神戸市の企画調整局政策企画部都市戦略研究室が「タワーマンションのあり方に関する研究会」を来週9月11日(火)に開催するそうです。
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2018/09/20180906041101.html
タワーマンションのあり方に関する研究会の開催
冒頭には久元市長の挨拶がある事から、同市長が推進しようとしている三宮駅半径500mのタワーマンション規制の布石の為の茶番である可能性が拭えません。
参加委員はほぼ大学教授のみに絞られています。予めタワーマンション規制に賛成や建設に否定的な意見を持つ者のみを集めて研究会と称した規制導入の土台固めなのであれば、これこそ茶番としか言いようがありません。議論とはメリットとデメリットを突き合わせて行うもので、初めから否定ありきで行う事ほど、馬鹿げた事はありません。
内容や議事録は公開されるべきですが、公開されればこの研究会開催の主旨が明確になる事でしょう。
いつも思いますが、こういった類のまちづくりに関する懇談会や協議会の委員やメンバーとなる有識者の選定ですが、大学教授ばかりになるのはいかがなものかと思います。研究のみで実際のまちづくりに従事した事のない人々が、机上の空論を前提に議論する。そこから何か革新的なアイディアが出るでもなく、ごくありきたりな意見が述べられて終わるのが常です。
利便性の高い場所に建つタワーマンションは資産価値の減少が抑えられ、居住者が高齢化しても新しい居住者へ転売されて価値が保たれます。資産価値の高い物件は維持管理や修繕にもお金が掛けられ、良好な質を保ちます。ましてやタワーは耐久性を求められるので、ハードも通常のマンションや一戸建てよりも強固な造りで、より長期活用が可能です。需要の高く立地性の良いマンションは例え老朽化しても、民間が丸ごと買い取ってリノベーションや建て替えという選択肢も出てくる事でしょう。
買い手がつかず老朽化とスラム化が進むのは寧ろ人口減少が課題となる郊外のマンションです。
また相続税対策や投資用の賃貸・単身者用マンションの急増には何もスポットが当てられない、問題提起がなされないのは何故でしょうか?都心の面積でタワーマンションの占める割合と賃貸マンションの占める割合を比較すれば、実体的にどちらが街の賑わいや活力を奪い、陳腐化に拍車を掛ける存在なのか明らかになるのではないでしょうか。こうしたマンションに対する研究会こそ発足、開催されるべきです。
もしこういった意見や主張が出てくるのであれば、この研究会も意味を持つのかもしれません。寧ろタワーマンションを活かして街の活性化を図ろうとする活発な議論を期待したいものです。まずはデザイン上の制約を緩和する声が出て来ないのは不思議でなりません。
議事予定に「持続可能なタワーマンションの実現に向けた検討課題」とあります。持続可能なタワーマンションの在り方をぜひ見出し、その上で都市の活性化に貢献できるような活用策に繋がる研究会になる事を期待しています。
タワーマンションのあり方に関する研究会の開催
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そうですね。都心部に超高層マンションが建ち過ぎて、他に利用できる土地が不足しているとかだったらまだしも、正直に申し上げて、今の神戸はそんなにたくさん超高層マンションがあるとは思えません。
そもそも、まちづくりの青写真自体がなければ、タワーマンションの是非だけを議論してもどうしようもありません。おそらくほとんどの大学教授は一般論しか語らないでしょう。「都市論の観点からは、中心部にタワーマンションは建てるべきではないと思われる」という類の発言に終始するのではないでしょうか。最悪の場合、神戸が都市論の実験台にされかねません。
神戸には神戸の事情があるわけですから、神戸のまちづくりを専門にする人材が本当は欲しいのですが、やはり京都や大阪に比べて非常に少ないように感じます。難しいところです。
神戸市は本当に規制強化の施策ばかりです
老後は静かに暮らしたいという人には良いのでしようが働く若い世代や企業には選ばれません タワーマンション規制強化は京都などではやむおえないとしても都市間競争で遅れをとっている神戸がとる意味がわかりません また政策にスピード感が全くありません 三ノ宮開発に30年を展望しているのは全くやる気が無いのでしょう
神戸空港にしても今すぐ大阪府と話し神戸からやれることを提案すべきです 市長の向こうから話しがあれば検討するとのコメントには呆れます はやく何事もやってください
>神戸市の久元喜造市長は7日夜に開いた
>「ネットモニターと市長との対話フォーラム」(写真)で、
>新たにJR西日本が建設する三ノ宮駅ビルについて
>「JR西日本との交渉は大詰め」と話した。
>久元氏によると、新たな駅ビルは「高層化した商業ビル」で、
>入居するのは主にホテルと商業施設という。
http://news.kobekeizai.jp/blog-entry-2480.html
他の方のブログ転載お許しください、
これは本当なのでしょうか?
大阪や東京ならまだしも、神戸でタワマンが過剰になっているとは思えず、タワマン規制によって首を絞めているようにしか思えません。タワマンであるべき立地に中途半端なかまぼこ板状のマンションが次々建設されるのは、見栄えも含め如何なものかと思います。
個人的には、タワマンよりも郊外のエレベーターのない築30年超の4階建団地をどうすべきかこそ今話し合う課題だと思います。
はい。お願いします。
都市は生き物ですから、例えれば植物でしょうか。日の当たる場所を求めて最も効率の良い方法で伸びいきます。剪定方法を間違えると、光合成できなくなって枯れます。学識陣は伸びたい場所ばかり伸ばせば不恰好になるので切った方が良いと当たり前の事を言うだけです。そこを伸ばしつつ全体も伸ばしてバランスを取り、より大きな木にしようという発想やアイディアがありません。
> 神戸市は本当に規制強化の施策ばかりです
> 老後は静かに暮らしたいという人には良いのでしようが働く若い世代や企業には選ばれません タワーマンション規制強化は京都などではやむおえないとしても都市間競争で遅れをとっている神戸がとる意味がわかりません また政策にスピード感が全くありません 三ノ宮開発に30年を展望しているのは全くやる気が無いのでしょう
> 神戸空港にしても今すぐ大阪府と話し神戸からやれることを提案すべきです 市長の向こうから話しがあれば検討するとのコメントには呆れます はやく何事もやってください
今回のタワマン規制の件は市長が肝入りで進めようとしているようです。また空港の件も府知事が今後、関空機能代替が神戸にも本格的に移っていく事を理解しながら、まずは緊急措置で引き受けて欲しいと来ているのにも関わらず、気の無い返答をするとは、先読みの出来ていない証拠ではないかと思います。
内容的には本当だと思います。明日の当ブログ記事をご確認ください。
タワマンが建つ分だけでもその都市にまだ活力が残されている証拠です。重要な大通りや駅前広場に面した立地でなければ、全く認めても問題ないかと思います。郊外の団地群は大きな負の遺産になる可能性が高いですね。北鈴蘭台は一斉建て替えが進められていますが。
この討論会が形だけのモノになりそうな予感はします。
メンバー的には色んな分野の専門家を集めたなという感じなのですが、人選が。。
この中の一人の方とは以前少しだけお話をさせていただいたのですが(名前は一応伏せます)、専門は不動産といっても、その方は都心部の集合住宅よりも郊外や地方の戸建て問題の方をメインにやられている方なので、的外れな気がするのです。
あとこべるんさんの指摘にもあったように、大学の研究者ばかりということ。シンクタンクのコンサルタントや不動産ディベロッパー、交通系の企業(阪急やJRなど)といった民間の人も話し合うことが重要です。URとかの開発公団もいないし。
本気で話し合う気があるのなら、それくらいはしないといけないでしょうし、するはず。
神戸は武蔵小杉から何棟かタワマン移築する位は必要なのでは?
まあそう言ったところで市長が難色を示すのは目に見えてます。
本当に困ったもんだ。
>シンクタンクのコンサルタントや不動産ディベロッパー、交通系の企業(阪急やJRなど)といった民間の人も話し合うことが重要
まさにその通りです。偏りは意見操作にしかなりません。
私が、横浜へ遊びに行く機会が有り、横浜の中華街で昼めしを食べて東京まで戻ったが、やはり神戸の中華街から大阪まで戻るよりも便利が良い、主要駅までインフラが整備されている。神戸は殆ど隣に大阪と言う西日本最大の都市が有るのに人の交流が少ないし街の雰囲気が暗い、東京と横浜の間ようにインフラ(鉄道)が整備されていない。神戸は閉鎖的で排他的な感じがするので今以上に衰退していくと思います。