくは第2滑走路増設を検討する事になるでしょう。
現時点で神戸最大の成長インフラと言える神戸空港。国際定期便就航に向けて拡大整備が絶え間なく続いていて期待通りです。神戸市も珍しく空港本体への予算は積極的ですね。
一方、空港アクセスの抜本的改善は旅客数の増大する2030年以降の動きでしょうか。
神戸空港は早速メインターミナル建替えを含むターミナルの再編が必要です。サブターミナルの位置変更はその布石、やはり現ターミナルから西方向に拡張整備されそうです。
また、現ターミナルから歩行者デッキの設置がサブターミナル方向に検討されていますが、海上アクセス方向を後回し又は中止にして是非ともサブターミナル方向を優先するべきでしょう。国際化が決定したことで関空への海上アクセスの重要度は低下しそうです。
いつも楽しみにみております。
予算案特集パート1の記事がリンク切れの状態になっておりますので、ご確認いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。