西区役所・文化施設

西神中央駅前に新・西区役所と複合文化施設を整備

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こちらもようやく取材をしてきました。神戸市が計画する西区役所の西神中央地区への移設と複合文化施設の新設について西神中央を訪れました。同地区を取材で訪れるのはおよそ7年ぶりとなりました。

市は現在、駅前にある神戸市所有の商業施設「プレンティ」の立体駐車場のある土地を活用し、玉津にある現区役所をこの場所に移転する予定です。今年度中に新区役所の実施設計を終えて、来年度から建設工事に着手、2021年度夏までに竣工というスケジュールが検討されています。

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建物の規模は地上5階 延床面積は約10,500平方メートルで、敷地の北側に新たな駐車場も建設する他、プレンティや駐車場と新設される連絡橋で結ばれます。

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建設予定地は西神中央駅から徒歩約5分の好立地で、現在の玉津と比較すると利便性は遥かに向上します。現在、神戸市は老朽化する各区役所の建て替えや移転に際しては、交通利便性を第一優先項目としており、新北区役所は鈴蘭台駅直結の駅ビルに、兵庫区役所も湊川公園駅と至近距離の立地で建て替え工事が進められています。

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区役所の西神中央移転に加えて、駅の南側に広がる市有地(敷地面積約1.2ヘクタール)にも複合文化施設の建設を構想しています。西の文化拠点する為、480席程度の文化ホールと西区図書館の入る建物を計画します。こちらの施設も民間からのプロポーザルを公募する形で整備予定です。またこの施設のみで敷地を埋められないので、余剰地の活用方法も民間に委ねます。これ以上の商業施設はオーバーストアになりかねませんので、駅前立地を活かしたファミリー向けの広域娯楽集客施設と人口増を促すタワーマンションの組み合わせが良いかと思います。

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取材日は灼熱の日照りだったせいもあってか駅前広場の人影はまばらでした。この単にだだっ広い駅前広場の活用方法も考えられるべきです。広域避難場所の側面もあるのでしょうが、あまりにも何も無さ過ぎです。

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そして西神中央の中核商業施設であるそごう西神中央店。阪急に売られ損ねてしまい、市側による複数回の賃料値下げで何とか営業を継続していますが、セブンアンドアイホールディングスのテコ入れが行われる気配はありません。今や同社においては関西唯一となる百貨店です。

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やはりこの建物を百貨店として維持するには阪急の地下鉄乗り入れによって再びH2O傘下に入り、阪急百貨店として再生されるのが手っ取り早い方法かと思います。

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ダイエーを中核とした専門店街のプレンティもチラホラと空テナントが目立ちます。

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やはり西神中央を蘇らせるには阪急沿線化によって梅田の通勤圏となるしか道は無いです。千里中央は阪急をはじめとしたデベロッパーの手によって蘇りつつあります。西神・山手線の沿線人口が増えれば、神戸市の人口も増えますし、都心三宮への買い物客も増えると共に交流人口による活発化も進みます。大阪のベッドタウン化は寧ろ今後、奨励していくべきです。同時に業務拠点性も強めれば良いのです。昼間人口比率なんてまやかしに騙されるべきではありません。値が100を切っても、流入人口規模自体が大きければ気にする事ではありません。横浜や川崎はその急先鋒です。その勢いは凄まじいです。もう格好付けてどうにかなる事は無いのです。がむしゃらに貪欲にならなければなりません。人口の増えない街はどんな理由であれ、負けです。

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西神中央駅は少し時代を感じさせますが、どこか阪急の西宮北口を彷彿とさせます。阪急化によってそごうとプレンティを阪急に再生して貰い、西の西宮北口として再開発を期待出来ないでしょうか。

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駅周辺には大規模な集合住宅も増えています。西神地区は垂水・多聞と並んで西区内のロジスティックパークやサイエンスパーク等、物流・道路網を活かした製造拠点も多く存在し、住宅地としてのニーズはまだまだ強さを持っています。これらの点を阪急が評価してくれれば、西神中央の持つポテンシャルは飛躍するかもしれません。梅田から距離があっても直結する事で発展を遂げている滋賀・草津のような例もあります。

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最近は駅周辺にも野村不動産、阪急不動産、プレザンス等、次々と民間新築マンションが分譲されています。

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西区役所、複合文化施設と市による西神中央駅周辺に公共施設の集積を図る事で西神中央の拠点性を強め、広大な西区の真のヘソ化によって人口減を食い止めるモデル都市となる事を期待したいです。



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POSTED COMMENT

  1. H3O より:

    今回は西神周辺まで精力的な取材いつもありがとうございます。
    この周辺には田園風景とワイン城などの観光施設もあり、かつて戸建てと高層住宅がミックスする未来志向の住宅街でした。
    地元企業や進出企業の衰退もあり、これからの郊外住宅地のあり方が問われますね。
    あと、すいませんが六甲山山頂付近も最近リゾート開発が盛んになってきています。一度申し訳ないことですが、そのリゾート開発も取材に取り上げてもらえませんか?
    インバウンド需要に取り残された神戸にとって、日本中の大都市にあって身近にこれほどの大リゾートがある武器を生かせていないように感じます。

  2. 802 Kobe より:

    神戸市は景観の件、三宮再開発の件でかなり時間を食っているので、西神地区のことまで頭が回らない可能性もあります。
    阪急によるプレンティ他再生案、なかなかいいと思います。阪急感、確かにしますね。
    西神中央には行ったことはありませんが、写真を見る限り結構危ないですねこれは。
    そごう神戸店は知らない間にH2O傘下に入ってたんですね。2016年の計画通り西神そごうもH2Oに入れないとやばいでしょうね。
    横浜でも相鉄がついに都心直結されることが決まり、泉区ニュータウンの発展が期待されています。
    阪急への乗入れで大阪都心直結が完成すれば、東のいずみ、西の西神として発展できますね。

  3. epcmd より:

    千里中央は梅田から20分です。西神中央は阪急乗り入れでも梅田から1時間近くかかります。
    以前、千里ニュータウンは活況を呈しているのに対し、新宿から50分かかる多摩ニュータウンは老朽化が
    進んでいるという記事を読みました。
    千里ニュータウンと西神ニュータウンは比較するにはあまりにも条件が違いすぎます。比較するなら多摩ニュータウンでしょう。
    何が言いたいかというと、梅田のベッドタウンになるしかないとおっしゃられたのに対し、
    例え阪急と地下鉄が直通したとしても、それは困難ではなかろうかということが
    言いたかったということです。
    (直通しないよりはやった方が絶対に良いとはおもいますが)

    私は、地下鉄が押部谷か緑が丘まで延伸し、神鉄粟生線と対面乗換え、あるいは
    思い切って押部谷以西のレールの幅を変え、相互直通出来ないかなと
    考えます。
    西神中央が明石のような立ち位置で、周辺の地域に対し少しでも求心力が
    上がれば良いのになぁと思ったりします。

  4. 某京都府民 より:

    本日、市営地下鉄沿線でアルバイトに行ったので、ついでに西神中央にも訪れて、御指摘の場所を眺めてきました。あの場所に大型施設ができるのであれば、きっと都市機能の充実に大きく寄与すると思います。

    さて京都では、西神ニュータウンはそれほど有名ではないと思います。たとえ名前は知っていても、しっかりとしたイメージを持っている人は少ないと思います。大変失礼ながら、私も昔は「どうせ寂しい街だろう」と思っていました。

    最近は西神ニュータウンに何度か訪れています。初めて訪れたときは本当にびっくりしました。千里ニュータウンや泉北ニュータウンを連想させるほど極めて高度に道路が整備されていて、しかも自然が近くて木が生い茂る街。商業施設は充実していて、住宅は大きくてハイカラ。まさに神戸らしい素晴らしい街だと率直に思ったものです。

    せっかくあれだけ立派につくった街が、三宮での乗り換えが不便だという理由ひとつで今後人気が失われていき、衰退していくのだとすれば、神戸はもちろん近畿圏にとって大きな損失になるのではないかと強く懸念します。とても勿体ないです。

    さて、私は阪急沿線に住んでいます。既に述べたように、本日はアルバイトのために地下鉄を使ったわけですが、時間に間に合うために早朝に出発することを余儀なくされました。一番面倒なのは、やはり三宮での乗り換えです。阪急で十三駅で乗り換えるだけで西神ニュータウンに行けたら便利なのにな、と思いました。もっとも、京都からの通勤需要は少ないとは思いますが…。

    ただ、少し違った見方をすると、西神ニュータウン方面に向かう阪急の列車が存在するということ自体が、西神ニュータウンの知名度やブランドを向上させるという効果もあると思います。京都の人が西神ニュータウンをあまり知らないと思われるのは、神戸のローカルな街だという印象が強すぎるからではないでしょうか。

    西神ニュータウンは交通利便性が悪いから意識的に選ばないという人もいるとは思いますが、そもそも西神ニュータウンのことをよく知らない人も多いのではないでしょうか。知名度やブランド力が向上すれば、選択肢に入れる人も増えます。直通運転は知名度アップに貢献すると思います。単純に梅田への移動時間が何分短縮されるということに限定されない大きなメリットがあるはずです。

    残念ながら、たとえ直通運転が実現しても、千里ニュータウンの利便性には全く勝てません。しかしながら、千里ニュータウンと西神ニュータウンでは居住環境が大きく違うと思います。不動産価値よりも現実的な居住環境を重視する人であれば、西神ニュータウンにも十分に分があると思います。もちろんそれでも、交通利便性を向上させる努力は続けていかなければいけないでしょう。

    長文失礼しました。

  5. マルーンくん より:

    はじめまして。
    元々住んでいた西宮を離れて何年も経っていて、今年に至っては兵庫県には一度も足を踏み入れていませんが、こべるんさんのブログは毎日拝見させていただいています。鉄道ファンであり阪急〜西神・山手線直通に関心を持っているのと、私の知り合いも西神ニュータウンから大阪都心へ通勤しているので今回の記事も興味深く読ませていただきました、

    私も二度訪問した西神中央は、地下鉄の始発駅ということもあって千里中央に立ち位置が似てる気もしますが、比較対象としてはそれこそ草津あたりが妥当かもしれません。草津が京都に近いように、間に神戸(三宮)がありますから、大阪に行く程でない用事はここで済ませられるのはそれこそ多摩ニュータウンにはないメリットです。尤もあちらの場合は、阪急神戸線とですら比較にならないくらいの混雑・ノロノロ運転もダメージとなっている気がします。
    また、現状神戸三宮乗換で梅田までは1時間前後かかるわけですが、快速運転の復活で梅田、のみならず三宮への所要時間も幾分か短縮できるでしょう。所要時間や三宮からの需要を考えると、通勤ライナーや京阪プレミアムカーのような代物もあったら良いかと思います。

    西神中央の話に戻りますと、こういう状況下でポテンシャルを活かせていない気がします。そごう西神店のみならず、専門店街もいっそ阪急商業開発(あるいは阪急阪神ビルマネジメント)に任せるくらいの勢いでやったほうがいいかもしれません。

    また、ここにワイナリーなどの観光資源の存在を書かれた方がいらっしゃいますが、うまく活かせば「阪急沿線からの集客」にも繋がるのではないかと思います。沿線の大学や物流施設等への通勤通学需要についても然りです。今の地下鉄直通の話題にはこういう「阪急沿線から地下鉄沿線への需要開拓」が抜けていると思います。

    まとまりのない文章になってしまいましたがお許し下さい。

  6. sirokuma より:

    阪急乗り入れで大阪のベッドタウン化も視野に入れるのは良い事だと思います。また、こべるんさんは、西神=西神までの地下鉄沿線を想定しておられると思います。
    確かに西神エリアの関西広域での知名度は低いかも知れませんが、神戸市西地区では依然として人気のエリアで西神中央の商業施設は斜陽化を感じますが、代わりに垂水区の小束山エリアを中心に新たな商業ゾーンが形成されています。この付近の商圏人口は70万人位いるんじゃないでしょうか?神戸市西地区については神戸市の中でも独特な進化をたどっていると思います。又、私はこのエリアのさらなる発展のためには、もう一つ、明石市と連携し地下鉄を西明石まで延伸することだと思います。
    尚、私は、人口の囲い込みについては阪急乗り入れと、三ノ宮駅北と湾岸エリアの超高層化が最も有効であると思っていますから神戸市の今の政策は真逆です。(笑)

  7. しん@こべるん より:

    六甲山は珍しく神戸市が規制緩和をして開発を進めるようなので、また機会を見つけて取材したいと思います。

  8. しん@こべるん より:

    阪急に西神中央の再生を進めてもらえれば色々とうまく行くと思っています。それにはやはり地下鉄への相互乗り入れが大前提です。早く神戸市も踏ん切り付けて進めるべきかと思います。

  9. しん@こべるん より:

    勿論、千里中央ほどの投資が期待できるか言えば答えは否です。ただ実際には西神方面から三ノ宮でJRに乗り換えて大阪へ通勤している人口はかなりあるのも事実です。JRの新快速程ではなくても快速・特急的な運転方法で時間を短縮できれば十分な可能性があると思います。また西神中央から明石方面に延伸できればもっと色々なポテンシャルが高まるかと思います。

  10. しん@こべるん より:

    そうですね。千里ニュータウンは西神程、実際には自然に近いわけではありません。また西神はその分、物流拠点が多く存在し、こうした拠点の就労者の居住エリアとしての役割も大きく果たしています。地下鉄乗り入れに伴う阪急沿線化によってブランド力を増し、駅前の商業施設もリニューアルによって阪急色が強まれば、住宅地としての価値は再度、確実に高まるかと思います。

  11. しん@こべるん より:

    確かに阪急沿線から地下鉄沿線への交流移動も考えられますね。

    とにかく西神中央や西神山手線沿線の衰退を食い止めるには阪急との相互乗り入れしか方法はありません。寧ろこれを拒み続けてきた神戸市の先見性の無さと無意味なプライドに大きな危機感を覚えます。人口が実際に減少に転じて初めて検討し始めるとは遅すぎます。この話はもう15年も前から阪急は持ち出していましたし、その頃から本気で検討していればすでに工事に着手していたのではないかと思います。

  12. しん@こべるん より:

    明石への延伸は大賛成です。明石の発展にも大きく寄与すると共に西神中央のポテンシャルにも大きく影響するのではないかと思います。阪急乗り入れと共に同時進行で進めて欲しいですね。

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