高松

地域探訪: 高松・高松シンボルタワーは完成から20年を経ても四国のランドマーク性を維持



高松市の新都心・サンポート高松はJR高松駅の移設と共にウォーターフロントの埋め立てによって誕生した再開発エリアであり、その中でもランドマークとして誕生したのが高松シンボルタワーです。2004年竣工・開業の同施設ですが、既に20年が経過しました。



地上30階 高さ151mの超高層棟は現在も四国地方一の高さを座を守っています。業務施設の建物としては中四国一となり、9階から28階までが賃貸オフィスとなりました。しかしこのビルの開業とオフィス床の大量供給が高松における空室率の高止まりを引き起こしたと言われています。



低層棟であるホール棟。独創的なデザインが特徴であるガラスの円筒であるオリーブタワーがランドマーク性を高めています。



高層棟と低層棟の間の壮大なアトリウム「デックスガレリア」。太陽光が降り注ぐイベントゾーンとして活用されています。



ガラスを多用したアトリウムは見応えのあるシンボリックな空間です。



大階段やエスカレーターが組み合わされた垂直動線は大阪・梅田スカイビルを彷彿とさせます。



総事業費は約400億円を掛けた官民連携のビッグプロジェクトは香川県、高松市、大成建設を筆頭株主とした地元香川の有力企業計20数社の出資からなる新会社「シンボルタワー開発(株)」が開発しました。



メインの機能が公共施設となっているホール棟には大小3つの市営ホール「サンポートホール高松」が稼働する他、市民ギャラリーやアートヴィレッジ、会議室も備わる他、商業施設であるマリタイムプラザ高松も入っています。



この開発における最大の特徴は香川県と高松市が行政の垣根を乗り超えて連携した上で、更に民間企業連合と手を携えた事にあるでしょう。



高層棟の29-30階には展望スペースやレストランが整備されています。



高さ150mから見渡す高松市内。中央の緑の地帯は高松城址跡です。



眼下にJR高松駅と駅前広場。その背後に高松市の中心部が広がります。右奥に見える高層ビルは香川県庁です。



人々が集う交流空間である駅前広場。シンボルタワーの他、JR駅ビルやホテル、バスターミナルがその周囲を囲みます。



眼前には高松港のフェリーターミナル。中央下の更地にはマンダリンオリエンタルホテルが建設される予定です。



高松シンボルタワーと同時期に開発が進められた全日空ホテルクレメント高松。ジェイアール四国ホテル開発が事業主ですが、2018年にリブランドとし、JRホテルクレメント高松に改称された地上20階 300室の市内随一のシティホテルです。



西側の景色です。眼下にはサンポート高松合同庁舎。左中央で建設中の建物は徳島文理大学の新キャンパスで地上18階建て。サンポート高松の一部としてエリアの活性化に貢献します。



瀬戸内海を経て、フェリーが高松と神戸や小豆島を結んでいます。神戸三宮フェリーターミナルを発着するジャンボフェリーはここ高松港との間を往復しています。



完成から20年を経て、現在の高松シンボルタワーに開業時程の賑わいを館内で感じる事はありませんでしたが、そのランドマーク性は健在であり、地域経済・行政における中核施設としての役割・機能を発揮しています。

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