三宮再整備

景観デザインコード資料から読み解く税関線・フラワーロードの将来像



三宮クロススクエアを中心とした三宮駅南側周辺の再整備。まずはJR駅ビルやさんちかを中心にリニューアルが進められ、道路については段階的に車道を縮小し、最終的には完全な歩行者空間に変更する計画です。



この過程で第1段階から駅前から税関線・フラワーロードに掛けて、道路を統一された景観コードに沿ってリデザインする方針が定められています。



三宮クロススクエアが新しい三宮の玄関口である事を象徴を印象付けるシンボリックで多機能な尖塔型車道照明を交差点のコーナー部や沿道に配置。支柱の高さは14.3m。基壇部にはベンチ、中間部には信号や街路旗、上部には照明を取り付けます。



そして三宮クロススクエア以南のフラワーロードはこれまで以上に神戸都心のシンボルロードとして再整備を進める事になります。



第一段階の将来像としては、これまでの都心道路改造と同様に車線縮小と歩道拡幅です。特に南行き・東側の歩道は現在、十分な広さを確保できているとは言えません。



また北行き・西側の歩道は既に一定の広さがありますが、これまで以上に歩道として以外の機能を持たせる検討が行われています。



三宮中央通りが「ほこみち」として指定を受けていますが、それ以上の歩道幅員のあるフラワーロードは、オープンカフェや次世代モビリティの拠点設置も可能でしょう。



これまで三宮中央通りで行ってきたパークレットや三宮中央通りカフェストリート等で蓄積されたノウハウを活かして、通りを賑わい拠点として活用していくようです。歩道の照明も鯉川筋や新港町再開発地区で採用されたデザイン型を更に進化させて投入。



改造は国際会館前交差点にも及びます。三宮クロススクエアに並ぶ重要な回廊拠点として位置付けられており、既にボイド空間が整備されている為、この強化を図ります。



更に国際会館前交差点以南は今後、市庁舎の再開発と東遊園地の再整備、税関前歩道橋の再架橋によって大きく変化を遂げ、また課せられる役割も重要性を増します。



東遊園地付近では通りとしての機能と公園の機能がこれまで以上に融合します。



東遊園地自体も公園としての機能と周囲の街との連携、回遊性を高めて滞在、交流、ポンプ機能までを担う拠点として力を発揮する事が期待されます。



光のミュージアムとして整備がこれまで進められてきましたが、公園の一部にも加わり、更に南側のウォーターフロントへ続くパイプとして南北の動線を強化します。



現在も神戸を代表する美しい大通りですが、一連の駅周辺の再開発と共に統一されたデザインと活力のある広場のような通りへとリデザインされ、にぎわいを駅前周辺のみに留めず、街全体からウォーターフロントにまで回遊性を高めたテーマパークのような魅力的な都心構造を構築していく事になるでしょう。

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