子供服大手のファミリアは元町にあった神戸本店を閉店し、新しい神戸本店を旧居留地の西町に移転オープンします。その開業日が9月8日と発表されました。また新・神戸本店の公式サイトも開設され、新店の概要も詳細が記載されています。
https://www.familiar.co.jp/kobe/index.html
familiar神戸本店 公式サイト
大丸の南側にあった商業ビル「ジーニアスギャラリー」が閉鎖され、その建物をファミリアの新本店へと改修する工事が進められています。ファミリアは一昨年前に相生町にあった本社屋と近代建築のファミリアホールを売却しており、三宮・磯上通にオフィスを移転しています。今回の本店の移転と新店舗の改装工事はこの本社売却によって得た資金を攻めの投資に活用したと推測します。
「子供の個性を豊かにはぐくむ」をコンセプトに店舗デザインを京都・宇治川のアートスタジオ「SANDWICH, INC」が手掛けました。ド同社はサンドイッチ工場跡をリノベーションしたスタジオで、アート、建築、デザインなどの異なるジャンルのクリエイターが終結。建築チームは国内外の公共施設や商業施設、住宅や展示等を手がけているそうです。
店内にはシンボル的な大階段が設けられるようです。店舗面積2000平方メートルという巨大な新店だけに空間構成には余裕があります。
その他、その広さを使って単なる物販だけに留まらず、様々なコト消費の仕掛けが散りばめられる予定です。
1. アトリエ: ママが参加できる様々な創作イベントが開かれます。
2. ラボ: ママと3歳までの子供を対象とした教育教室
3. リラクゼーション: ママの癒しの場
4. レストラン: ビュッフェ形式のオーガニック食材を中心としたレストラン
5. カフェ: 有機野菜のジュースやオリジナルブレンドコーヒーを提供
6. 小児科診療所: 乳幼児期特有の診療を中心に、小児科疾患に幅広く対応
7. 託児所: ファミリア神戸本店・大丸神戸店の利用者を対象(有料)
なかなか子育てママ・世代の心をくすぐるサービス内容で平日・休日問わずの集客を狙った構成です。
今回の新しいファミリア神戸本店移転劇は大丸の別館であるデビスビルを活用するという形で実現しました。先月には近隣の前町でブルーボトルコーヒー神戸カフェがオープンしたばかりですが、このファミリア神戸本店誘致もJフロントリテイリングはアーバンドミナントと呼ばれる経営戦略展開の一部として考えられます。攻めの投資に転じたいファミリアと集客力のあるテナントを旧居留地に面的に展開したい大丸の両社の思惑が合致して、実現したプロジェクトかと思われます。
大丸は三宮再開発を睨んで、大丸神戸店及びその周辺の開発に今後、積極的に投資をしていく事を示唆しています。私が提唱している大型駐車場を活用した再開発も現実味を帯びてきているかもしれません。
familiar 新・神戸本店は9月8日オープン
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