神戸空港

神戸空港空港基本施設他整備工事の進捗状況とサブターミナル建設予定地の現況



来年の3月までに完成を見込む神戸空港の駐機場拡張計画とサブターミナルビルの建設プロジェクト。これらの完成を機に1日の離着陸数上限を120回に引き上げ、国際チャーター便も就航を開始する予定です。



既存のエプロン西側で進められている拡張工事。この工事によって5スポットの駐機場が新たに加えられます。サブターミナルを使用する便の専用駐機場になるものと思われます。現在進められている工事は1期となり、次の2期工事によって仕上げられる予定です。



管制塔施設を挟んでエプロンの北側ではサブターミナルビルの建設予定地が着工を待っている状態です。サブターミナルの位置を既存ターミナルやポートライナー神戸空港駅と近づけて利便性を高める配置に変更が行われ、緑地整備は撤回されました。



色の異なる白いエリアがサブターミナルの建設予定地です。造成工事が終わり、いよいよビル本体の建設工事に着手する準備が整いました。

久元市長は来年の大阪万博を訪れる訪日客の国際チャーター便のサブターミナル利用を目指している事を強調しています。大阪万博は4月13日から開催されるので、3月末までにサブターミナルの完成・稼働開始は必須となります。



サブターミナルの配置変更によって既存ターミナルとの距離もグッと縮まりました。これにより現在、最も空港アクセスにおいて利用者の多いポートライナー駅からの所用時間は徒歩5分程かと想定されます。整備される歩行者デッキに屋根とムービングウォークを設置すると、更に利便性は高まるでしょう。



人気観光国となった日本の中でもゴールデンルートの一部である大阪・京都への空からのアクセスは現在、関西空港のみですが、神戸空港が加わる事について各航空会社がどのように捉えているのか。大韓航空は就航を公言しています。



サブターミナル建設予定地の西側でも様々な造成工事が進行しています。現在の駐車場は週末や連休には常に満車に近い状況にあり、旅客便が増えると、キャパシティが不足します。対応策としては既存駐車場の立体駐車場化か西側もしくは北側に新たな平面駐車場を整備する他ありません。



昨年には過去最多利用者を記録しましたが、既存ターミナルビル内の飲食店等の賑わい施設は、利用不振時やコロナ禍を経て、開港時よりも減っており、テコ入れを図るのか、それともサブターミナル完成後のリニューアルや増築まで現状を維持するのか。元来、関西エアポートはリニューアルを計画していましたが、コロナ禍や空港機能の拡大に舵が切られた事で、それらの計画は一旦、白紙に戻っているようです。


市役所本庁舎新2号館に五つ星外資系ホテルの誘致が予定されていますが、神戸空港の国際化によって更に複数の外資系ホテル進出が期待されます。私の予想では、新港第2突堤基部の倉庫跡地の開発に外資系ホテルが誘致されるのではないかと思っています。県庁2号館跡地は残念ながら白紙になりましたが、雲井通6丁目にも可能性があるのではないかと思われます。

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POSTED COMMENT

  1. EYESTAR より:

    サブターミナル用地の造成工事が完了し、
    西側に拡張されるエプロンの様子を
    併せて拝見していますと、
    将来の拠点空港化へ向けての橋頭堡が
    築かれているような心持となり、神戸市民として
    誇らしく、身が引き締まるような思いです。

    神戸空港国際化に伴う、観光や海外渡航の需要の
    高まりに比例して、顕在化されるであろう問題は
    観光客や航空関係者が利用する宿泊施設不足でしょう。
    その際には、空港島内やポートアイランド2期エリアに、
    ANAホテルや外資系ホテルなどを誘致できれば、
    神戸空港をメインとした一大商業エリアの形成に
    繋がるかもしれません。

    その為にもまずは、国際化後の需要喚起と空港島内の
    将来像設計を進めることが先決となるでしょうね。

  2. hanabi より:

    サブターミナル前の緑地…あれは論外でしたね(^O^;)

  3. S.Y. Kobe より:

    駐機場やサブターミナル増設など2025年を見据えて順調に拡張工事が続いているのは心強く、国際定期便就航の2030年が本命とも言える次の目標となります。

    目玉はやはり1000万人旅客を想定に入れたメインターミナル整備となりますが、拡張整備の全体計画を俯瞰すると、現在の管制塔を含む空港管理施設の位置が微妙にターミナルビル再編の障害になりそうな位置に思えます。これを現在地から西側に移築させれば、メインターミナルビル再整備に充分な大きな敷地が実現でき、また今回建設されるサブターミナルとも連携が取りやすくなります。

    管制塔は今後の空港拡張整備にも対応出来る充分な高さで主要施設(滑走路・誘導路・エプロンなど)の全景を目視確認できることが要求されます。将来的に現在よりも高さの有る管制塔が必要となるのであれば、拡大を続ける神戸空港の将来を睨み、後手に回らないような思い切った手法も必要です。

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