メディアにも複数回取り上げられてきた有名パティスリー「グレゴリー・コレ」の神戸元町本店が今月末をもって閉店するとの情報を頂きましたので、早速、現地取材に行ってきました。同店は1998年4月23日、元町3丁目の元町商店街に開業。20年に渡って、神戸スイーツの発展に貢献してきました。
イグレック・プリュス、フーケ、そして御影高杉と神戸スイーツの閉店が続く中、すわグレゴリー・コレもか!?と心配しましたが、こちらは移転という事で、胸をなでおろしました。しかし移転に伴ってこれまで元町本店で提供していたランチ営業は終了とし、移転先では菓子販売とカフェ営業に絞るとのことです。
さて、移転先の三宮・加納町2丁目ですが、サワダビルの1階という事になります。先日まではマンションのモデルルームとなっていました。
すでに内外装の工事は進められているようです。まだ開店前なので評価はできないのですが、自社物件だった元町本店の洋館風建物と比べると、何ともダウンスケール感が否めません。
今回の移転劇はやはり経営不振による要因というところが実情でしょうか。この場所を移転先として選択した事にも疑問が残ります。
ただ近隣には神戸製菓専門学校がある他、神戸のカフェとしては絶大な人気を誇る「カフェ フロインドリーブ本店」も店を構えています。ワッフル・ケーキの店 エール・エル | R.Lも数年前に加納町に本社を移転し、同じビルの1階に販売店も開業しました。
加納町はビジネスホテルの新設も相次いでおり、新神戸からも徒歩圏内という事で、今後、三宮の再開発が進むと、元町よりも将来的なポテンシャルは高いかもしれません。
また楽天等のネット販売への依存度が高くなれば、店舗営業の重要性は低下するという事もあるかもしれません。
しかしこの建物とグレゴリーコレの築き上げたブランド力は元町商店街の魅力を保持するのに重要な役割を担ってきました。元町商店街は一見、地方のアーケード商店街に見えますが、ユーハイム、神戸風月堂、本高砂や等、全国展開している神戸スイーツの老舗店が本店を連ねる由緒正しき場所です。
グレゴリーコレの隣には風月堂の菓子工房やミュージアムもあり、スイーツ店の集積スポットになっています。ここからグレゴリーコレが抜けてしまう事は元町商店街にとっては痛手です。
グレゴリーコレの建物は奥行もある程度あります。恐らく工房を南側に併設しているものと思われます。移転先のサワダビルでは現状規模の工房を構える事は不可能です。
また移転後のこの土地と建物の活用法はホテルとのことです。もしグレゴリーコレが継続してこの不動産を所有し、工房には手を付けずに北側のみをホテルに改修もしくは建て替えを行って、同店のスイーツを提供するのであれば、発展性のある話になると思います。ケーニヒスクローネはこの戦略で成功を収めています。
売却されてホテルになるとしても、1-2階部分は現在のデザインを踏襲し、カフェを開業させて現状からは大きく変化のないようにして欲しいですね。
パティスリー グレゴリー・コレ神戸元町本店が閉店・三宮に移転
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
計画概要とイメージ図を頂きました。お手元にない様であればデータお送りします。
> 計画概要とイメージ図を頂きました。お手元にない様であればデータお送りします。
ありがとうございます。ブログのメールフォームからemailアドレスをお送りください。よろしくお願い致します。
あれ?もしかして移転場所変わりました???
山本通に変わってますね。でも加納町でなくて良かったと思います。