加古川

地域探訪: 加古川産業会館新ビルが竣工

JA兵庫南グループの加古川産業会館がJR加古川駅近くの保有地で約1年の工期を経て建設中だった新加古川産業会館ビルが竣工しました。



事業名称 加古川産業会館・JA兵庫南本店新築計画
所在地 加古川市加古川町古家町621番地
事業者 加古川産業会館
敷地面積 1,925.17㎡
建築面積 1,351.82㎡
延床面積 7,832.81㎡
階数 地上7階
用途 事務所、ホテル、店舗
建物⾼さ 29.1m
構造 S造
設計 NTTファシリティーズ
施工 前川建設



カーテンウォールに覆われた2-4階はオフィスとなっています。周辺には存在しない最新のオフィスビルとしてかなり斬新さが漂います。



建物西側のファサード見上げです。西側に公開空地が設けられています。



1階の店舗周りの様子です。植栽が施されています。



1階の軒には重厚な木目パネルが使用されており、ナチュラル感が色濃く出ています。



ビル内のフロアガイドです。1-2階はテナントフロア。3階に加古川産業会館、4-5階にJA兵庫南がオフィスを構え、5-7階にはスーパーホテルが進出します。



西側の公開空地です。JAとスーパーホテルのエントランスも設けられています。2階に誘う階段も設置されています。



1階の東側には駐車場、駐輪場が整備されました。1階のテナントは5区画の内、現在、1区画のみが埋まっているようです。



1階西側のエントランス周りの様子です。



「スーパーホテル加古川駅前 天然温泉花乃井の湯」として、11月23日に開業予定です。客室数は100室で、天然温泉の大浴場が備わります。



建物の完成後、現在の加古川産業会館JAビルから、加古川産業会館とJA兵庫南は移転します。その後の同ビルの活用法については定かではありませが、将来的に建て替えや再開発が行われる可能性が高いと思われます。



姫路と明石の間にあって、再開発の進む両都市と比較して、特段の強みを持たない加古川を取り巻く環境は厳しいと言わざるを得ません。しかしJAビルの跡地利用をきっかけとし、公共・商業施設を低層部に据えた加古川初のタワーマンションを計画できれば、駅周辺の総体的な付加価値を高められます。駅周辺の居住人口を増やして賑わいを創出し、姫路や明石を補完するベッドタウンとしての機能の強化が必要になってくるのではないかと思われます。



新快速が停車し、駅周辺にはヤマトヤシキのような大型商業施設や商店街も充実し、生活利便性は高い街です。加古川産業会館新ビル開業後の次の展開を期待したいと思います。

POSTED COMMENT

  1. 元北区民 より:

    いつも楽しく拝見しております。今回の加古川、そして姫路、明石等の記事も大変興味深く思います。
    元北区民として気になったのですが、神戸の北隣の三田市の再開発は記事にされていないようですね。
    加古川と似たような駅前構成になっていますが、人口10万規模前後の都市としては非常にうまく再開発が進んでいて、最近(最後に残った)三田駅前Cブロック地区が20階建て高層マンション+商業施設の建設で決定したようです。
    既にできた部分でも、人工地盤と言ってもいいほど広いペデストリアンブリッジがあったり、三宮の再開発にも参考になるような再開発がされていますので、ぜひ一度ご取材いただけるとうれしく思います。
    (当方は首都圏側の田舎に行っているので、なかなか見に行けません……)

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