加古川市が駅前の再開発ビル3棟を建て替える再々開発を進めるという大胆な再整備方針を発表しました!
方針によると、JR加古川駅前南側にある駅南のカピル21ビル、サンライズ加古川ビル、加古川駅前立体駐車場ビルの3棟が対象となり、カピル21ビルに至っては、超高層マンション、商業施設、市民会館・加古川図書館・子育てプラザ等から構成される複合ビルを想定しています。
サンライズ加古川ビル跡には、オフィス、医療モール、飲食店、学習塾等のテナントを想定した民間活力を導入したビルを建設。
駅前広場の再整備も進め、歩行者/滞留空間を大幅に拡大する方針です。
駐車場棟については、民間活力の誘導とのみに留められています。公募型プロポーザルで民間事業者への売却の形を採るのか、土地の保有は市が継続し、上物を民間に建てさせるのかのどちらかと思われます。
周辺都市の姫路、明石に至っては駅前の再開発、再整備の大方を完了しており、街の活力アップに成功しています。特に明石に至っては、駅前再開発と子育て支援制度を上手く融合させて、人口増に結びつけています。
加古川市の人口は1995年からほぼ約30年に渡って約26.6万人をキープしています。極端に減りもしなければ、増えもせず、ある意味凄い事です。しかし前述のように、駅前再開発は80年代に一度、完了しており、現在は周辺都市に遅れを取っているのが現況です。
駅周辺では散発的に再開発が進められてきましたが、広域から集客できる内容や規模ではありませんでした。
今後の再開発は、フェーズを3段階に分けて進める事になり、事業期間は約20年を見込みます。タワーマンション、商業・公共施設の複合開発は近隣の明石駅前で成功事例があるので、加古川もこれを参考にしているものと思われます。
しかしまだ各建物の権利取得や利権者の合意形成はこれからという事で、実際の建て替え着手に至るまでもかなりの期間を要するのではないかと思われます。
カピル21ビルはそごう加古川店の出店を機に建設され、そごうの撤退後はヤマトヤシキが中核テナントです。しかし地方百貨店の行く末は暗く、既に姫路店を閉店している同百貨店もこの再開発を目処に消滅してしまうかもしれません。
再開発は駅南側のみでなく、北側の31街区と呼ばれる駅前地区でも進められる予定です。駅南よりもこちらの再開発が先行する模様で、タワーマンションを格とした施設計画や駅前広場の再整備が行われる予定です。
これらの一連の再開発によって、街の中心部・玄関口としての機能を再度、取り戻し、駅周辺の利便性や魅力を向上する事で、民間のマンション建設を促進し、人口集積を高める戦略を進める事になります。新快速停車駅である利点を上手く活かせば、ベッドタウンとしての役割をより強めて、今後の人口減少に対応が可能です。ただ再開発の事業期間が長いので、その間に環境が大きく変化していく可能性もあり、対応が遅れるリスクも伴います。
地域探訪: 加古川・大胆に駅前再開発ビル3棟建て替えの大規模再開発を進める方針
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20年スパンは長過ぎ。
五年くらいで完成しないと。
はじめまして、私は加古川市民です。お隣の真似をしているようにしか見えませんでしたが、スパーンは5年程度で行うのが望ましいでしょう。地元の子供たちや若者を中心に、民間が主体となって開発するべきだと思います。市民会館がすでにあるのに、新しいものを建設することはどうでしょうか。超高層マンションについては、高層階をマンションとして、中・層階は次世代のオフィス+商業施設にする方が良いと思います。低層階は完全な商業施設にするべきです。ただし、ニッケパークタウンとの連携も図りながら実施してほしいです。」