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第29回 神戸ルミナリエ「神戸、未来に輝く光」開催 特集2 東遊園地・旧居留地会場編



都心部やウォーターフロントに掛けて街全体で開催中の神戸ルミナリエ。昨日のメリケンパーク会場編に引き続き、無料ゾーンと設定された東遊園地と旧居留地会場の様子をレポートしたいと思います。



東遊園地会場はこれまでと同様にメタセコイア並木のある「みちひろば」には、縦型のチェスの駒を思い起こさせる「ロソーネ」が複数、置かれています。



まるで人々を迎え入れる天使のようなイメージです。



小さな回廊をイメージさせる作品も点在しています。



やはりアーチ型の彫刻が縦列している姿がルミナリエらしいと言えますね。寒空の下で光の温かみを感じさせます。



こちらは箱型ゲート状の彫刻作品です。



東遊園地会場では、彫刻の一つ一つの規模は然程大きくないものの、デザインのバラエティを豊富にしている点がこれまでと異なります。



これまではどちらかと言えば回廊を抜けて、最後に東遊園地の広場の円形彫刻を見て、おしまいとなっていた為、量で圧倒していた感がありますが、今回は分散させた事で一つ一つの彫刻をじっくり鑑賞するような演出で構成されています。



芝生広場南側に設置された「スパッリエーラ」。分散化によって、完全な円形ではなく、カーブを描きながらもその一部のみとなりました。



それでも全長39m、高さ19mに及ぶ光の壁掛けは迫力も充分。



これまでは長時間並ぶ必要のある回廊の通り抜けを避けたい場合、東遊園地の作品のみを見学するという人も多くいたと思われますが、今回も有料ゾーンのメリケンパークには足を延ばさず、東遊園地と仲町通のみの無料エリアだけを訪れる人も一定数存在すると思われます。



どららかと言えば、これまでの流れで、西端のメリケンパーク会場の後、旧居留地、東遊園地の順番で西から東へ向かうルートを選ぶ人々が多いようです。



旧居留地会場は旧居留地エリア全体に光の彫刻が点在していますが、メイン会場は三井住友銀行神戸本部ビル前の広場です。



広場には高さ約7.2m、幅約14m~18mの「光の看板作品」が設置されています。



また初の試みとして、ツリー状のルミナリエ作品(高さ約10m直径5.6m)も登場しました。



高さ10mに達する作品で、地上すれすれの部分から電球が取り付けられた初めての彫刻です。まるでクリスマスツリーのような形状で、写真映えするスポットになっています。



この広場から仲町通を抜けて東遊園地へアクセスするには、車道の閉鎖区間が京町筋までに留められている為、それより東は歩道のみとなり、警備員による通行量制限も行われていので、かなり混雑していました。従ってお勧めは東遊園地からメリケンパークへ向かう逆ルートかと思います。



昨日からの繰り返しになりますが、分散型と有料化の試みによって、これまでのルミナリエとは観覧の快適性からの観点では、混雑が緩和された事により大きく改善されたと言えます。ただ彫刻の分散によって、今までの壮大なスケール感が縮小した感は否めません。従って以前程の感動は生まれない事も事実です。来年は30回という節目の年となります。今年の開催で培われるノウハウを蓄積し、来年は課題を克服した更に良いルミナリエを期待したいと思います。今年のルミナリエは28日(日)まで開催されています。

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POSTED COMMENT

  1. こまったちゃん より:

    複雑な気分です。記事を拝見する限りは、ルミナリエの唯一無二のストーリーと感動が失われてしまったのではないかと危惧します。フロントーネーガレリアー東遊園地といった体験のストーリーや、そこでの点消灯の感動は、正直失ってほしくない気持ちです。

    そうでなくても、問題をつぶす過程で肝心の長所を削ってしまい、バランスは良くなるがとびぬけた魅力に欠け「普通化」してしまい、他地域の光のイベントと同列の、奇麗なだけのイベントに落ちてしまわないか、、、心配です。

    そのためにも、せめて1.17で試験点灯してほしかったのですが、ルミナリエの「唯一無二の価値を伸ばす」熱意と、それに基づいて「何が何でもやる」という姿勢が希薄な感じがします。来年はぜひ挽回してもらいたいです。

  2. カン より:

    やる気のない神戸市の公務員がやってるから。
    それに尽きます。

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