何年も前から鯉川筋の改良が検討されてきました。2014年秋には車道を規制する社会実験も実施されました。その後、昨年度の市の予算案にも歩道の拡幅工事に1.5億円が計上されていましたが、工事が開始される事はありませんでした。しかし遂に先月末に改良工事の制限付一般競争入札が広告されました。
広告名は「鯉川線道路改良工事」。対象となるのは栄町通りとの交差点から大丸前スクランブル交差点前がメインとなり更にその一部北側部分も含む全長230m。主に西側の歩道の拡幅や美装化が工事内容になります。
栄町通りのコーナーから車道の路側帯だった部分を歩道に組み込み、南京町前までに掛けて徐々に幅を拡大していきます。
現在の歩道の様子です。車道と歩道の間に植栽が設けられていますが、これは撤去されてより歩きやすい歩行者空間へと生まれ変わる予定です。
観光客の写真撮影スポットとして人気の長安門前は今より大きく広場化されます。
元町商店街の南側の歩道はかなり手狭になっており、更に放置自転車が邪魔をしてかなり歩き難いのが現状ですが、これが解消されるでしょう。またスクランブル交差点付近や元町商店街前は今でもかなり余裕のあるスペースが広がりますが、更に拡大して開放感が高まります。
現在の元町商店街前より南側の歩道の様子です。自転車や植栽等で幅員の半分以下しか歩行空間がありません。工事後はタクシーの止まる路側帯よりも更に歩道が広がります。
現在のスクランブル交差点前の歩道の広さが南側のイメージに近いでしょうか。この場所も更に拡幅して広場のように変化を遂げる予定です。
更に北側の歩道も路側帯が歩道に変わります。こちらも非常に歩き難い空間ですので、改良される事が待ち遠しい限りです。
南京町を訪れる観光客の乗降する観光バスが時に二重停車する事により渋滞を引き起こしています。昨年度の予算案ではこのバスの路上駐車解消に向け、乗降場を整備する予定となっていましたが、今回の広告で示された図面にはこの乗降場の存在は認められません。
バスの乗降場の整備を諦めたのでしょうか。それとも歩道拡幅を優先させたのでしょうか。
一つ考えられるのは、この南側に広がるGSパーク神戸です。この用地は将来的に開発が構想されているものと思われますが、ここに建設される複合ビルにバスターミナル機能が付与されれば、南京町へも至近距離にあるので、鯉川筋の車道に乗降場を設ける必要は生じなくなります。水面下でこれらの構想が進められている事を期待したいですね。改良工事は約1年後の完成予定です。
鯉川線道路改良工事の制限付一般競争入札が広告 来年度末までに完成予定
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バスの乗降車場は鯉川筋でなく、中央幹線に予定されていたと思います
この鯉川筋の交差点こそクロススクエアみたく(クロスではありませんが)歩行者天国にすればよかったんですよね。神戸市都市局の市職員たちも賛同していましたが。
GSパークはこのインバウンド混乱の際だから、できるだけ大型のバスターミナルビルの構想を立ち上げて欲しい。(まあこのスピード感のないカリスマ気取りの市長では無理かもしれませんが)
全体を旧居留地にマッチした外観で、低層部に観光バス、タクシー専用のターミナル、中層部に飲食歓楽コーナー、高層部に都市ホテル機能を備えたシンボリックなビルが欲しいです。