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リノベーション・神戸の拠点駅周辺再整備の中核事業の一つとして位置づけされている地下鉄西神・山手線名谷駅。この駅ビルの美装化・リニューアル事業について一般競争入札(総合評価落札方式一般競争入札)を実施し、この事業者を決定したと神戸市が記者発表した他、落札事業者もプレスリリースを出しました。
https://www.jrw-urban.co.jp/share/kobescv2/corp_jrw/newspdf/202107/15/20210715news_news_pdf1_21_pdf1.pdf
神戸市営地下鉄 名谷駅美装化・リニューアル事業落札のお知らせ
落札したのはJR西日本アーバン開発株式会社を代表企業とした企業グループで、構成企業に株式会社交建設計、大鉄工業株式会社が名を連ねます。JR西日本アーバン開発が統括マネジメント業務、運営計画作成業務を担い、交建設計が設計業務、工事監理業務を担当。大鉄工業が施工を行うという布陣です。
落札金額は24億7649万5千円です。
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名谷駅ビルのリニューアル後イメージ
事業者が示した駅ビル再整備のイメージです。今回の事業は単にビルの美装化工事を行う事業者を公募するのではなく、リニューアル後の施設運営を予定する事業者が自ら民間事業者のノウハウや技術を活かし、事業の全体計画から設計・施工・工事監理まで一括して行う事業スキームで実施するという事が特徴になっていました。
3企業は以下の事業に取り組みます。
- 名谷駅ビルリニューアル工事
- 駅ビル北館新築工事
- 名谷駅前詰所撤去工事
JR西日本グループ企業による駅ビル民営化
老朽化でかなりくたびれた印象の既存駅ビルコンコース内。全面改修が行われる予定ですが、どこまで新築で「今風」の駅ビルに近づけられるのかに注目です。新築される駅北ビルにも期待大です。物販・飲食・サービスのテナント誘致の他、郊外拠点駅内におけるシェアオフィスの機能も付与される予定です。
因みに代表企業のJR西日本アーバン開発は昨年まで神戸SC開の社名でした。神戸市営地下鉄沿線の駅ビルのリニューアルや運営をJR西日本グループ企業が行うというのも不思議な感覚を覚えますが、同社は主にJR神戸線・山陽本線沿線の開発を主体とした地域密着型のデベロッパーです。JR沿線のエキナカ商業施設(プリコ六甲道、三宮、神戸、垂水、Piole明石)、駅ビル(モンテメール芦屋、Liv住吉、Piole姫路)の開発・運営で培われたノウハウを活かして、名谷駅ビルを活性化して欲しいと思います。
新三ノ宮駅ビルもJR西日本アーバン開発の事業であれば、神戸にもっと寄り添った開発を進めてくれるのかもしれませんが、規模としてはやはり本体直轄の事業なのでしょう。
駅ビル北館の建設は今年度後半に着工し、約1年の工期を経て、2022年度末に完成予定。これをI期とし、既存駅ビルの改装はテナントを完成した北館に移転させた後、II期として2023年度~2024年10月までを工期とする予定です。約3年後に名谷駅ビルのリニューアルが完了します。
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これは楽しみですね。