旧居留地

大丸神戸店の業績好調 過去最高売上更新を見込む 強さの秘密と今後の展望


Jフロントリテイリングが13日付けで発表した2027年2月期 中間期決算説明会により、大丸神戸店の半期売上が対前年比8.6%増の519.7億円と過去最高を記録しました。昨年度の同店通期売上は19年ぶりに1,000億円台を突破し、今期も順調に推移するみのみ見込みでしたが、前期を上回るスピードで業績を伸ばしています。このままのペースを維持すれば、2期連続での1,000億円超えは確実に達成できるでしょう。



Jフロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店全体の業績も好調を維持しているようです。1位は松坂屋名古屋店で656.17億円、2位が大丸心斎橋店で591.94億円。3位が神戸店という順です。心斎橋店の背中が迫ってきました。その差は約70億円。神戸店の好調の要因は何でしょうか。



まず挙げられるのが、富裕層の底堅い需要と外商・高額品の好調です。株価の高騰もあり、高額品の売行が非常に良いようです。また阪神間の富裕層はゆったりとショッピングができる大丸神戸店を高く評価しています。重厚なレトロビルが立ち並ぶ神戸・旧居留地に店舗を構え、周辺には多数の海外ブランド路面店が並ぶなど、他地域にはない特別でゆったりとした買い物空間が形成されている点は大きく、都心店でありながら車での来店が比較的容易な事も支持される一つの要因でひょう。

半年間の来店者数は499.7万人。客単価を計算すると、約10,400円となります。インバウンド需要の旺盛な大丸心斎橋店、東京店、札幌店等は軒並み1,000万人を超える来店がありますが、心斎橋店を除き、神戸店よりも売上は低く、神戸店が特徴的である事が示されています。



しかし神戸店でも訪日客による免税売上の上昇も売上増に貢献しているようです。半期の売上高は51.3億円。売上全体の約10%にまで達しています。京都店や札幌店が70-80億円という事を考慮すると、かなり善戦してきていると言えるでしょう。やはり神戸空港の国際チャーター便の増加(韓国・台湾など)なども追い風となり、大阪や京都とは異なる落ち着いた雰囲気の中で、質の高いインバウンド需要を着実に取り込んでいます。



広域圏においても神戸店の人気ぶりがうかが伺えます。中四国エリアや兵庫県内では地域の地方百貨店の統廃合が進められており、百貨店に飢えた層が存在し、こうしたエリアから「わざわざ足を運びたい店」として選択されている背景もあります。

一方で、地方不採算店のリストラは更に推し進められる模様です。傘下の以下の店舗が閉店する計画です。

松本PARCOの営業終了(25年2月末)
静岡PARCOの営業終了(27年1月末予定)
大丸下関店の営業終了(27年8月末予定)



Jフロントリテイリングは、今後、基幹店や都心店により注力し、投資先を稼げる店舗に集中していく傾向を強めています。渋谷、池袋、名古屋、心斎橋PARCOの改装、大丸梅田店の大型改装、GINZA SIXの開業10周年に向けたリニューアル、名古屋HAREAの新規開業等を進めています。また直近では福岡パルコの再開発にも着手する事が発表されました。神戸においては、神戸旧居留地25番館の取得という大きな買い物を完了させていますが、何か現状を大きく変える効果はありませんでした。旧居留地38番館の改修工事も進行していますが、三宮再開発に対抗する為、元町の地盤を支えられるような次の一手となる大型投資を期待せざるを得ません。今後、1,500億円突破を目指すには、来店者の増加が必須となりますが、本館がごった返すような混雑する店舗になってしまうと、富裕層が離れかねません。新たな別館を建設し、床を増やす形での対応を考慮すると、南側のパーキングビルの再開発又は銀線の保有するGSパークの開発計画への参画が次の成長に相応しい戦略ではないかと思われます。

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  1. Sannomiya Worker より:

    神戸の百貨店と言えば、元町の大丸と三宮の阪急が競い合っていますが、今年は三宮の阪急が「勝利」しました。
    と言っても百貨店の売り上げではなく三宮と元町の境界線を綱引きで決めるという「神戸大綱引き大会」の話です。
    初回の去年は残念ながら現地に行けなかったのですが、今年は天気も良かったので現地で観戦しました。
    一般参加者だけでなく、プロレスラー(地元神戸のドラゴンゲート所属)やコベルコ・スティーラーズのラクビー選手も参戦し、大いに盛り上げていました。
    知らなかったのですが、神戸の消防団は2年連続で綱引きの全国大会で優勝しており、世界大会でも5位入賞した強豪です。そのメンバーも多数来場し、プロレスラーとのエキシビションマッチを行ってくれて会場を湧かせてくれました。(その後のプロレスごっこも面白かったです)
    本番の決戦では三宮側は神戸阪急の法被を着た社員と、元町側は大丸の法被を着た社員が多く参加し、それぞれのチームのキャプテンは百貨店の店長が務め、まるで「大丸vs阪急」と言った構図でした。
    (お二人をまじかで拝見できて、その人柄の良さを感じました)
    結果は2連敗からの3連勝の大逆転で三宮が勝ち境界線は京町筋に戻ったようです。
    NHKの全国ニュースや関西の情報番組でも取り上げられ、地域の活性化にも一役買っているようで、これからも神戸の秋の風物詩として続けてほしいです。

    話は変わりますが、先週の3連休の中日に梅田の阪急百貨店、最終日は大丸神戸店に行きました。
    開催中の英国展を見に、久しぶりのうめだ阪急でしたがその人出と言ったらすごかったです。あの広い催事場・祝祭広場も足の踏み場もないような盛況ぶり。その後、下の階に降りましたが、これも久しぶりに混雑する百貨店の衣料品売り場を見ました。また一階のブランドバッグ売り場のインバウンド客(アジア系が多かったです)の多さにも今更ながら驚きました。カフェは何処も行列で、小休止でお茶をするのも一苦労です。
    一方、翌日イタリア展開催中の大丸神戸店に行きましたが、閉店間際という事も有り、いつもながらの静けさの中の百貨店でした。(前日のうめだ阪急との対比で余計そう感じたのかもしれません)
    その後レストラン街の神戸開花亭で夕食をとりましたが、のんびり落ち着いた時間を過ごせました。
    立地の相違(西日本最大のターミナル直結と、やや離れたショッピング街)とは言え、その違いを体感して、逆にこれでよく大丸は年商1,000億を達成したなと感心しました。富裕層の外商客の取り込みと、周辺のブランド街の売り上げも寄与しているのでしょう。
    大丸神戸店は地階から2Fとレストラン街以外が19時閉店なのは、ちょっと不満ですが、ゆったりとした上質な接客を求めている層には丁度いい込み具合なのかもしれませんね。

  2. Sannomiya Worker より:

    反映されたページを見て、昨日の投稿に誤りがあることに気付きましたので、お詫びして訂正させて頂きます。
    誤:三宮が勝ち境界線は「京町筋」に戻ったようです。
    正:三宮が勝ち境界線は「生田筋」に戻ったようです。

    三宮側の皆さん、申し訳ございませんでした。

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