昨年の5月よりサンパルの閉館と内部解体から開始された雲井通5丁目の大規模再開発プロジェクトがいよいよ次の段階に入ろうとしています。
再開発対象エリアにあったサンパル、中央区総合庁舎、勤労会館、そして東横インの4棟の建物は、1年3ヶ月の解体期間を経て、ほぼ完全消滅しました。
唯一、最後まで残されていた中央区総合庁舎の地上躯体も一部の外壁を残して瓦礫の山と化しています。
数日内に更地となるでしょう。これで約1.3ヘクタールに及ぶ広大な空地が都心に誕生しました。これだけの規模の更地が三宮に一挙に生まれるのは恐らく三宮サンセンタープラザの再開発時以来、およそ60年ぶりなのではないかと思われます。
東横イン跡地も掘削が進み、地中障害物の撤去が行われています。
仮囲い内部は掘削が進み、地下1階分が掘り下げれています。
サンパル跡地では全回転掘削機が稼働しています。オールケーシング工法で旧ビルの杭等の地中障害物解体を進めているものと思われます。
この雲井通5丁目エリアは1970〜80年代に再開発された街でしたが、三宮東エリアという立地は都心商業軸からズレてしまっている事によって駅前一等地の好条件を相殺してしまい、B面的な駅裏の街から脱却する事ができませんでした。
しかし今回の再開発ではこれらの悪条件を吹き払う内容をこの土地に盛り込み、半ば強制的に人が集う街に変貌させる事になります。
再開発エリアの南に面する中央幹線には歩道橋がありましたが、この数週間で完全に撤去されてしまいました。
既に鉄骨造の歩道橋の姿は存在せず、柱のあった跡のみが歩道に残されています。
駅前から整備される新たな歩行者デッキの建設工事がいよいよ今年度から開始される為、歩道橋の撤去が進められた模様です。歩行者デッキの建設はもっと再開発ビルの建設が後半に差し掛かってからの着工かと思っていましたが、工期は46ヶ月を予定しており、もう着手しないと間に合わない状況のようです。
さて、再開発を進めている雲井通5丁目再開発株式会社、神戸市、大林組、三菱地所、三菱倉庫、TC神鋼不動産は、今週7日木曜日に遂に起工式を開催します。
プロジェクト概要
神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業
事業名称 神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業
施行者 雲井通5丁目再開発株式会社
施行区域 兵庫県神戸市中央区雲井通四丁目345番の一部,346番,347番の一部,同五丁目301番, 302番,303番,317番,318番,319番,320番の一部
区域面積 約1.3ヘクタール
敷地面積 約8,230㎡
延床面積 約98,570㎡
建物構造 鉄骨造 鉄骨鉄筋コンクリート造
階数/高さ 地下2階 地上32階 塔屋2階/約163m
主要用途 商業施設、バスターミナル施設、公益施設、業務施設、宿泊施設 公共施設
設計 大林組 三菱地所設計 坂茂建築設計 東畑建築事務所
施工 大林組
解体着手 2022年6月
完成予定 2027年頃
市道葺合南146号線を幅員18mに道路拡幅
バスターミナル
バーティカル・パッサージュ
三宮図書館
屋上庭園
EVOL HOTEL KOBE
屋外歩廊空間
何をもって着工とするのかその定義は現場での判断に左右されますが、いよいよ正式な着工に至ります。再開発の完成は4年後の2027年12月。三宮の街の在り方を大きく変えるインパクトを持つビルの建設がいよいよ始まります。
これも愉しみですね、バスターミナルですが完成する頃には屋上庭園がUAM(UrbanAir Mobilty)のぽ^とに変更されているかもしれませんね。
いよいよ着工という安心感が得られます。札幌の新駅ビル再開発は、建設費高騰で規模縮小という残念なことになりそうですね。
神戸のバスタ2期や市役庁舎2号館の再開発も、時間が掛かるほど建設費高騰の影響はあるでしょうから、スピード感もって進めて欲しいですね。
神戸の新たなシンボルになりそうですね!完成を楽しみにしています(^_^)