ポートアイランドII期地区の神戸医療産業都市内の土地において、久しぶりにバイオ関連民間企業への大型売買が行われました。大手化学商社の長瀬産業が、中央区港島南町6の敷地6,792.43平方メートルを約11.89億円で神戸市より取得した事を発表しました。
長瀬産業は、現在、同社が西区室谷の神戸ハイテクパーク内に展開しているグループのバイオの基盤研究の拠点であるナガセバイオイノベーションセンターと、同社100%子会社でバイオ素材メーカーである林の基盤研究機能を統合して、新たな組織の拠点として新研究所を今回の取得地に建設する事を決定しました。
対象地は北側に千寿製薬のイノベイティブセンター、南側はトーカロ本社に挟まれた開発用地で、更にその北側にはベーリンガーインゲルハイムの研究所、理研のIIB・融合連携イノベーション推進棟等が立地する官民の研究拠点施設が集積するエリアです。
スパコンの富嶽が稼働する計算科学研究センターも徒歩圏内とバイオ研究の新拠点整備には申し分のない立地と言えます。
長瀬産業の昨年度売上高は7,805億円で、総利益は1,394億円。この内、海外比率は48.8%にも達しています。同社はこの新拠点の建物や設備に対して最大100億円を投じる予定で、かなりの大型プロジェクトになる計画です。建物の規模にも期待ができるでしょう。ポートアイランドII期地区における最大級の民間投資になりそうです。
ポートアイランドII 期地区・神戸医療産業都市に長瀬産業が進出 投資額100億円を見込む一大新バイオ拠点プロジェクト
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