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神戸市内で予定されている数ある開発プロジェクトの中でも最大級且つ最重要案件の一つとして考えられる須磨水族園及び海浜公園のリニューアル計画が遂に始動しました!市立水族館と公園を海の一大エンターテイメントパークへと転換させる大プロジェクトです。
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プロジェクト概要
須磨海浜水族園・海浜公園再整備
事業者 サンケイビル、三菱倉庫、JR西日本、竹中工務店、芙蓉総合リース、阪神電鉄、グランビスタホテル&リゾート
協力者 阪神園、 浅井謙建築研究、E-DESIGN
所在地 神戸市須磨区
区域面積 水族館:25,261㎡ 園地:48,100㎡
施設延床面積 水族館:22,271㎡ 園地:2,012㎡
水族館総水量 14,528t
設計 竹中工務店 浅井謙建築設計事務所
施工 竹中工務店
駐車場台数 1,110台(立体駐車場 716台 平面駐車場394台)
事業費 370億円(初期投資)
完成予定 2024年3月末
想定年間来場者数 初年度440万 安定期390万人
https://smile.kobe-sumasui.jp/redevelopment/
「須磨海浜水族園・海浜公園 再整備プロジェクト」特設サイト
全体施設配置計画図
神戸須磨シーワールド
『つながる』エデュテイメント水族館
オルカスタジアム
イルカスタジアムイルカビーチ
アクアライブ
随所に工夫を凝らした最新の展示ゾーン
生き物に触れ合う事のできるエリア「アクアラボ」
ペンギンやアシカ・アザラシ・ウミガメの展示エリア
海の見える丘広場
神戸須磨パークス&リゾーツホテル
海への旅にいざなう価値体験型ホテル規模: 地上7階建て
延床面積:7,312㎡
客室数: 80室(定員274名)
瀬戸内海、淡路島、明石海峡大橋を望む全室オーシャンビュー
水族館との一体運営・日本初の「ドルフィンラグーン」を設置し、宿泊者が特別にイルカと触れ合う体験施設
水槽付きプレミアムルーム(6室)
瀬戸内海の魚介類、神戸牛や神戸ワインなどの神戸ブランド、淡路の食材など、地産地消にこだわったフード&ビバレッジが楽しめる「せとうちハーバーレストラン」
松の杜ビレッジ
歴史ある松林を保全・活用・育成し、魅力ある水族館を核とした市民の誇りとなる 「須磨海浜公園」の創造松林の約7割を保存し、内部にパークコンシェルジュ棟に加えて、にぎわい施設となる松林の高さを超えない3棟の建物を建設
ヴィレッジA棟:子ども向けブック&カフェ、子育て支援・知育スタジオ等の施設
ヴィレッジB棟: キャンプ体験レストラン、グランピング体験施設等
ヴィレッジC棟: 海の街にたたずむボートハウスをイメージしたレストランカフェ
現地の様子
現地では須磨水族園をグランビスタホテル&リゾートが運営する神戸須磨シーワールドとして生まれ変わらせる為、既存施設の多くが去る2月までに営業を終了・閉館し、取り壊しが開始されました。
閉鎖エリアには仮囲いが設置されました。いよいよ解体が始まったという実感が沸きます。
既存施設の解体を施工するのは、今回の事業者の一社である竹中工務店が担っています。
工事名称は「須磨海浜水族園・国民宿舎須磨荘解体撤去他工事」。工期は今年4月から来年3月までの1年を予定しています。
解体工事のスケジュールです。現在は準備工事から各施設の内装解体に移行しています。
敷地東側の旧水族園エリア。搬出入ゲートが設けられています。
仮囲いの設置が進んでおり、閉鎖エリア内への立入は出来ません。水族園エリアは来月にも本格的に建物の解体が始められる予定です。
対象となっている東側のエリアです。本館以外の全ての施設が撤去されます。
イルカショーの開催されていたイルカライブ館も見納めです。しかしここに規模を拡大してイルカスタジアムが新設され、これまで以上にダイナミックで楽しいショーが行われるものと期待しています。
須磨にいたイルカ達は新施設に戻ってくるのでしょうか。
三角屋根が特徴的な本館のみが継続して営業しています。今後約2年間の2023年5月まではこの本館の営業が続きます。
須磨海浜公園は東側が水族園、中央は松林、西側に国民宿舎のシーパル須磨が立地する配置構成となっています。リニューアル後もこの配置には大きく変更はありません。
西端のシーパル須磨も完全に解体撤去される予定です。
老朽化した建物ですが、その外観デザインは開業時には画期的であり、未だにハッとさせられる形状です。
須磨海岸に立地し、往時の夏休みシーズンは非常に人気の高い国民宿舎であった事は言うまでもありません。
跡地にはコミュニティ広場が整備される予定です。宿泊施設は水族館の東側に移設される形です。
須磨海岸からシーパル須磨を望みます。松の木から頭を飛び出しています。瀬戸内海や大阪湾の広がるオーシャンビューが大きな売りでした。
松林に囲まれています。松林は7割を保存しつつ、新たな賑わい拠点に転換します。グランピング施設も開設され、単なる松林の公園から海辺のアウトドアシーンを満喫できるリゾート空間に仕立てられます。
海浜公園が寄り添うのは天然の須磨ビーチ。関西屈指の海水浴場として名を馳せてきましたが、近年は水質や治安の悪化によってイメージ低下が叫ばれていました。
海岸線に合わせて遊歩道の整備が進められており、夏場だけでなく、オールシーズン楽しめるリゾート化が進行しています。
三宮からたったの15分でこの南国ムードたっぷりのビーチに辿り着くという贅沢で恵まれた環境です。
須磨シーワールドが開業すると、周辺一帯はシティリゾートとして再度、開発ラッシュに沸く可能性も十分にあるでしょう。これまで神戸はその恵まれた環境をうまく活かす事が出来ていませんでしたが、このプロジェクトがひとつの飛躍の大きなキッカケになるかもしれません。
今後、広域圏からも多くの集客が見込めるリゾートエンターテイメントになってきた場合、更なる投資を呼び込む事も可能でしょう。
ただ須磨エリアの道路環境は決して良いとは言えません。国道2号線や阪神高速の渋滞悪化は火を見るよりも明らかで、道路整備もセットにやらなければ、押し寄せる集客の波をうまく捌けなくなるリスクも抱えています。湾岸道路による緩和もまだ先の話です。
神戸須磨シーワールドの完成は3年後。都心やウォーターフロントの再開発と同時に進むこの計画は広域圏から人を呼び込む最大の切り札として非常に大きな可能性を感じます。
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神戸市景観条例によってこの須磨ビーチ界隈もいつの間にか眺望景観基準が施行されています。
ビーチ中心から鉢伏山が見渡せるような建築物規制ということでハワイのダイヤモンドヘッドのような景観を作りたいようですが、ただやはりハワイのようなリゾート風景はリゾートホテル群ありきなのでホテル立地を促さなくてはならないと思いますがね。神戸市の景観政策は「まもり・そだて・つくる」がコンセプトだそうですが、イメージだけ求めても景観を「作ること」はできません。
それも含めてまた先月、景観形成基本計画の更新をテーマに景観審議会が行われています。
第95回神戸市都市景観審議会
https://www.city.kobe.lg.jp/a30028/shise/committee/jutakutoshikyoku/scene/dai95kai.html
ちなみに来月6/1よりパブリックコメントを募集しますのでわたしたちも意見を述べましょう。
神戸市都市景観形成基本計画更新案についての意見募集
https://www.city.kobe.lg.jp/a63551/shise/kocho/comment/iken/index.html
この計画もコロナ前に決定していて良かったですね。
入場料も妥当ではないでしょうか、市内在住の小中学生はワンコインで入場できるのも良いですね。羨ましい(笑)。
ホテルの客室数は控えめですが、この開発に連動して須磨~舞子のリゾート化が進みヨットハーバーや旧フェリーふ頭付近から瀬戸内海アート島クルーズやサンセットクルーズとか出来たらいいのにな。
万博にも間に合いますし、今一番楽しみな開発です。
コロナ後の神戸を盛り上げる最大の施設ですね。
とても楽しみです。素晴らしい投資だと思います。