FDAフジドリームエアラインは3月27日(日)より神戸-新潟線を新規就航させる事を発表しました。1日1往復便で両空港を70-80分で結びます。
この開設によって、FDAが神戸と結ぶ都市としては、松本、高知、青森、花巻に次ぐ5都市目となります。運行を停止した出雲については現在も休止中です。
新潟から神戸着が18:10、この戻り便が19:55に新潟着というスケジュールで運行されます。従ってどちらからのケースにせよ宿泊が前提の利用となります。この便もJALとのコードシェア便となります。
地理的条件上、両都市間にはこれまであまり交流の発生する環境にはありませんでしたが、今回の就航をキッカケに双方の魅力を知る機会となれば良いですね。新潟は米所として、日本酒やグルメを堪能できる街ですし、日本海側唯一の政令市であり、最大都市でもあります。
個人的にも取材対象として、是非とも訪れてみたい街の一つです。このFDAの就航を機に訪問の機会を探りたいと思います。
神戸空港の搭乗者数は急激に回復しています。今年初の関西三空港懇談会も開催され、国際化に向けての踏み込んだ議論が交わされています。今後、急速に環境整備が進み、必然的に空港アクセスの改善や空港ターミナルビルの拡張について進展が見られる可能性も出てきました。
FDAフジドリームエアラインが神戸-新潟線を就航 3月27日より運行開始
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神戸空港の国内線就航都市は現在でも12都市有りますが新潟便が就航すると13都市となり神戸空港の需要の強さを表しています。昨年日本航空が大型機の象徴であったB777を退役させるニュースが今年ありましたが現在の空は中小型機が主流であり大型機時代は終わり、それまでのハブ&スポークというハブ空港理論による路線展開からポイント・トゥー・ポイントという直行便を数多く運用して、旅客にとって利用しやすい便を設定するネットワーク型に世の中は大きく動いています。これも神戸空港にとって有利な展開です。
先日関西3空港懇談会が開催され「神戸空港の国際化は議論を継続する。次回までに関西エアポートと神戸市が空港のあり方を協議し、報告することで合意した。」と伝えられました。神戸空港は開港以来ずっと利用者目線を無視され、関空擁護の為に運航便数・運用時間・国際線の規制など圧倒的不利な状況のまま長きにわたり成熟国家では考えられない状態に置かれています。さすがに最近は関空による国際線独占という地域エゴをこれ以上続けることの不合理さを多方面より指摘され、神戸空港の国際化に反対の声は表面的には出ていません。3空港を擁する大都市圏でわざわざ国際線の就航を関空1空港に制限するような政策は一刻も早く是正するべきです。国際便を大都市圏の複数空港に就航させる事が現在では世界標準であり常識です。
松本会長は「次回にも神戸空港の国際化をどうするかということは真剣に話し合う必要があり、空港へのアクセスも含めて神戸市から話があると思っている」と神戸市への期待を述べ、「国際空港だからターミナルを作る必要もあるし、西の方のカスタマーのポテンシャル(可能性)を大きくするため」の施策などが必要と指摘した。ならば神戸市は国際化に本腰を入れ国際線ターミナルビルを早急に整備することを報告すべきです。第一段階では現ターミナルビルの拡張用地に建設すれば、その規模でも当面国内線・国際線併せて1000万人程度は捌けるでしょう。そして第二段階として将来関西圏旅客数1億人時代に向けて空港島南側に国際線用に2本目の滑走路を建設し、同時に新国際線ターミナルを新たな鉄軌道も含め整備するべきでしょう。とにかく積極的なロードマップを策定し、次回の3空港懇談会ではっきり決意を示して欲しいところです。
着々と神戸空港活用への外堀は埋まっていっているようです。もう誰も不要空港とは自然に思わなくなっています。これまでは自らは口に出すことさえ憚られていた国際化に神戸市がどれだけ本気で向き合えるかを試されるフェーズに入ってきたという事でしょうね。