アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事が行われていた関電不動産開発の三宮町1丁目プロジェクト。地上12階のオフィスビル建設計画です。工事は次工程に移っています。
今度はコベルコ建機製のクローラークレーンが現場に投入されています。山留工事が開始されているのでしょうか。
現場には鋼管のケーシングチューブ(右端)やハンマーグラブ(中央)が置かれています。全旋回・オールケーシング掘削機は見当たりませんでしたが、山留壁構築を行うのを妨げる地中障害物か何かがあったのでしょうか。それとも一部の杭はオールケーシング工法で構築するのでしょうか。
今後の工事の展開を見守りたいと思います。オフィスの需要は確実に減退しているようですが、利便性の高い立地の新築ビルの需要は落ちておらず、立地の悪い老朽ビル等、競争力の低いオフィスから影響が出ているようです。
パソナが本社機能の一部を東京から淡路島に移転する事が明らかになりました。首都圏への企業・人の流入は依然として強い力を持ちますが、大企業を中心にテレワークの導入が進む中、少しずつ地方への移転という選択肢のニーズが高まるかもしれません。パソナの淡路移転は創業者の南部氏が神戸出身であり、既に同社が観光投資を行なっている事にも起因しています。今後、企業のUターンという現象も起きてくるかもしれませんし、他にも創業者の出身地への移転という事例も出てくるでしょう。パソナは淡路でしたが、密かに楽天の三木谷さんが本社の神戸移転を決断してくれる事を期待しています。その為にも三宮にはまだ最新のオフィス環境を整えた高規格・大型ビルは希少であり、今後の受け皿整備が必要です。
向かいのダイワロイヤルが進める神戸市中央区三宮町プロジェクトでは再びアースドリル掘削機が登場していますが、工事の内容は引き続き山留工事です。基礎構築開始までは意外と時間が掛かっています。そうこうしている内に、三宮中央通り三大プロジェクトの三つ目の矢である三宮町2丁目計画が始動しそうです。
関電不動産開発 三宮町1丁目プロジェクト新築工事 大企業本社の地方移転は今後主流になるか
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もしパソナの淡路島移転がうまくいくなら、淡路島をテレワーク特区として整備する戦略も検討する価値があるかもしれませんね。淡路島が観光地として整備されていてブランド力があるという要素もかなり大きいと思います。正直、住宅地の谷上を中途半端にビジネス開発するよりも有望だと思います。
淡路島は神戸市ではありませんが、淡路島が発展すれば買い物で神戸に来る人も増えるでしょうから、その点は期待できると思います。
一般論として、東京には様々な特権があるので企業の全面移転は難しいかもしれませんが、部分的にでも企業の東京転出の利点が生まれたのは大きいと思います。神戸としても、快適で便利な街である割には、オフィスが安く節約になるというイメージを広げていく良い機会かと思います。