三宮中央通りに面して立つ店舗ビル「旧神戸石井スポーツ」。同店がダイエー三宮駅前店に移転し、ビルと土地は数年前に安田不動産に譲渡されていましたが、空きビルの状態が続いていました。都心一等地の中で老朽化が進んで行く建物を放置しておくわけにもいかず、解体工事が着手されました。
五洋建設と上組が解体を担っています。工事は年内いっぱいを予定しています。
気になるのは解体後の土地の利用です。安田不動産としてはこの建物周辺に多くのビルを保有していますので、将来的にはこれらを集約した再開発を実施する意向がある模様です。今後、三宮の再開発が進行していく中で、さんセンタープラザの建て替えが検討される中、三宮センター街の大規模再編も視野に入ってくる事でしょう。こうした展開の中で、センター街や三宮中央通り、三宮本通りに複数の物件を持つ同社の存在感は必然的に高まってきます。
よって石井スポーツビル跡地の本格的な活用はこうした流れの中で決まってくるものと思われますが、それはこの土地をすぐには本格的に開発できない事をも物語っています。
駐車場にしてしまうのには勿体ない場所ですし、街の連続性や賑わいに対する懸念もあります。小規模な店舗ビルを暫定的に建設する事が望ましいですが、市の条例によって街の連続性を損なう建物の建築を規制する為、このエリアには容積率を満たさない新築建物は建設できません。三宮中央通りのスカイラインを一定以上に保ち、街の風格を保つという意味では意義のある規制ですが、こうしたケースに対応できる柔軟性も市は検討するべきなのではないでしょうか。
旧石井スポーツビル解体工事
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