先週土曜日に開催された税関前歩道橋 設計競技(コンペ)の公開プレゼンが行われ、9者コンペを勝ち抜いた5者による提案発表があった模様をお伝えしていましたが、早くもその審査結果となる最優秀作品の発表が速報としてプレスリリースされました!
優秀作品には何と私が個人的には下位として選んだ案が選ばれており、違う意味でビックリしました。プレゼンではかなり厳しいコメントが審査員からは浴びていた印象もあります。東遊園地東角に高さ20mの主塔1本を立て、ワイヤーで吊った吊り橋の桁高は0.5mの薄さで圧迫感を与えないという案です。
次点は東遊園地とみなとの森公園を結ぶアプローチにアーチを設置し、細部に渡って煉瓦、スクラッチタイル、導光板、鋳鉄等の素材に拘った案。入選に選ばれたのは内側に角度を付けた4本の柱で直径を最小限に抑えたリング橋を支えた案ともう一つのアーチ橋案という順でした。
安全・安心で快適な歩行者の移動空間の実現(機能)、周辺環境との調和(景観)、造形的な美しさ(デザイン)、橋梁構造の安全性・合理性(技術)、施工と維持管理の適切さ(マネジメント)などの観点から厳正に審議されたとの事です。審査講評は後日公表の予定です。
今後は最優秀作品をベースに、最優秀作品提案者による予備設計(基本設計)業務を実施する予定ですが、先日の記事でも述べたように、スロープが東遊園地内部に深く切り込んでいる為、同園の再整備案が固まらないと、この歩道橋の整備も前には進みません。皆さんの感想はいかがでしょうか。
税関前歩道橋 設計競技(コンペ)最優秀作品の決定
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
個人的には、悪くないデザインだと感じます。遠くからも目立つので、ランドマークとしての意義も見出だせるかと思います。
しかしながら、早く完成させてほしいです。歩道橋に長い時間をかけるべきではありません。
私は結構いいんじゃないかと思いますよ
ただイメージ図の印象と実際に作ったときの出来はまた別かもですけど
目立っていいデザインだとは思います。
後ろの高架が邪魔ですが…
大阪は万博開催に伴う夢洲の駅構想がでてきましたが、それに比べるとなんとささやかなことかなと
堅実なのは評価しますが、堅実すぎて落ちこぼれそうですね
三宮の駅前からも見えるので梅田の阪急阪神JRを繋いでいる歩道橋のように夜間は暖色でライトアップされればいいですね
2022年の完成予定なんですか?!
時間かかりすぎですね
比較するのもあれですが、ハルカスもあの規模で着工から3年ちょいで開業してるのに…
これは阪高湾岸線西延伸部架橋に合わせた選択なんじゃないですかね?
「橋の街 神戸」というデザインコンセプトが出来つつあるんじゃないかと。
明石海峡大橋や東神戸大橋、神戸大橋とユニークな橋が神戸にはあります。国内外最大級の阪高大橋が出来ればそのようなデザインコンセプトが生まれても面白いと思います。
今回の最優秀案とされた案は、良い案とは思わない。理由は、主塔が高さ20メートルに及ぶ「吊り橋部分」が、背景と調和しないばかりでなく、視界を妨げるからである。背後には阪神高速道路、浜手バイパスとただでさえ構造物が重なっている上にさらに主塔とワイヤーが立ちはだかると、全体として一層雑然とした印象を与えるのではないか。またフラワーロードからの港のランドマークとなる神戸税関への視線も遮ることも欠点だ。せっかく電線を地中化して、すっきりした景観を作り出そうとしているのに、これでは方向が逆だ。また、六甲山の眺望を妨げる云々を理由にビルの高さ制限を行おうとしていることとの整合はどうなるのか。
単体のデザイン性で選ぶのではなく、できるだけ目立たないものにするか、視界を妨げず背景と調和するものを採用すべきだ。
個人的には5案の中で選ぶならばこの案が最もよい案だと思っていたのでよかったと思います。
私個人の意見ではあるのですが、今後歩道橋を新設・掛け替えするにあたってよくある旧来の歩道橋と差別化するのに必要なのは「利用者をどこに誘導したいのか」「今後神戸市は何を売りにしたいのか」という意思を示すことだと考えています。
姫路駅前の連絡通路や阿倍野の歩道橋がただの歩道橋と一線を画すのもその意思が見えるから(姫路は姫路城正面の展望スペースからみる姫路城と大通りの景色へ利用者を導く、阿倍野は阿倍野交差点周辺の駅・各施設を回遊する中心)ですし、正直この5案の中では1番強くそれ(阪神高速湾岸線延伸部の橋梁の展望スペースからみる景色を中心に神戸大橋を絡めた景色等、橋を絡めた景色を今後売りにしたい)を示していたように感じました。
あと橋の意匠部分が湾岸線の橋に似せている部分とアプローチの形状が東遊園地に向かって広がっていて遊歩道と一体感があるのがいいと思います。
あとこの歩道橋を含めたいくつかの案は現段階で未完成な状態で、将来的に神戸市が望んでいると思われる阪神高速神戸線の埋設もしくは浜手バイパスと一体化するよう移設したときアプローチを付け足すことで完成するデザインに見えたので、神戸市はこれらをできるだけ早く活用できるよう、東遊園地の整備や老朽化した神戸線の今後を明確な計画として定めるよう事業計画をもっと迅速に進めてほしいです。
この案は単体で考えると、湾岸線の斜張橋とシンクロしてとても良いのですが、場所がね…ここはもっぱら北から南を眺める場所ですから背景が悪くこのプランの最大の特徴が「大きくマイナスに作用してしまうと思います。背景が何もない公園や山や海なら一番でしょうがここはあまり立体的になり過ぎない方が良いように思います。それに今でも東公園と分断され中途半端な利用しかされていない公園の再整備再利用まで考えないといけなくなるので時間がかかりすぎると思います。