神戸市は開業から55年を迎えて老朽化の進む神戸最大の地下街「さんちか」の再整備により地下空間の連続的なにぎわいを創出し、利用者が快適で安全に移動できる歩行者動線を確保するため、都市計画に位置付けるべく、以下のとおり説明会を開催すると発表しました。
説明会は神戸市勤労会館にて来週木曜日と土曜日の2回の開催を予定し、さんちか再整備の概要と都市計画決定までの流れを主な議題としています。
https://www.city.kobe.lg.jp/a84931/113856519107.html
これまで三宮再整備が議論・計画される中で歩行者空間の整備は地上が主体となり、あまり地下空間については表立った協議が行われていたようには見受けられませんでしたが、水面下では色々な検討が行われてきたようです。今夏には交通センタービルの西側でボーリング調査が行われていたりと、具体的な動きもありました。また施工計画案などの策定業務を日建設計コンストラクション・マネジメントに委託し、本年度末納期で作業を進めているとの報道もありました。加えて以前にも地下から地上に向けて長さ130mのエスカレーター整備構想も報じられていました。
5年前の開業50年を迎えた際には天井パネルの耐震・美装化や防火対策等を含めた一大リニューアルを実施したさんちかですが、今回の再整備は大幅に変化を遂げる地上に連動して、開業以来触られていない構造の大幅な変更を含めての大規模な改修が計画されている事が予想されます。こんな大事な説明会がある来週末は残念ながら神戸を離れる予定が入ってしまっています。よって説明会の模様やその内容を取材する事ができません。もし皆さんの中で参加される方がいらっしゃいましたら、是非ともレポートをお願いしたい次第です。
さんちか再整備に伴う都市計画決定に関する説明会の開催 改修内容が明らかになる?
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さんちかの再整備は非常に興味深い案件です。
さんちかは他の地下街の例に漏れず歩車分離されていますので、フラワーロードなど大通り下に存在してくれるとありがたい存在です。
特に、2号線を跨いでウォーターフロント(新港町)への接続が今一つである現状の改善や、今後発展していくであろう(希望的憶測)磯上エリアへの拡大・接続に強い希望を抱いています。
東遊園地から税関前交差点を跨ぐペデストリアンデッキが計画されていますが、税関前交差点をクリアできても税関本庁前交差点が次のボトルネックになりますので、やはり「ペデストリアンデッキができるから大丈夫」とは言い切れないと考えております。
気になっているのが、どのくらいの規模の再整備になるのか、いつ完成するのかです。
JR三ノ宮駅ビルは言うまでもなく遅れていますし、三宮クロススクエアの完成が30年後、サンプラザ・センタープラザの建て替えも地権者が多いのでいつになるかわかりません(永久に再開発できない可能性もあります)。
規模によっては40年くらいかかったりするのでしょうか。
私はさんちかの地権については十分な知識はありませんが、分譲ではないと思いますのでそこまでの時間はかからないと考えているのですが…。
市長選を来年に控え、票集めのため希望を持たせるようなことを言っているだけなのかもしれません。
いずれにしても、私が生きている間に他の都市を凌駕する神戸の姿をもう一度見てみたいと震災後から思い続けています。