栄町通

グリーンズが中央区内の既存ホテルを賃借し新規出店予定 乙仲通にコンフォートホテル開業か



乙仲通初のホテルとして鳴り物入りで開業したHotel meet Me神戸元町。1年半の営業を以て、6月末に閉館しました。コロナ禍の影響をもろに被ってしまった形です。



コロナ禍の問題が勃発する前より神戸のビジネスホテルの顧客獲得競争は熾烈を極めていました。次々と新規ホテル開業が相次ぐオープンラッシュを迎えたいたからです。新築ホテルの廃業は衝撃的でした。そもそもこのホテルは当初、滋賀に拠点を置くレイアホテルズがレイアホテル神戸元町としてオープンさせる予定でした。これが白紙になる事で当初からつまずいた形となってしまいました。



建設ニュースが伝えたところによると、コンフォートホテルを全国に展開するグリーンズ(三重県四日市)が中央区内の10階建てのホテルを賃借する契約を締結したと報じました。同社は既にコンフォートホテル神戸三宮を雲井通4で営業しています。

またグリーンズも出店計画のプレスリリースを発表しています。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/6547/tdnet/1875039/00.pdf



10階建てのホテルとなれば真っ先に頭に浮かんだのがこのHotel meet Me神戸元町でした。築1年半の新築ホテルであればまだ競争力は高く、微品や設備等も揃っているので最低限の投資でホテルの新規開業が可能です。



しかし現状はまだコンフォートホテル化の兆しは見えませんでした。



1階のテナントである芦屋フレンチレストランのグランメール芦屋は営業を継続しています。



ホテルの賃借契約は9月1日から。これから何らかの動きがあるのかもしれません。



近隣ではドーミーインが開業を見合わせたままになっています。グリーンズは逆張り戦術で攻めの姿勢を貫くようです。グリーンズが新ホテルを開業の運びとなればひとまずは幽霊ビル化が早くも解消されるので喜ばしい話です。

関連記事

POSTED COMMENT

  1. Taxanyan1003h07 より:

    開業、築とともにわずか1年半で潰れるホテルははじめて聞きました。これではせっかく建てた建物を無駄にしている感が尋常ではないので、グリーンズがこのホテルに出店することを願うばかりです。

  2. 摂津国人 より:

    こんにちは。

    > グリーンズは逆張り戦術で攻めの姿勢を貫くようです。
    コロナショック真っ只中でビジネスホテルを建て続けるのは勇気がいる戦略ですが、あえてリスクの高い戦略を取るのであれば、採算の見込みもあるのでしょうね。
    大阪ではAPAホテルが同様に逆張りで1700室以上のホテルを東梅田に建てましたが、コロナショックは2年ほどで収束すると考えているようです。

    「逆張り」で飛躍するAPA 地上34階、客室数1,704室の「(仮称)アパホテル&リゾート〈梅田駅タワー〉新築工事」 2020年8月19日に起工式を挙行!
    http://building-pc.cocolog-nifty.com/map/2020/08/post-66e72b.html

    ただ、仮に2年後に収束したとしても、2年間じっと耐え続けるのは至難の業ですし、本当に2年間で終息すると決まったわけではありません。
    実際、「コロナ禍の収束まで簡単に耐えられる」のであれば最初から Hotel meet Me神戸元町が閉館する必要はなかったということは容易に想像できます。

    そこで、ドーミーインやグリーンリッチホテル等のビジネスホテルがコロナショック収束までどのようにすれば息を永らえることができるか考えてみました。
    今回ご提案差し上げるのはビジネスホテルのシェアオフィス化です。
    サテライトオフィス・シェアオフィスについては先の西神中央の記事でご提案差し上げておりますが、今回は郊外ではなく都心のシェアオフィスとしてのご提案です。

    https://koberun.net/blog-entry-%e3%81%9d%e3%81%94%e3%81%86%e8%a5%bf%e7%a5%9e%e5%ba%97%e9%96%89%e5%ba%97%e5%be%8c%e3%81%ab%e3%81%af%e5%8f%8c%e6%97%a5%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%97%e3%81%8c%e5%95%86%e6%a5%ad%e6%96%bd%e8%a8%ad.html#comment-38728

    三宮を中心とする神戸の市街地では近年の職住近接のトレンドを受けてタワーマンション建設が増加しており、その勢いは久元神戸市長が「このままでは大阪のベッドタウンになってしまうのでは」と恐れたくらいです。
    都心のマンションの特徴は部屋数が少ないことで、コロナショック以降のテレワークでは大きなデメリットとなっています。
    このため、三宮、元町、神戸駅周辺を中心に、大阪などにメインのオフィスを持つ会社のシェアオフィスの需要は十分にあると考えた次第です。
    シェアオフィスにする場合、部屋のベッドは撤去してデスクを置きます。
    大きいテレビであればHDMIケーブルを付けて利用客のPCの画面を2画面に拡張できるようにしますが、小さいテレビの場合撤去して大きめのディスプレイに変更するのがよいでしょう。
    WiFiは今時どこのビジネスホテルでも備えられていますからそのまま流用できます。
    フロントではPC関係の機器やオフィス用品のレンタル・販売は必須です。
    コロナ渦中では清掃や消毒も重要なファクターですが、例えば4階以下は時間貸しシェアオフィス、5階以上は一日貸しシェアオフィスなどに分ければ清掃・消毒の際に移動する手間も省けます。

    実はこのような「ホテルの部屋の時間貸し」というのは温泉旅館や料理旅館で既に実践されている運営手法です。
    一般的なホテル・旅館は16時チェックイン、10時チェックアウトくらいが多いかと思いますが、11時から15時の間のちょうど宿泊客がいない時間帯で昼食と温泉をセットにしたプランは多くの旅館で見受けられます。
    小さい子連れのママさんたちの昼食会など、普通の飲食店だと「周りのお客さんに迷惑をかけるのでは・・・」と心配になる方を中心に需要があります。
    この運営手法は少し改変すればビジネスにも応用できると考えた次第です。
    先の西神中央の記事でのコメントでホテルオークラ神戸がパソナと提携してシェアオフィスを提供する記事をご紹介いたしましたが、旅館や高級ホテルよりもビジネスホテルの方が部屋のサイズ的にも利用料金的にもテレワークには適切であると考えます。

    ホテルのブランドが損なわれる可能性を危惧するのであれば、シェアオフィス用のブランドを立ち上げて対応するのも手段の一つでしょう。
    ドーミーインを例にとると、「ドーミーオフィス」や「ドーミーイン オフィスプラス」などの名称のブランドを立ち上げ、「宿泊からシェアオフィスまでビジネスをサポートするドーミーグループ」などと銘打てば悪い印象は与えないと考えます。
    実際、ドーミーインでも日帰り入浴やデイユースを想定した「ドーミーインEXPRESS」というブランドもあるようなので、それの改変ブランド・改変運営と考えればいいでしょうね。
    案外、元町のドーミーインもドーミーインEXPRESSへのブランド変更や新規ブランドでのシェアオフィス開館をすでに検討しているため、通常のドーミーインとして開館できていないのかもしれません。

    ドーミーインEXPRESS
    https://www.hotespa.net/dormyinn/brand/express/

    まだ営業を開始していないホテルであればベッドなどもまだ運び込まれていないこともあるでしょうから、やるなら今がチャンスでしょう。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です