ニュース

三越伊勢丹HDが中型店の出店候補地に神戸を挙げる

3月9日付け日経新聞朝刊が報じたところによると、三越伊勢丹HDの大西社長が名古屋市内で開いた記者会見で、今後、同社の新たなビジネスモデルである中型店を地方都市圏にて積極展開する方針を示し、その出店候補地として神戸の名が挙がったそうです。

以下が記事の抜粋となります。

「三越伊勢丹ホールディングス(HD)の大西洋社長は8日、売り場面積が数千平方メートル規模の中型店舗を地方の大都市圏に積極展開する方針を明らかにした。名古屋市で記者団に対し、「今後2~3年の間に中型店を4~5店出したい」と述べ、出店候補地として札幌、神戸、福岡の各市を挙げた。

同社は9日、JR名古屋駅前の高層ビルに売り場面積約3千平方メートルの中型店「イセタンハウス」を開業する。今後は同店をモデル店とし、事業ノウハウを蓄えながら他都市に展開する。

地方の人口減少が進むなか、従来の大規模な百貨店は新規出店できる余地が少ない。主要都市の再開発などに合わせて中型店を展開し、各地の富裕層や流行に敏感な客層を開拓する。」

nagoya014.jpg

JR名古屋駅前に建設された超高層複合ビル「大名古屋ビルヂング」の低層部に出店した「イセタンハウス」。三越伊勢丹HDの新業態として、同ビルの地下1~地上2階の3フロア・売場面積3,000平方メートルに国内外の約130ブランドを揃えています。

大西社長の神戸への想い入れは強いようで、別の機会でも神戸出店に意欲を表明していたようです。それではこの一連の候補地表明は実際すでに進出先の当てがあっての話なのでしょうか。カギを握るのは「今後2~3年の間に」と「主要都市の再開発などに合わせて中型店を展開」という二つのキーフレーズです。

hankyu51.jpg

今後2-3年以内に実現する再開発プロジェクトで売場面積2,000-3,000平方メートルを確保できる建物という条件に該当する開発案件が神戸の都心部には見当たりません。時期的な点において、強いて候補を挙げるとすれば調査工事の始まった阪急の駅ビル計画ですが、自社で百貨店を展開する阪急が敢えて他社百貨店をテナントに迎え入れるとは考えにくいですし、まだ新駅ビルの規模は分かりませんが、低層部に上記のまとまった床面積を備えることができるか懐疑的です。

ginsen05.jpg

1月にハイアットグループの新ブランドホテルであるハイアット セントリックが進出地の一つに神戸を候補に挙げた件を取り上げましたが、今回の三越伊勢丹の中型店と絡めた複合ビル開発を元町のGSパークの敷地で実現して欲しいと個人的には思っています。低層部に同百貨店の中型店を中核テナントに据え、中層部にオフィス、高層部にホテルといった複合ビル構成とします。ビル内低層部は敷地北側の角から南側の角へと対角線上に通路兼アトリウム空間を設け、旧居留地/元町・栄町通/乙仲通りの結節点として回遊性を生み出す造りとします。再開発が足踏み状態の三宮に発破を掛ける意味でも、大丸と共に元町地区の競争力・集積度を高めるのに相応しい再開発になるのではないかと思います。



関連記事

POSTED COMMENT

  1. とま より:

    イセタンハウスいいですね。
    大阪よりは東京ブランドを受け入れやすいのではないのでしょうか。
    GSパークに建築できればいいのですがそうすると三宮が一層霞むよな気もします。
    規模的にはメディテラス跡がいいのでしょうがパルコが取得していますし、ほかの候補地…江戸町、伊藤町では弱いですね。
    非常に楽しみなプロジェクトです。

  2. 夢想家 より:

    本来ならば、JR三ノ宮駅の新駅ビルがイセタンハウス+ルクアあたりで本命と思いますが、2~3年以内というタイムリミットがあるならば、残念ながら候補から外さざるを得ないでしょう。ただ駅ビルの格という意味では、たとえ小規模でもデパートの看板がほしいと事ですね。
    再開発に合わせて進出したいようですので、既存のビルへの出店は無いと思われます。水面下で神戸のデベロッパーとの交渉をしているのでしょうか?どちらにしましてもイセタンハウス進出が神戸都心の再開発の呼び水になればと思います。

  3. 黒霧 より:

    兵庫県外人としましては そろそろ マルイやその隣のパチスロがあった一等角地に150メートル級のビル建て そこに入ってほしいです

  4. kenkenbooboo より:

    三越伊勢丹ホールディングス。

    神戸の住民として、三越の名が入っているのは懐かしいです。1984年に三越が神戸から去ってから、もう30年以上たっているのですね。その間虎視眈々と神戸復帰を狙っていたのならうれしい限りです。

    新店は、できればやはり三宮地区に開業してほしいですね。順当ならJR三ノ宮駅ビルに入居でしょうが、期間的に無理でしょうか。だったらセンタービル建て替えとか早急に動いて下層3階をイセタンハウスにして上部を超高層オフィスビルにするなどしてほしいです。都市計画ではセンター街地区は容積率900%の優れた条件です。そうすれば神戸そごう店も何らかの動きが出るはずで、JR三ノ宮駅ビルに移転みたいなことも起きるかもしれません。ま、妄想ですがね…。

    久元市長はわたし的には三ノ宮駅前に駅前広場を作ることにこだわっているような気がしてなりません。そのこだわりが駅ビル計画を遅らしている原因のような気がするのですが。そごうがJR三ノ宮駅ビルに移転して跡地に駅前広場ができたら、久元さん大喜びだと思います。

  5. mahon より:

    元町は大丸もありますしゼロゲートの出店計画も考えると…(大阪で空回りしたところを見ると心配だったり)。旧代ゼミビルに進出したら面白そうですが。

    GSパークは市街地周辺の将来的な車幅減少を考えると、バスターミナルを兼ねた駐車場になればいいのになんて思ったりしてます(駐車料金でバスに乗れるみたいなw)。

  6. カン より:

    2〜3年に4・5店、というのが開店ベースであれば、確かにそうだと思われますが、発表ベースであればJR三ノ宮駅ビルに入居する方向性が一番自然かと思われます。
    なんと言ってもJR三越伊勢丹という傘下会社がありますし、大阪駅進出で躓いたことを神戸進出で払拭したい思惑もあるのではないでしょうか。

    三宮には、大丸そごうの豊富な商圏を抱えてるのと宿敵である阪急が今は居ませんから、中核駅の駅ビル進出の規模から行ってもうってつけです。
    神戸にとっても実は既存店舗の掻き回しよりは新規出店の方が良い事が多いです。
    そごうのテコ入れは必須ですし、今は眠っている阪急百が動き出すかも知れません。

    いずれにしても目が離せない事象になりそうです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です