第1突堤基部にあたる三宮新港町計画は順調に工事が進行しています。まだどの工区も基礎工事の段階ですが、ほぼ全工区で作業が進んでいる様子を確認できるのは楽しい限りです。数年後には雲井通5丁目や市庁舎2号館跡でもこうした光景が見られると思うと楽しみは尽きません。
南側B街区の文化施設棟に三点式パイルドライバが投入された事は先週お伝えしていましたが、セメントミルクプラントも登場しました。またその奥にもう1機の三点式パイルドライバーが確認できます。
街区のほぼ中央で稼働しているこの杭打機。文化施設棟の3工区とフェリシモ本社ビルの4工区の間と思われる場所です。ここには北側のA街区の建物とB街区の建物とを繋ぐ連絡デッキが架橋される予定です。このデッキの基礎工事が開始されているのではないでしょうか。
小さいB街区のみでも1ヘクタールはありそうな広大な敷地における再開発プロジェクトです。ただ立地条件がまだ良くないので、当ブログ以外にこの一大プロジェクトの進捗の様子を伝えるメディアは殆どありません。施設開業後のアクセスをしっかりと整備する必要があります。特にメリケンパークとの連絡による回遊性確保は必須です。
A・B街区を隔てる臨港道路の電柱地中化工事も始まりました。再開発地区で電柱が残される事を許してはなりません。大規模事業だった旭通4丁目再開発では何故周囲の電柱を同時に地中化しなかったのか非常に疑問でした。
さて、三宮新港町計画の向かいの第1突堤基部で神戸みなと温泉「蓮」の駐車場として使われている用地の最北端に不思議な櫓が登場していました。何らかの試掘が行われているのでしょうか。この規模の櫓であれば、かなりの大深度の試掘と考えられます。
このエリアで櫓を見たのは南側で蓮の建設時に同施設の温浴施設の為に温泉採掘が行われていた時以来です。まさかの新たな温泉掘削?と思いましたが、工事を担っている長田区の株式会社ナカケンは電気工事会社のようです。櫓と電子工事の関係性はよく分かりません。もし温泉だと仮定した場合、蓮が好調で北側に施設の拡大を図ろうとしていると考えてみると、それはまた楽しい想像が広がります。ただこの場所には個人的には大型の観覧車の整備を期待しています。
英国の「ロンドン・アイ」やシンガポールの「シンガポール・フライヤー」のような大型ゴンドラを擁するシンボリックな観覧車はまだ日本には導入事例がありません。日本初となれば、周辺のウォーターフロントの観光施設への波及効果も期待できる大きな集客の目玉になります。ポートタワーとの競合や採算性の問題もありますが、爆発的なポテンシャルも秘めていると思います。話題性から神戸へ行ってみようと人々に思わせる大きな力を持つでしょう。
三宮新港町計画 B街区の工事本格化 電柱地中化にも着手 不思議な櫓も登場?
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モザイクに観覧車あるから、観覧車の可能性は低いのでは。
確かに他の都市開発のブログでこの新港突堤の再開発が取り上げられているのを見たことがありません。
神戸ではこの再開発と阪急神戸三宮駅ビルが順調で見ていて安心感があるのですが、なぜ他のブログでは取り上げられないのでしょうか。
前にしん@こべるんさまがご提案なさっていたポートライナーや都市型ロープウェーもいいじゃないかと思っています。
特にポートライナーは高いところを走るので眺めもいいでしょうし、短距離の交通機関としての役割も期待できるので私も賛同です。
もともとポートライナーはポートピア’81の博覧会会場内の交通機関として設置されたものなので空港への交通機関としては遅すぎますが、新港突堤、メリケンパーク、ハーバーランドなどのアミューズメントには向いています。
観覧車の方が安く上がるのでしょうから「お値段を見てから」といったところでしょうが、「水族館以外にもう一つ何か欲しい」のは間違いないと思います。