前月下旬に開催された第2回県庁舎再整備基本計画検討委員会の会合資料が公表されました。
報道ではこの資料や会合の内容によって新県庁舎の概要方針が伝えられましたが、資料からは更に重要で詳細な情報が垣間見えています。
新庁舎は現1号館の敷地内にある南側の広場に行政棟を建設。低層部は敷地の間口一杯にまで建物を建て、周囲の県公館や栄光教会と高さを合わせた3-4層とし、内外部に緑を纏った建物とします。高層部はセットバックさせ、シンボリックなタワーに。残る北側は広場や駐車場とし、将来の拡張用地と位置づけ。現1号館で業務を継続しながら、新庁舎の建設を行い、建設中の移転を伴わない工程となります。
行政棟は28階程度を目安とし、延床面積は60,000平方メートルを想定。行政棟の最上階にはイベントを行えるスペースや県民が憩えるスペースを確保した展望室、エントランスホールには県施策のPRやイベントを行えるスペース、県産品、防災情報・県政情報などの発信コーナー、低層階には売店、食堂、郵便局、銀行、授乳室等を設けます。南側の駐車場には延床面積13,000平方メートルの新議会棟を建設します。
行政棟は28階程度との事で、その高さに興味を持ちました。昨今のオフィスビルは階高が大きいので、28階のビルは140mを越える高さになります。資料に示された行政棟等をポーアイしおさい公園から見た場合のシミュレーション合成で示された建物は高さ110mの県警本部より遥かに大きく描かれています。高さは山の稜線の真下に設定されており、高さは130-150mとなる可能性がありそうです。右に描かれているのは2号館跡に民間事業者によって建設されるにぎわり交流施設でしょうか。
思った以上に大きな規模となりそうな新県庁計画。25年度の完成を目指していますが、工期に4年を費やすと仮定すると、来年には着工するスケジュールとなり、今年に詳細やデザイン等の設計が進むものと思われます。これからが楽しみです。
第2回県庁舎再整備基本計画検討委員会会合資料で明らかになった新県庁舎は高さ140m?
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
昨今のコロナ禍の危機的状況の渦中でこのような事業構想が進められるのは、兵庫県にしても神戸市にしても是か非か後々に県民、市民、サヨク系住民の間で雇用や福祉を中心に激論になることは必至でしょう。
ただこの災厄が終息を迎える時、経済対策を中心に復旧がなされなければ神戸はさらなる衰退を迎えることになると危惧します。第一次、第二次産業が衰退してしまった日本では、今後も観光業はこれからも将来の重要政策の中心に置かざるをえず国政に苦慮することでしょう。
そのうえで兵庫県、また神戸市のインフラ整備は欠くことのできない施策であり、やらなければさらなるジリ貧の状況を招く事態に陥る状況を県知事、県議、県民、神戸市長、神戸市議は感じ取っているのでしょうかね。県民、市民の感情をうまくコントロールして復旧を復興に繋げねば、阪神大震災の二の舞になりかねないと思います。