ホテルシェレナ本館跡地の南側半分の敷地で建設が進められている地上24階建て・総戸数137のタワーマンションは私の予想を裏切って近鉄不動産のローレルタワーシリーズではなく、「ザ・レジデンス神戸元町通」という名称が正式決定しました。プロジェクトに参画する事業主の序列が住友商事を筆頭にしているので近鉄不のブランドにはならなかったようです。
元町通6丁目からMotomachi6というサブ名称がプロジェクトに与えられています。工事には着手していますが、実はまだ地下部にホテルシェレナの既存構造体が眠っています。更に元を正せば神戸三越の基礎部分があるようです。この解体作業が進められている段階なので、建物本体の着工はこれからです。
しかしながらすでに物件公式サイトが立ち上がっています。この段階で物件サイトが公開されているのは通常より早目です。竣工は2年後ですが、消費増税の導入が現実味を帯びてきたので、施行前の駆け込み需要を取り込んで早い段階で完売にもっていきたいという計算があるのかもしれません。
小さな買い物であれば消費税にさほどの懸念を感じることはありませんが、家のような大きな買い物であれば購入額の1割を更に支払わなければならないとなると、消費意欲を減退させてしまうことも考えられます。増税の影響が物件需要にどう結び付くのか、不動産業界も固唾を飲んで状況を見守っているのではないでしょうか。
ザ・レジデンス神戸元町通が出来ると、ホテルシェレナが姿を消して以来、失われていた建物の連続性が再びこの地に誕生します。このタワーマンションの低層部は同じくホテルシェレナの本館跡地の北側に建設された複合ビルである神戸学生会館や向かいのファミリア本社とデザインの共有を図っているようです。
建物はL字型をしていますが、通りからは全く分かりません。近接して神戸ハーバータワーをはじめとして周囲エリアはマンションの建設ラッシュです。周辺人口は飛躍的に増加することでしょう。この人口増加を元町商店街に市エリアとハーバーランドの活性化に連携させる具体的なプランとアクションを民間、市が起こす必要があります。
開業が遅れに遅れていますが、シェレナ西館の賃貸マンション化も進んでいるようです。最近ではようやくエントランス付近の改装工事に着手している様子が伺えました。
栄町通で営業している神戸博愛病院はハーバーロードへ移転してきます。新病院の建設工事も順調に進んでいるようです。こちらの完成後、旧病院となる建物は売却されて再開発されるのでしょうか。
最後はおまけですが、たまたま通りがかった際にJR神戸駅高架下の商業施設である「ビエント神戸」が閉店していることに気付きました。1/5に営業を終えたようです。約2050平方メートルのフロアに物販・飲食等の23店舗が営業していました。平成9年の開業でしたので、15年間の営業でした。しかしながら今春、リニューアルされて別の施設名で再オープンするようです。ビエント神戸をはじめJR神戸線、山陽本線沿線下の各駅構内や駅ビルで商業施設を運営しているのがJR西日本の100%子会社の神戸SC開発株式会社です。同社は現在、JR姫路駅ビルの再開発という一大プロジェクトに取り組んでいます。
ビエント神戸の営業していたJR神戸駅の一日の乗降客数は145,000人。神戸市内及び沿線化でも三ノ宮駅に次ぐ規模です。JRは2003年に中央口の他に新たな改札口であるビエラ神戸口を開設し、構内西側に商業施設「ビエラ神戸」を開業。北側のフードコートもリニューアルを行いました。しかしながら未だ駅の規模に対して構内施設は多少貧弱な感は否めません。ビエント跡の新施設はテナント構成、内装を含めてこの駅に相応しい施設の開業を期待したいと思います。
ザ・レジデンス神戸元町通 -ホテルシェレナ跡地-
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これだけ人口も増えることになると、より一層ハーバーランド周辺は魅力的な開発にしてもらいたいですね。
VIENTはあまり寄った記憶がないのですが、乗降客数を考えると魅力的なテナントがほしいところです。どんなテナント構成になるかが楽しみです。
三宮駅もハーバーのイオンも今のところ具体的な話が上がってこないので心配ですが、三宮駅改修工事やVIENTのように少しづつ変わってくると、つい期待してしまいます。
翔@KOBEさん
ハーバーの活性化は3月以降に具体化していくことでしょう。周辺人口の増加はこの動きを援護射撃することになることをぜひとも期待していたいですね。ビエントは都心型とローカル型の中間的な雰囲気を持っていました。改装によってどちらの方向に振るのか興味津々です。