
フラワーロードは市役所前と交差する磯辺通沿いで新たな開発プロジェクトが始動しました。具体的には八幡通4丁目の角地にあったサウスビルと林ビル2棟の跡地で、2022-2023年に掛けて竹中工務店の施工によって解体撤去工事が行われて更地になった後、アスファルトが敷かれ、パーキングとしての暫定利用が続けられてきました。

更地化された後、地質ボーリング調査が行われた為、跡地の開発計画が存在する事は明らかでしたが、その後、3年もの間、塩漬けにされるとは思いませんでした。

当時の解体工事を発注したのは、は南株式会社。旧居留地の日本ビルをはじめ、神戸の都心部でオフィスビルや駐車場を保有・経営しているデベロッパーですが、この開発は別会社によって引き継がれた模様です。もしくは当初から土地の集約後の転売が予定されていたのかもしれません。

進められている計画は大和ハウス工業による「(仮称)旧サウスビル跡地プロジェクト新築工事」。同社の設計・施工で行われています。事業主も大和ハウス工業です。

大和ハウスはこの計画を「神戸複合ビル計画(仮称)」と位置付け、街の歴史や文化を受け継ぎながら、新たな魅力を生み出す建築を目指し、木を人と地域をつなぐ象徴として捉え、建物全体を一本の大樹に見立てたとしています。

解体されたサウスビルには、中国料理「小燕京」が入っていましたが、磯上通7丁目の北野ビルに移転しました。ビル跡地の西側が面する市道葺合南56号線には数多くの隠れ家的な名店や人気店が点在してきたグルメ通りを形成しており、建設中の新築ビルにもこの南側エントランスを司るゲートウェイの役目を果たす機能が期待されます。

計画されている建物は地上12階建て。コーナー部にカーテンウォールを採用したモダンなビルですが、その内外装には、地域産材を活用し森林資源の循環や地域との結びつきを大切にしながら、中高層建築物での木材活用の可能性拡大を目指し、大和ハウス工業が開発した木と鋼材のハイブリッド技術「DkittolBrace」「DKittoIColumn」を採用したサステナブルな建築となります。木のやさしい質感やぬくもりに包まれた空間に人々が集い、交流や新たな営みを通じて、この場所ならではの風景を育む事を目指しています。

用途は複合を想定している為、店舗、オフィス、SOHO等のミクストユースが考えられるでしょう。近隣では、市役所2号館跡地で大規模な再開発ビルの建設が進行しており、ウォーターフロントの再整備が更に進むと、周辺地域の南北移動を中心とした人流の拡大・活発化も期待される為、エリアの付加価値も高まる可能性があります。

近接エリアには、大和ハウス工業の本丸である同社の神戸支店ビルが立地。神戸都心ではダイワロイネットホテルも3棟目を建設中で、同社の三宮に対する積極的な注力が伺えます。今後、同社からのプロジェクトに関する正式な発表と詳報のリリースを待ちたいととろです。
