阪神三宮駅東口開設、西口改修によって三宮駅前地区の地下道及び地下街の改修が進められていますが、市の今年度予算にはumieとして再稼働を始め、集客の好調なハーバーランドへの玄関口並びにアクセス路となるJR神戸駅の地下街「デュオこうべ浜の手」の改修も盛り込まれました。
以下が事業概要に記載された概要の抜粋です。
『デュオこうべ浜の手リニューアル事業
ハーバーランドのエントランスとしての施設コンセプトを踏まえたリニューアルを実施する。26年度は、25年度に策定した全体基本計画に基づき、国道2号下部のリニューアル工事を行い、併せて、27・28年度に実施予定であるドーム・エントランスのリニューアル工事に向けた実施設計も行う。また、27年度以降の国道2号下部における収益施設等の設置をめざし、国(国土交通省、兵庫国道事務所)、管理運営事業者(神戸地下街㈱)、市道路管理者である建設局等、各関係者と十分な協議、調整をはかりながら、道路占用許可特例制度活用に向け、管理協定書の変更等必要な手続きを進める。』
リニューアル工事の第一段階である既存設備の撤去に着手しました。
umie・ハーバーランドへのメインアクセス路となる東側の「ハーバープラザ」からまず既存の天井パネルの撤去が開始されました。
西側の「ハーバーストリート」はまだ既存の天井のままです。二つの通路の間にある中央の空間には仮囲のパネルが設置されました。前述の概要に「国道2号下部における収益施設等の設置をめざし」と書かれていますが、この中央部を商業フロアとして活用するための準備工事が進められるのではないかと思われます。こちら側はumieへのアクセス路としてはあまり認識されておらず、西側のハーバープラザと比較すると人通りも激減します。商業施設が中央部に入れば、状況も変わることでしょう。
既存の升目状天井パネル。これはこれで古さがあまり気にならないデザインで趣のあるパネルでした。ただ黒い空間部分が多いのでどうしても暗い印象になりがちです。
リニューアル後には三宮のデザインにも通じる海や波をモチーフにした装飾が天井パネルに施されるようです。恐らくLED照明を採用して明るい空間になるものと思われます。
工事名称は「デュオこうべ浜の手再整備改修工事」です。年度末までの工期となっています。
今回の改修で施工される工事概要です。整備対象範囲は中央部以南の両サイドの通路からハーバーランドセンタービル地下階前及びガス燈通り方面への通路までとなります。改修項目は主に天井、壁、床、サインを全面的に更新します。
今年度は上記の改修に留まりますが、来年・再来年度は今回手付かずだった部分へ改修工事に着手します。計画では「27・28年度に実施予定であるドーム・エントランスのリニューアル工事に向けた実施設計も行う」とあります。この噴水と滝を有する大階段+エスカレーターも再整備の対象となります。個人的にはこの滝は撤去せずに、化粧直し+維持を行って欲しいと思っています。
ゴージャスで開放的な二つのドームもリニューアルが施される予定。イベント広場になっている中央部のデュオドーム空間がどう改修されるのかも興味津々です。
地下鉄海岸線の開通・新駅の開設時には西側付近の部分改装が施されました。
ハーバーランドと共に整備の進んだデュオこうべ浜の手も開業から20年が経過し、古さを隠せなくなってきました。umieへと脱皮を図った中核施設の集客が好調であり、復活を遂げた神戸駅の海側エリアですが、その玄関アプローチも時期を逸さずに化粧直しを図り、同時的に活性化を試みようという点は評価できるのではないかと思います。
今回の一連のリニューアル計画にはデュオこうべ山の手は対象外となっています。こちらは数年前にプチ改装を実施しています。
その際、神戸市営バスターミナル地下のサンポルタ広場は噴水設備等を撤去して、明るく広々としたドーム広場へと改修されました。
今後もさんちかと併せてデュオこうべリニューアルの状況を定期的に報告したいと思います。
デュオこうべ浜の手再整備改修工事
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DUO神戸は神戸地下街(株)の運営です。この会社は、さんちか、交通センタービルの運営もやっています。神戸市が筆頭株主で44%を保有していましたが、今年の春に阪急阪神HDとJR西が神戸市から持ち株の半分を取得し、持ち株比率はそれぞれ22%・20%・18%・その他となっています。
今後の神戸市の東西の駅前の拠点整備(三宮駅駅ビルやDUO神戸のテコ入れ)に向けた布石じゃないでしょうか?この2つのグループの発言力が高まり、従来の硬直化した状態から脱皮し、官の色合いが薄れ民の色合いが濃くなって行く事は大変良い事だと思います。
今後の運営に期待しています。
一番の理想は神戸駅からデュオ神戸まで直結でつながって欲しいですね。(具体的にはデュオ神戸に改札口を作るとか。)
ただでさえ神戸駅からハーバーランド(Umieなど)まで距離を感じるので少しでも距離を短縮して欲しいのが希望です。(^_^;)
商業施設はどんな店が入るか大変注目ですね。
DUO神戸をモザイクまで延長してほしいです。
やっとDUO神戸の再整備に着手ですね。イラストを見ると阪神三宮駅の天井リニューアルのような意匠で悪くないですね。
市が直接発注する工事は、Umieへ昇る地下道出入り口のように予算がないのはわかりますがまるでトイレタイル(失礼)のような意匠でしたから、純粋ではなくとも民間の発注する工事に期待は持てます。
最近の天井処理は、「木目調片流れルーバー」が圧倒的に流行してます。(写真は渡辺橋駅)
http://blog-imgs-51.fc2.com/s/a/i/saitoshika/IMG_5119.jpg
こちらのQsモール地下通路も「木目調片流れルーバー」
http://blog-imgs-56.fc2.com/o/s/a/osakacityview/abntikd_09DSC_0501.jpg
もともと「木目調片流れルーバー」は東京ミッドタウンで壁面も含めた建築意匠として大規模に取り入れられたのが初期の頃と記憶しています。
http://www.belbien.net/case_study/hot/06/01.jpg
もともと流行している暖色系と木目調建材で暖かみと高級感を出しながら、照明配置の自由度や空調、天井面の広がり、コストや施工期間で大流行したかと思います。
神戸ではあまり見ませんね。今回も違うようです。
他と一緒では確かに面白みはないのですが、どうせ新しいものを取り入れるなら実用性も勝るものにしてもらいたいと思います。
今回は壁面、床面も施工対象に入っているようなので、かなり期待しています。
もちろん、来年度対象のエントランスや天井ドームも、神戸にふさわしい機能とデザインの融合した素晴らしい意匠を期待しています。
sirokumaさん
ただ今回の改修工事の発注は神戸市ですね。予算も市から充当されています。地下道は市の所有だからでしょうか。
Uターンさん
確かに神戸駅地下までほんのちょっと延伸すると更にアクセス性が増します。ただそういった地下街って全国にもありませんね。
まーさん
モザイクとまではいかずともumieの地下と直結すると良いですね。
カンさん
市の発注です。ただ関連企業も参画しているのかもしれません。木目調片流れルーバーはお洒落で良いですね。神戸で初採用になる施設はどこになるでしょうか。それともそれまでにブームは過ぎ去るか?床も対象であることは間違いないですが、現在の工事進捗とパースを見る限り、手を付けるのは通路の両サイドのみのようです。
意匠は良いのですが照明の色が寒々しいのが心配です