芦屋

地域探訪: 芦屋・JR芦屋駅改良工事 3年半に渡る官民連携プロジェクトが遂に完成 南側再開発にバトンを受け渡す



2020年春から3年半を掛けて進められてきたJR芦屋駅の改良工事が遂に完了を迎え、7月28日に完成式典が執り行われました。

JR西日本と芦屋市が共同で進めた官民協働プロジェクトという形で、2段階に分けて工事が進められました。



最後に工事が完成を迎えたの駅舎東側のエスカレーター部分です。



エスカレーター部は南面にアルミカーテンウォールを採用し、内部には開口採光による明るい空間を造り出しました。



新しい芦屋の玄関口を担う為、かなりデザインには拘りが与えられています。



階段状になったデザインは各ステップ毎に大きな庇を取り付け、ダークグレーの壁面によって引き締まった印象を与えています。



両翼が出揃い、完成形となった芦屋駅。



JR新快速の停車駅として南北両側でそれに相応しい体面を整えた事になります。



今後はこの新しい芦屋駅と釣り合いのとれる駅前の再整備及び再開発が進行していく事になります。



手始めにまだ南側には存在しない駅前広場の整備を駅舎の東側の未利用地を活用して進める事になるのでしょうか。これまでの想定ではここに一般車用のロータリーを整備する事になっています。



新設された駅舎へのエスカレーター。先行して設置されたエレベーターと共にバリアフリー化が最終形となりました。



エスカレーターは上下フル規格。ホームにもエスカレーターとエレベーターが設置されたので、駅舎内の上り下りは全てバリアフリー体制が整いました。



エスカレーター上の天井には明るいアースカラーの木目調パネルを採用。



2階のエスカレーターとエレベーターの乗り口です。



新駅舎内にはこれまで無かった物販店舗が4区画入りました。飲食店は無くなりましたが、駅ビルのモンテメールがその機能は代行します。



昭和の駅舎感を色濃く残していた以前のコンコース。



非常にスタイリッシュにリニューアルされました。芦屋の持つイメージにピッタリの玄関口と自信を持って言えるようになりました。



最後まで天井裏が剥き出しだったモンテメール側の天井パネル取り付けも完了。



北側の階段のリニューアルも完了。エスカレーターも設置されました。



改札機前には待合エリアも整備され、空間に余裕を持たせた造りが特徴です。またJRの駅舎内としては珍しく照明温度は低めに設定し、蛍光色の電球は使用していません。まるで阪急の駅舎のようです。



改札内コンコースの仮囲いも全て撤去が完了しました。



3面が開口部である改札内コンコースは非常に明るい空間に仕上がりました。



天井、床、壁、照明を含めて全てがリニューアルされ、新築の駅舎ようにピカピカです。



ホームから駅舎内に上がってきた際には非常に明るく美しいという印象を受ける事は間違いないでしょう。



ホームへの階段周りも妥協なく美装化が行われています。

JR三ノ宮駅も新駅ビルの開発に合わせて、駅舎の全面リニューアル実施を期待したいですね。



新駅舎の完成式典に出席した高島芦屋市長は南側の再開発に強い意欲を示したようです。事業者公募にストップをかけ、芝生広場や図書館等を整備する形へと再開発ビルの内容変更を視野に再検討が行われています。



その中、芦屋市が取得した?駅前の木造建築等の解体工事が進行を開始。いよいよ再開発に向けて更地化が始まりました。



既存建物の解体撤去が進む芦屋駅前。ようやくこの段階まで物事が進捗してきました。のれまでの紆余曲折を考えるとよくここまで来たものだと思います。



しかしながら何故かここに来て、解体後の更地に「建築物建築計画の概要」が掲示されました。鉄骨造平家建ての店舗が建設される模様です。再開発ビル着工までの暫定店舗でしょうか。



再開発の事業者については先月半ばに公募を締め切っており、10月に具体的な提案書の提出、11月下旬には再開発を担う事業者を決定する予定です。新駅舎と連携する新たなプロジェクト案の提示に期待が高まります。

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