戦前まで神戸の都心として栄えた新開地。多聞通りと湊町線の交差点周りや通り沿いには金融機関の支店ビルがひしめいていましたが、その多くが支店統廃合によって閉店と解体を余儀なくされており、街の役割も変化しつつあります。

三菱UFJ銀行の入っていた菱明ビルは和田興産が取得して解体工事を進めていますが、跡地には同社が新たなビルを建設する予定で、地下の神戸高速新開地駅との連絡口も復活する模様です。

敷地は建物のある大開通りに面した部分のみではなく、北側にも広がるL字型です。結構な大きさの土地となる為、跡地がどのように開発されるのか。店舗と賃貸住宅の複合用途の建物が現実的な活用法でしょうか。

周辺の建物の建て替えについても大半はやはり共同住宅化するのが通例です。非常に多くの住宅開発が進行しています。ターミナル駅である新開地の利便性からホテルも数軒、立地していますが、居住人口の増加によって、生活利便施設の必要性も高まるでしょう。

大開通りを挟んで南側にもりそな銀行西神戸支店が立地していましたが、こちらも支店統廃合によって閉店、解体されました。

既に更地化が完了していますが、まだ建築計画のお知らせは掲示されていません。

メガバンク支店の閉店と解体は加速度を上げて進んでいます。三井住友銀行は湊川支店、長田支店を兵庫支店に統合。駒ヶ林支店も解体が完了。みなと銀行も夢野支店を閉店、解体済です。これに対し、地銀や信用金庫は支店の建て替えや新築移転等、地域により名指した営業を継続して行こうという意思を感じます。

新開地は神戸電鉄のターミナル駅でもあり、駅上に立つ神鉄ビルは駅ビルとして、商業テナントや神鉄グループ企業が入居しています。本社も新開地にあり、同社のお膝元として、地域の活性化に寄与を期待したいですね。ただ沿線の過疎化もあり、なかなか経営環境は厳しい状況です。神戸市は神鉄の株式を取得し、主要株主として沿線開発と再整備をサポートする方針を示しました。

鉄道会社はもはや鉄道事業のみでは経営は成り立たず、不動産事業を主軸に経営の多角化を図らなければ生き残っていけない時代です。金融機関支店の統廃合によって生まれる土地や新開地駅周辺の未利用地を地域の活性化に活用できるよう神鉄、阪急阪神ホールディングス、神戸市が連携し、メトロこうべのリニューアル以上のプラン実行を期待したいところです。
新開地・湊川地区で相次ぐ銀行支店の統廃合による解体と跡地開発の行方は?
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

