以前はパチスロ店が営業していましたが、閉店後に長期間手つかずの状態が続いた後、既存建物の解体が行われて更地になっていた敷地面積178.64平方メートルの三ノ宮駅西口前・三宮町1丁目の土地。今年3月には地質ボーリング調査が行われていましたが、その後は半年以上も沈黙を貫いており、計画は流れたのか?という憶測も出始めていましたが、この1ヵ月程は現場で動きが見られており、何らかの工事をスタートする気配がありました。そして遂に本格着工した様子を目撃しました(車窓からのiPhone撮影の為、画質/手振れはご容赦ください)!
アースドリルのアタッチメントを取り付けたクレーンが稼働しており、安定液プラントも設置されています。場所打ちコンクリート杭工事が開始されています。
計画されている建物は鉄骨造 地上11階 地下1階 延床面積1,340.99平方メートルのテナントビルです。現地に掲示されている完成予想パースが上記です。
その後、景観デザイン協議にて最終的に協議が成立した外観デザインは上記です。規模はほぼ同じですが、北面をアルミカーテンウォールで覆います。この好立地に新築の高グレードの建物であればあらゆる業態のテナント入居が考えられるでしょう。
この三宮南西街区は三宮クロススクエアを構成する三宮交差点の最重要街区の一つであり、神戸市が景観ルールを定義する途上にあり、最も高度利用が進んでいないこの街区に対しても三宮の玄関口としての風格を備える為に一体集約による再開発を想定しています。このテナントビルの建設開始によって、三宮クロススクエア最終形の完成時期の遅延及び一体化に対するハードルは引き上げられたと言えるでしょう。
(仮称)三宮町テナントビルPJ 遂に本格着工! 杭工事を開始 三宮クロススクエアの行方は?
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ある意味所有権の自由な行使に制限をかけることになりますが、この一帯は高度利用地区の指定をかけるべきでしたね。建物が新しくなるのは歓迎しますが今後数十年の景色になる事を考えるとやはり土地を集約して高度利用する方向へ誘導して欲しかったと思います。
この街区は土地評価額が神戸最高であるばかりか景観的にも三宮再整備の最重要街区の一つで、高度商業業務系で事業が成立可能な一等地です。神戸市はこのような街区こそ取りまとめに力を発揮してほしいが誠に情けない結果です。机上の空論は得意分野なようですが本当の汗をかき力が必要な部分は苦手なようです。
景観政策でも人影のまばらな海や山からの景観規制にうつつを抜かせ、肝心な街区や主要街路も無電柱化も進まず雑居ビルのままで残念です。
ネットに公表されている 「第 91 回神戸市都市景観審議会」 の会議録を読みましたが呆れるほど内容がありません。 「眺望景観形成誘導基準(ヴィーナステラス)について」の
審議が中心でしたがパブコメによる反対意見に対しては少数意見と決めつけており、適当に流しておしまい。都市経営視点の欠けた偏った固定メンバーによる実の無い審議と言ったら言い過ぎでしょうか。
超一等地で、三宮クロススクウェアの予定されている土地を含んでいるので、クロススクウェア向けに土地の集約が行われるものとばかり考えていましたが。
神戸市はクロススクウェア向けに何もしなかったのであれば、本当は三宮クロススクウェアなど実現する気がないのかもしれません。
これまで長らく滞留していた神戸の再開発もようやく動き始めたかと感じていましたが、動いている再開発はホテル単独が主で、神戸の古臭い雰囲気を一変させるような目玉の再開発は動いていないのが現実です。
大きい再開発で動いているのは阪急神戸ビルと新港突堤くらいでしょうか。
それと、神戸市は景観のために高さ規制をしている一方で、美観を損ねる看板を放置し続けているのがとても気になります。
サラ金とマージャンは論外ですが、学習塾の看板も派手すぎて以前から気になっていました。
歓楽街であればある程度仕方ないような気もするのですが、三宮の駅を出てセンター街に向かう超一等地でこの状況は許容しがたいです。
同様のことは元町駅南側でも感じます。
高さ規制よりも、看板規制の方がよほど優先しなければならないと思います。