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JR大阪駅前の一等地に鎮座する大阪神ビルと新阪急ビルという2棟の大型ビルを1棟に集約して、阪神梅田本店とカンファレンスホール、オフィスから構成される地上38階 延床面積26万平方メートル 高さ190mの巨大再開発ビルに建て替える梅田1丁目1番地ビル計画が進行中で、来春の全館開業に向けて仕上げ工事が進んでいます。
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プロジェクト概要
関西最大級のフロア面積を誇るオフィスタワー
既にII期工事のメインとなる高層棟の外観も完成しており、梅田の南側に聳える新時代のランドマークタワー「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」として、周囲を圧倒する存在です。
マリオンと水平基調のカーテンウォールの組み合わせが高さと巨大さを強調するファサード。オフィスフロアは11階より上階に設定されており、11階にオフィスフロア専用のエントランスロビーやカンファレンスホール、12階にコワーキングスペースや屋上広場が整備され、13-38階が1フロア貸室面積3,500平方メートルにも及ぶ巨大なオフィスフロアになります。
既にこのオフィスフロアには近隣からダイキン本社、東洋紡本社が移転を決定しており、ランドマークとして大阪経済を牽引する司令塔的な役割を果たしていきます。やはりこれ位のダイナミックで一等地のオフィスビルとなると、誘致できる企業も一流です。
全館先行開業した阪神梅田本店
基壇部は阪神梅田本店。約3年に渡ってI期計画の新阪急ビル建て替え部分での営業を続けてきましたが、II期の大阪神ビル部分の建て替えも完了し、地下階の一部を除く全館体制となって10月8日に先行開業しました。
先行開業部分の延床面積は約4.7万平方メートル。グランドオープンとなる来春には5.3万平方メートルにまで拡大し、売上高730億円を目標とする阪急梅田本店に次ぐエリア2番店を目指します。
西側部分の開業に伴い、建物前の歩道も外構整備が一部完了しています。
阪神梅田本店のII期部分のエントランス周り。I期部分と同様に2フロアに跨るカーテンウォールを採用。上階にはデザインパネルを取り付けたファサードです。
劇場型百貨店をコンセプトとした阪急梅田本店とは差別化を図る必要があると共に、百貨店新時代に建て替えられたデパートとして、新たな価値創造を命題に与えられた阪神梅田本店。
百貨店だけに上質でありながら、阪急の高級路線とは一線を画さなければならない為、高く採られた天井にパネルを付けずに敢えて配管を見せる「今風」を取り入れた内装。
ナチュラルな内装材と明るい照明は従来の百貨店像を覆し、若々しさとカジュアル感を象徴しています。
イメージは百貨店というよりも駅ビルやファッションビルに近い内装です。
ストアコンセプトには「毎日が幸せになる百貨店 live in clover everyday」を設定しています。阪神の特徴である「食」も大テーマとしており、4フロアを「食」に充当しています。
またイベントスペースや体感スペースを全館で50カ所に設置し、店内の滞在時間を長期化させる工夫も随所に凝らされているようです。
同時並行で進む地下空間のリニューアル
梅田1丁目1番地ビル計画と並行して進められているのが、地下通路の大規模リニューアルです。
大阪梅田ツインタワーズ・サウス/阪神梅田本店の地下階に面する東西地下通路の幅員を大きく拡大し、美しくリニューアルするプロジェクトが進行中です。
通行量の多さに対して、幅員が十分でなく、常に混雑を極めていた通路がいつの間に見違えるような空間に生まれ変わりました。
東西通路の西端に接続する南北の中央通路周辺も同じ意匠で改修が進められています。
シンプルなデザインですが、格子とパネルを上手く組み合わせ、シックな照明で上質感を演出しています。
一部には地上階からのトップライトで自然光も採り入れています。
この地下通路整備は大阪市が公共工事として進めているものです。工事開始時の6年前には通路上にあったテナントとの間の立退交渉が問題化しました。
6年の歳月を掛けてようやく供用が開始されました。
阪神梅田本店I期部分の地下階一部はこの供用開始された新通路と接続しています。
数多くの柱は切り込むように角度を付けていますが、全てデジタルサイネージ化されています。
阪神梅田本店の東側で阪神梅田駅改札前の広場空間も大規模な改修が進められています。更に東側の地下街ホワイティ梅田も先行してリニューアルが進められました。
段階を追う毎に大規模化する再開発
地上から地下に掛けて梅田の大変革は継続しています。西梅田ガーデンシティの誕生から含めると、この20年に渡って梅田は大きく変化を遂げてきました。その開発規模は段階を追う毎に、巨大化を続けています。
関西には大阪市内を含めて複数のターミナル駅が存在しますが、梅田の開発規模は群を抜いており、他の追従を許さない完全独走状態にあります。
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