奈良

奈良・奈良県立コンベンションセンターと観光交流拠点 県営プール跡地の大規模再開発プロジェクト Part2



奈良県営プール跡地に建設された奈良県立コンベンションセンター。民間資金を活用するしたPFI方式で開発が進められました。神戸の国際展示場も建て替えが検討されていた時期はありましたが、今は機運は下がってしまったようです。国際ホテル誘致を含めたこの奈良県立コンベンションセンターの開発方式を参考に再検討を促進して欲しいと思います。



コンベンションセンターに併設して、バスターミナルが整備されました。関西空港や奈良市内の主要駅・施設と接続しています。



ターミナル内の歩道の上に設置された屋根には交差させて格子状に組んだ木製フレームを採用しています。この天井パネルをガラスに変えると、コンペで選定された三宮の新歩行者デッキと酷似します。



バスターミナルの待合室はガラス張りです。軒下にも格子木製パネルが多用されています。



バスターミナルに隣接してミニ広場も整備されました。



バスターミナルとコンベンションセンターは歩行者デッキで結ばれています。



デッキへと連絡する階段です。エレベーターも備わり、透明感の高いガラス手摺が左右を囲います。



真っ直ぐに伸びるデッキ上の様子です。



デッキ上からコンベンションセンターやJWマリオットホテルを眺めます。



デッキを渡り終えると、建物群の中央に位置する天平広場に辿り着きます。



天平広場1階への階段が備わります。



広場の下の2階レベルのデッキはコンベンションセンターの2階と蔦屋書店の2階を連絡してしています。



天平広場は屋根の付いた全天候型のアトリウム空間です。



バスターミナルの歩道屋根同様に木製の格子フレームで全体が覆われています。このコンベンションセンターの大きな特徴は奈良県産の天然木材を多用している点です。



この施設は第6回ウッドデザイン賞2020にてハートフルデザイン部門 建築・空間分野で優秀賞(林野庁長官賞)を受賞しています。



最近の公共建築はガラスとコンクリートに天然素材とりわけ木材を随所に採用するのがトレンドになっており、神戸でも西区総合庁舎や中央区総合庁舎でも天井材等に地元の天然木を使う例が増えており、林業の活性化とサステナビリティの観点からも木材を活用する事で、山の管理が促進されるというメリットもあります。神戸でも今後、大規模な再開発ビルが完成する中で、木材を活用した公共空間が増えていくものと思われます。

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