広島

地域探検:広島・二葉の里地区 旧イケア出店計画地を住友不動産他が開発プロジェクトを始動

JR広島駅北口エリア一帯となる二葉の里地区には約13ヘクタールにも及んだ広大な国有低利用地が区画整理され、各区画は一般競争入札に掛けられて民間企業に譲渡されました。

その中で、イケア・ジャパンが取得しながら出店を見送った西側の敷地面積約1.9ヘクタールで現在は駐車場として暫定利用されている土地を住友不動産が再取得している事が判明。



区画の一部は開発済で中四国地方に商業施設やスーパーを展開するイズミが本社ビルを建設しました。今回の住友不動産によって取得された土地はこのビルを囲むように立地しています。



開発用地は広島駅から徒歩数分の駅前立地です。今後、住友不動産は地上34階 高さ120mのタワーマンションを中心とした開発を進める計画で、敷地内には大和ハウス工業が地上10階建てのオフィスビルも建設する予定。また駐車場棟も併設されるようです。

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住友不動産は広島市内では駅南側で行われた駅前Bブロック地区再開発で、広島一の高さを誇るビッグフロント広島・シティータワー広島を事業協力者として進めた実績があります。



またオフィスビルを建設する大和ハウス工業は同じ二葉の里地区で既にオフィスとホテルの複合ビル「GRANODE広島(地上20階・地下2階建て、延床面積約5万平方メートル)」を開発済です。



北口はJR西日本広島支社が同社旧支社ビルの再開発を予定しており、一部の建物を解体して暫定利用を開始していますが、西側方向に新都心としての機能集積が進みます。



広島の駅周辺の活性化策としては、イケアの出店の方が効果は高かったかと思われます。ただ大都市の駅前立地となると、車での来店率が高い同店では、周辺への深刻な交通渋滞を引き起こす可能性が極めて高かったと思われます。中四国はイケアにとって空白地。将来的に別の出店場所を検討する事になりそうです。
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