年の瀬が迫る中、全く予測していなかった形で新しいプロジェクトが浮上しました。JR神戸駅にほど近いNTT西日本の所有地にNTT都市開発が地上13階 地下1階 延床面積約13,600平方メートルの複合ビルを建設し、低層部にサンテレビの放送局、高層部に東京などでホテルやレストランを運営する聚楽の運用するホテルが入る模様です。
NTT都市開発、サンテレビの二社は公式プレスリリースを出し、聚楽を含めた三者間協議を開始する事を公表しました。
対象地はJR神戸駅南側の神戸クリスタルタワーに隣接した土地で敷地面積は約3,000平方メートル。現在はABC住宅展示場として活用されています。NTT西社内では長年、駅から至近距離にあるこの大型開発用地の高度利用の可能性について検討が行われてきたようです。昨今、企業業績も良く、記録的低金利や地価高騰が続く中、神戸駅周辺もウミエの開業以来、賑わいが定着しています。また近年も周辺エリアでは大型開発が相次いでいます。栄町通とハーバーロードの交差点ではホテルシェレナ跡地に住友商事や大阪ガス都市開発がタワーマンションの建設を進め、斜向かいの神戸貯金事務センター跡地には三井不動産が大型マンションを分譲。更にはファミリア本社跡に三菱地所レジデンスがタワーマンションを建設中です。
ファミリア跡のプロジェクトが判明した昨年の記事にて私もこのNTT保有地の開発が進む可能性について触れましたが、まさかこんな早いタイミングで開発計画が決定するとは思いませんでした。
敷地面積は大きいですが、すぐ南側にクリスタルタワーが聳える為、タワーマンションの建設地には不向きかと思っていましたが、まさか放送局とホテルの組み合わせの複合ビルになるとは全くの予想外です。
建物は2020年に完成予定です。サンテレビは2021年前半に本社屋をポートアイランドの国際交流会館から移転し、放送を開始します。聚楽の開くホテルは250室程度になる模様です。高さ的には60-70mでしょうか。クリスタルタワーの半分の高さより少し低いくらいかと予想します。
この数年の間、関西のテレビ各局が本社屋の新設や設備の更新を相次がせています。朝日放送は2013年に大淀から福島・ほたるまちに新築した新社屋に移転、毎日放送は梅田の本社隣接地に新館を増築、読売放送は現在、新本社スタジオを京橋・OBPに建設中です。そうした意味ではサンテレビが新本社への設備投資を行う時期としては自然な流れなのかもしれません。
聚楽については個人的には東京・上野のレストランのイメージが強いです。同チェーンのホテルとしては初の西日本進出となります。
都心地区への企業本社移転の流れも1つのトレンドになりつつあるようです。2016年にはP&Gが六甲アイランドから、アルヴォスがポートアイランドから三宮ビル北館に移転しましたが、最近もビオフェルミン製薬が長田区から三宮セントランルビルへ本社を移転。GLIONも東灘区から新港突堤西地区へ移転予定です。
都心にオフィス計画が持ち上がれば、都心回帰が今後、より鮮明化していく流れが強まるかもしれません。またまた完成の楽しみな大型プロジェクトが始動します。早く完成予想パースが見てみたいですね。
神戸駅前プロジェクト NTT都市開発の複合ビルにサンテレビと聚楽が進出!
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都心回帰はいいのですが、出て行かれた地区にとってはいいことではありません。
非常に楽しみなプロジェクトの一つですね。この辺りが活性化する事で元町通商店街の西側地区も建替えやリニューアルが進んでいけば、Umieから商店街を経由し元町・三宮へ徒歩で回遊する人も増えそうです。
都心回帰は自然な流れで仕方がないでしょう。寧ろ、神戸市外(大阪等)に流れずに済んだことを喜ぶべきだと思います。
神戸市は、三宮・元町・神戸に加え、西部のアスタに東部のHATと都心域を広げすぎ、企業を分散化させて来ましたが、やはり企業は都市機能の集中を求めているんじゃないかと思います。
企業が出ていった町は大変ですが、既成市街地内であれば、今までの土地利用方法に囚われず、違った形に街を作り替えるチャンスにすることもできると思います。但し、神戸市がそのことに気づき、その土地のポテンシャルを引き出す新しい都市計画を提供できるかどうかが大きな鍵になると思います。
ポーアイがますます寂れそうですね
市はもう人工島に金を使いそうにないです
せいぜい空き地に企業誘致をポツポツやる程度
都心回帰も一歩間違えれば一極集中ですからね。もちろん兵庫を発展させるためには神戸から、なんですけどね。
あまりにも他の地域を軽くみているのかと。
ポーアイは都市計画変更で現在コンベンション・ファッションタウン地域となり住宅が規制されてる地域にマンションが建てれるようになりそうです。寂れた町並みだった義務教育学校より南側の地域もかわりそうです。問題は自治協議会ですが(また反対しそうです)
人工島の需要はありますが、需要者と供給者のミスマッチがあります。都市計画その他・利用目的の制限等が多く、企業が進出しにくい状態になっています。
先進的な島も開島から30年以上経てば時代にそぐわないものとなります。過去の経緯に囚われず、この地域に今何が求められているのかを考え時代に適応した都市計画へと作り替えれば、企業から投資資金を引き出せると思います。
神戸市は、都市開発の先導者となるのではなく、サポーターとして企業の投資環境を整える役回りに徹する時だと思います。
ポーアイのサンテレビなんて特に存在感は無かったですし
たいして影響が無いと思いますけどねえ
ポーアイのサンテレビは国際交流会館に入居しているので自前の建物がある訳でもありませんしね。
人工島に求められる役割はすでに大きく変わっていますね。ポーアイ二期以外はもう住宅都市化による再開発を行い、業務機能は都心に再集積すべきかと思います。
兵庫県の対応のお話をされていますか?神戸市は神戸市のみの発展を考えるのが当然ですので。神戸は寧ろ都市開発の観点では姫路、明石、西宮にも遅れをとっています。
神戸のこれまでの執拗な分散化が仇をなしているのは火を見るより明らかです。都心への再集積は自然な流れかと思います。神戸は都心、関西は梅田、日本は東京と、集中は今後、加速度を増していきます。
都心回帰はもう避けては通れない流れです。これまでの分散化が寧ろ神戸の力を弱めてしまっている要因です。全地域を均等に発展させる事は人口減社会では不可能です。関西はこれまで以上に大阪に、日本は東京に集中します。神戸も分散化をこれまでと同じように維持する力はありません。
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