さくら野百貨店仙台店は仙台駅西口にあった市内最大級の百貨店でしたが、2017年に閉店しました。それ以降、政令市の駅前の一等地でありながら、再開発が望まれながらも閉鎖された状態で3年が経過していました。
建物は8つのビルによって構成され、6地権者が保有。再開発にあたっては旧そごう神戸店・現神戸阪急の本館・新館を彷彿する以上に地権者の合意は困難になるものと思われていました。しかし先月末にドン・キホーテの運営会社「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」が再開発を計画している事が報道各社によって明らかにされました。さくら野DEPT仙台合同会社と東北リテールマネジメントが保有していた8割の土地と建物を同HDへ売却する事に合意。
同HDはここに高さ150mのオフィスビルと130mのホテルや商業施設から構成される延床面積約11万平方メートルのツインタワーの建設を計画しています。24年度の着工、27年度の完成を目指すスケジュールを予定。
駅前の一等地であるこの土地にツインタワーが聳えるとかなりのインパクトになる事は間違いありません。ここの所、具体的な大型の再開発が久しくなかった仙台でしたが、強烈な開発が進む事になります。仙台市にとっても難航すると予想していた一等地の再開発がPPIHによって実現する事は予想外だったようです。同HDは渋谷でも複合超高層ビルの開発を進めており、仙台が2例目となります。不動産開発による多角経営に舵を切った形ですが、同HDの資金力の強さを物語っています。ヨドバシに追従して、今後も全国で再開発を展開する可能性もあります。
仙台駅前の超高層ビルAERの展望ロビーから眺めた仙台の都心部。中央から左下に掛けてさくら野百貨店の建物が確認できます。ここにツインタワーが7年後に聳え立つ事になります。PPIHが神戸でも不動産開発を行う可能性はあるでしょうか。
地域探訪: 仙台・さくら野百貨店仙台店跡の再開発が遂に進む PPIHが超高層複合ビルを建設
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